フラッシュバックとお父さん

フラッシュバックがつらい。
家族から言われた言葉が胸をグサグサと刺してくる。

父から言われた言葉
「ゆうが生まれてこなかったら、とっくにパパとママは別れていたよ」

叔母から言われた言葉
「あんたの心配をしてんじゃないよ、猫の心配をしてるんだよ」

心が限界で体が限界になって全身震えながら泣きわめいていた私におばあちゃんが叫んだ言葉
「あんたは何しに来たの!!!!」

あの表情が、声が、それを言われた時の酷く傷ついた心が、思い出す度に帰ってくる。
思い出さないなんて無理で。
些細なことがきっかけで思い出してしまって、今日もまたこうして朝湯船に浸かりながら泣いている。

わかってる、お父さんの言葉には深い意味はないって。
私が生まれて来なければよかったなんてそんな意味は含まれていないってこと。
私が2人の緩衝材になっていたこと、私や妹を守るためにお父さんは頑張ってきたってことを言いたかったんだってこと。

だけど悔やまずにはいられない。

私が生まれていなければ、2人はもっと幸せだったかな。
私が生まれなければ、2人の人生はもっと楽だったかな。
お父さんは30年近く自由なことが出来ないでいなかったかな。
お父さんの人生が可哀想で仕方なくなってくる。

家族を養うというのは当たり前の事じゃないよ、途中で投げ出すことだってできるんだ。
だけどお父さんは私たちを守ってきてくれた。

毎月の到底満足出来ないようなお小遣い、母によって親戚中に言いふらされた自分の過去の失敗、冷たい態度の母や妹、そんな中で訪れた実の母の死、家にお金をいれるのが当たり前だと思っている母からの当たり前のようなお金の徴収、お父さんのお父さんに親孝行するために始めた副業のお金を家計に入れろと当然のように言う母の態度。
そんなことにずっとずっとお父さんは耐えてきた。
お父さんの人生を犠牲にしてきたという以外になんと言うことができるんだろう。

お父さんの首輪を外してあげたい。
そして幸せになってほしい、今のお父さんならきっとまた幸せな人生を歩めると思う。
やりがいのある仕事をできているし、これまで家でさえ居場所がなかったお父さんの居場所になっている。
幸せになって欲しい、心から。

その権利を奪うことは誰もしてはならない。
私は誰も敵にしたくない、家族皆が幸せになれる道を探したい。
過去はやりなおせないのだから。

お風呂でbacknumberのクリスマスソングを聞きながら文章を書いている。

父と母と妹と私の4人でケーキを囲んでのクリスマスは、

やれチョコレートケーキが良かったとか、チーズケーキは嫌いだとか、ケンタッキーのどの肉が1番大きいかとかそんなことで言い合いをする日は、

もう2度と来ることはないんだ。

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