【書評】ファンベース/佐藤尚之/ちくま新書
ファンベース/佐藤尚之/ちくま新書
ファンベースとは、
支持され、愛され、長く売れ続けるために必要な考え方。
どんなものか。
本題に入る前に、パレートの法則というものがある。
これは、「全顧客の上位20%が売り上げの80%を生み出している」という法則である。
つまり、だいたいの物の利益ってのは、めちゃくちゃファンな人がほとんど消費しているということ。
そう、だから、新規の顧客を増やすより、コアなファンに対して、絶対に逃さない・飽きさせない・人に勧めたくなる、というような仕組みが必要。これがファンベース。
そもそも新規の顧客を増やそうとしても、これから少子高齢化に伴い日本の人口は減っていくし、全人口の中でも多くの割合を占める高齢者の財布の紐は、100年時代に備えてきつく閉まる。そこのハードルは高くなるばかり。
時代的にも社会的にもファンベースの必然性が増してくるわけですね。
じゃあどうやってファンの支持を強くするのか。
ーーーーー
大事なのは次の3つ。
共感・愛着・信頼
共感は、いわゆる、「そうそう、それそれ!」の感情のこと。好きなブランドとかに対して思う、あれのことですね。
愛着は、その物に対する自分だけのストーリーみたいな。大切なあの人からもらったとか、それを使ったら女の子にモテたとか。
信頼は、そのブランドにいろんな意味で裏切られないかってことかな。そんなはずないでしょって思わないものであってほしいもんね。
この3つが大事なんだな。
とはいえ客の数増やしたいしって思うから、
中長期的にファンに対してはいつも最大限の愛情を。
短期的な施策もちょくちょく出していく。
この戦法が良さそう。自分の中でもこの結論が1番しっくりきた。
ファンベースの考え方は、どんなことにも応用が効くからね、スポーツの現場で意識していこう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?