![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70063331/rectangle_large_type_2_e0869207b1af4e0c4b06107c17ad8d8e.jpeg?width=800)
『思考のコンパス』山口周さんの昨年11月の本、考えるヒントが多数!
こんばんは。 ご無沙汰してますオオハシです。昨年はなんとか毎週投稿頑張ろうと20週ぐらい続けられましたが、やはり、今年は早速続けられない状態でおります。年末に振り返り投稿をしましたが、結局のところ、いろんなことを100%やりた過ぎて、優先順位的にnoteが下がってしまうんですよね。読書も何とかがんばりたいのだけれど、うまく進められないかもと思いながら、できる範囲でゆるゆると続けられればと思っています。
今回は、私の好きな著者の1人である山口周さんの本の紹介となります。それではいってみましょう。
思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント
山口 周 著
2021年 11月の本
山口周さんはこれまで何冊か読んできて、新刊として案内が来たのでポチリとして調達をしたのですが、これまたなかなか考えさせられるというか、僕にとっては難しい本でした。 幾人かの著名人と対談形式でのやり取りをまとめ上げられた本なのですが、多様な方々との対談となっていて、「で、結局この章では何を読者に伝えたいんだろう?」となること多数。 いや、まさにそのために書いた本なんですよ、と、山口さんに言われそうで、まさに『ノーマルなき世界を生きるヒント』という書籍なんだろうなぁ。考えさせられる本でした。
本自体は、PHPビジネス新書ということで、ボリュームも多くないし文庫本サイズで持ち運びしやすいので、久々の電車移動時などにも読んだし、本日改めて二回目読んだのだけれど、二回目読んでも、いまいち、いつものように付箋が進まない。。自分という軸は、やや強めな自分だと思うのだが、そうした自分軸から、複数人の多様な方々との対話を見ていて、「そういう考え方もあるよね」という感じで、なんとなくやや距離をもって見てしまい、「あぁそうそうそれそれ、それめっちゃ共感できる!」とか、「これめっちゃ勉強になる!」といった付箋作業が、あんまり進まなかった印象。
もう一つ山口周さんの本のレビュを。
とはいえ、これはあくまで一個人での感想であり、正解はない中なので自分で考えなさい、とアドバイスしている本なので、それはそれで正解なのかな、とも思います。 コンパスとしてヒントを提示いただける本ではありますが、よくよく自分で咀嚼しないと腹落ちまではもっていけないかもしれないな、とは思います。
以下、今回は引用少な目です。
===========
普通って
P19 私たち日本人は「普通」が大好きですが、仮想空間シフトによる反都市化が進む社会では、「普通の働き方」というイメージは概念として霧消してしまうことになります。
日本では「普通であること」が過度に重視され、「普通でない」ことが批判の対象となりますが、なぜそういうことが起きるのかというと、「普通であれ」という脅迫に屈してワガママであることをあきらめてしまった人は、自分の個性を圧殺したという罪悪感から、脅迫に屈せずワガママであることを貫いて楽しく生きている人が許せないのです。同じようにできなかった自分の情けなさ、不甲斐なさを見るたびに思い起こさせる存在だからこそ、「ワガママ」を押し通す人に愛憎の入り混じった複雑な感情・・・まさにコンプレックスを抱くわけです。
P96 (山口)いま普通の生き方というものが溶けてきていますよね。毎日職場に行くことも100年間ずっと続いた当たり前のことでしたが、家にいながら仕事ができるようになって、もはや年に会社を置く必然性もなければ、その近くに住む必要もない。「どこに住んでもいいですよ」と言われた時、放り出された感じがすると思うんです。
(養老)非常に生きにくい状況。
(山口)いきなり放り出されて「どういう風に生きたいのか考えなさい」って。考える力のあるなしで人生のクオリティが変わってしまうわけですよね。
これまでもいくつかの投稿で自分の想いをさらしてきたが、僕は親父から「Be Unique」をモットーとして育てられてきた。つねにOnly Oneでしかないんだから、唯一無二の人生を歩みなさい、と。 「普通なんかごめんだ僕は僕でいさせてくれ」by エキセントリック 欅坂46
(まったく本題ではないが、こうしてまたエキセントリックのMVを見ると平手はもちろん、ねるちゃんや鈴本が気になるし、ぺーちゃんとかも気になってしまう…。そして、みんなもうずいぶんと昔な気がしてしまうね)
さておき、『普通』にとらわれず、自分が自分らしく生きていい時代が来たということは、僕にとっては素晴らしくありがたいことであって、もっともっと皆さんワガママに、というか自分を表現して、自分らしく生きていい時代が来たんだな、と喜んで生きて行きたいですよね。
タンザニア商人から学ぶこと
P116 「あいつ、ただのメッキ男なのに、なんで結婚したの?」とその女の子に聞いたら、「彼が本当は貧乏なことはデートしたその日にわかったわ」と。でも、この人は困った時に助けてくれる人がたくさんいる。これだけのものが瞬時に集まる関係性を持っている。それは実質的にお金やものを持っているのと同じだと。
日常の些細な困難であれば、自分が働いて二人で工夫して乗り越えられるけれども、大事なのは緊急時だから、いざという時に助けてくれる人が現れる生き方をしていることが旦那選びのポイントなのだそうです。
P130 人生とは不確実なもので、努力が必ず報われるとは限らないし、予測できないこともたくさんある。だからこそ面白いし、他人を受け入れ、自分が受け入れられる余地もある。そんな価値観に身を投じることができたら生きやすい世界になるのではないでしょうか。
この章では、タンザニア商人たちの経済活動を研究する文化人類学者の小川さやかさんとの対談でした。ルールに縛られないタンザニアの「インフォーマル経済」から日本社会が不寛容な理由を考察します、と章の初めにあり、上述したような、人生は不確実だから、お互い助け、助けられながら生きて行く、という生き方を紹介されていた。 前段の「普通」「普通」と窮屈になっている日本の生活より、なんというか、もっと人間らしくやさしさのある暮らしという気がしました。贈与の話も。
P129 タンザニア陣にとっては、貸し借りを含めた人的なネットワークが生きるための資本になっていて、コミュニティから抜けることは、財産を捨てるのと等しい。だからコミュニティの中で限度を超えたインモラルな行動を抑止する効果があり、自分の貸しがいつかどこかで返ってくる安心感を持って生きて行くことができるんだなと。
高橋祥子さん
P149 もともと医者家系で、自分も医者になるのかなと思っていました。中学生の頃、病院に見学に行くと、当然ながら病気の人しかいない。強烈な違和感を覚えました。
病気の人を治すのも大事ですが、そもそも人間はなぜ病気になるのか、病気になる前になんとかできないのかと。もう少し幅広い視点で生命の仕組みを研究して、予防につながることをやりたいと思って、分子生物学の領域に入りました。
生命科学研究者であり、起業家である高橋祥子さんとの対談。正直私は不勉強でお名前ぐらいしか聞いたことがなかったので、深いことは語れないのですが、上記抜粋は単純に発想力としてすごいなと思ったので付箋しました。京都大学から東京大学大学院へ行かれ、大学院時代に起業されたとのことで頭のいい人という方はまさにこういう方なんだなと感じたところです。
病院に行ったら病気の人しかいない、ということから『強烈な違和感』を感じたという直感力、そしてそれを上流に遡って解決していこうという発想力が、昨今の時代に求められている課題設定能力、という方なんだなと共感しました。
P152 何かの本を読んで、いきなり情熱が芽生えたということはあり得ない。情熱が湧くとは、生物学的にはドーパミンが放出されている状態だと思いますが、体を動かすことでドーパミンは放出されます。情熱があって動くのではなく、まず体を動かして、行動してみて、初めて情熱が芽生えるのだと思います。
ここも単純に自分が共感できた(こんなレベルのみな引用となり甚だ恐れ入るのですが)という点です。自分が大事にしている価値観である、「まず行動してみて」というところを生物学的に解説してくださっている。確かに情熱強めな人間ですけど、なるほど、動いてドーパミンが出ているから情熱が芽生えている(ドーパミンが出ているから脳が快楽と感じてエネルギーに満ち溢れた状態となっている)ということなんですね。なんだか自分を応援してもらえたような気になって抜粋しました。
まず行動してみて、の一例として、「オレのゴミ拾い」の記事を引用しておきます。
===========
以上です。
あいかわらず、読書レビュから自分の言いたいことだけ言っている、載せたい情報だけ載せている、独りよがりなブログとなってしまっており申し訳ありません。 おそらく今回の対談本では、本当に人によって見え方が異なる本となっているんだろうな、と思います。 僕のレビュは全く参考にならなかったかもしれないですけれど、薄くてテンポよく読みやすい本だとは思うので、興味ある方はぜひお読み下さい。
また、引き続きよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?