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他人と信頼関係を築くために必要な3つのポイントとは?

心理学者のアドラーは

人の悩みの90%は人間関係によるもの

と断言しているのは有名な話ですが

最近仕事で人間関係に悩んでちょっと疲れてきました。

その理由について考察してみます。

若い頃の人間関係の悩みとポイント

15年近いキャリアの中で、多くの人と色々なプロジェクトを行ってきましたが、過去人間関係で悩んでいたことと今の悩みは異質な気がします。

20代の頃の人間関係の悩みを少し振り返ってみますと、相手からの期待値と自分の実力のギャップが主な原因だったように思います。
期待をかけられている、というわけではなく、相手の要求レベルに自分が及んでない時などは厳しいことを言われたり態度に出されたりして悩む事がよくありました。

例えば、人間関係で悩んだなーと思うとすごい嫌なおじさんの顔が浮かびます笑

簡単な実例ですが、
今でこそスマホで簡単にGoogleマップを使えば目的地までストレスなく向かえますが、15年ほど前の学生や新入社員当時は遠出の時には事前にネットで道を調べてプリントアウトして持って行ったり、地図(マップル)を使ったりして目的地に向かうのが当たり前でした。
上司を横に座らせて運転する時は、道順はもちろんスピード感やブレーキのタイミング、車線変更など、何か上司の運転観と違うと舌打ちされたり叱責されたりして、すごい乗せるのが嫌だった記憶があります笑

自分の運転が下手だったのかもしれませんが、相手の要求レベルに達していない場合、言われたくないことや態度に出されることにすごく嫌だなーと思っていました。

そんな時は同期や近しい先輩と夜飲みに行っては、その人のことを愚痴って不味い酒を飲んでいました。。

ただこの手の人間関係の悩みは、突き詰めると相手がどうこうと言うとよりも自分の運転技術の至らなさに原因があったのでしょうし、一度厳しいことを言われると、その人と向き合うこと自体に萎縮してしまい、斜に構えていたと思います。
時間が経ったり他の人に相談(愚痴)してみると、共感されたり、心構えを教えてくれたりしました。
最終的には、あー、この人はわがままな小さい器の人なのかなー、とか、奥さんとあんまりうまく行ってないから虫の居所が悪いんのかな?、とか、この人も所詮サラリーマンで上司に色々言われてきたんだろうなーと思うと、あんまり悩まなくなりました。
ちなみにこの上司は当然?出世路線から外れ、割とすぐに普通の人になっちゃいましたが、、

運転の例は簡単な実例なので、あまりイメージしずらいかもしれないですが、悩みの種が相手の要求レベルと自分の提供レベルのギャップの場合、外(他人がどうこう)に目を向けるよりも中(自分の相手の捉え方や運転能力の向上)に目が向けられれは、人間関係の改善ベクトルが自分が信頼される様にパワーアップすることに集中できあんまり気にならなくなります。

若いが故に上の人が言うことの方が自分の意見よりも正しいはずだ、と、一回疑わず受け入れることが出来てたので、まず目の前の人が何を言っているか、どんな人なのかにアンテナをビンビンに張るように自然とできていたと思います。
話をするよりまずは聞く、疑問を持ったら質問をして意図や根拠を聞く。そうすることで相手のことを知る努力を重ねてきたと思います。
そうしていると、自分に何が足りないか、相手が指摘したいポイントが何かに気付き話が聞ける様になってきました。

今人間関係で悩んでるポイント

ところが最近聞くことよりも伝えること、お願いすることが増えてきています。

サプライチェーンの川下から順々に登ってきて、いざものづくりの上流にいる身になると、最終消費者に届けるためには、周りの人間に任せることが圧倒的に増えます。ある意味サッカーで言うところの監督みたいなものです。
こちらの要求レベルに達しない選手(同僚)の対応に日々頭を悩ませることになりました。

自分が相手の立場だったらそうはしない、そんな発言しない。
であったり、、
どこか相手に足を引っ張られていると感じてしまう。
なぜなら相手の行動が自分の評価に直結してくるから。
そんな様な気持ちが芽生えると、相手との信頼関係を築くことができなくなってきて、何かそれっぽいことを言われても素直に聞けない状況に陥っています。

なぜこのような状況になっているのか?
これは自分の傲慢なのか、幼児性なのか。。

考えられるとしたら、信頼していないとは口でいうものの、やっぱりどこか期待しているんだと思います。

コミットしないといけない目標は高く、難易度も今までより格段に上がり、自分以外の人間の力を借りないと達成できないのは間違いない。

今はチームの結果も出ていないし、出る方向に進んでいる兆しもないということと、今戦っているマーケットを過去0-1で立ち上げたというプライド?経験?と単純に川上部隊ということで社内・マーケットへの影響力を持っていると立場の危機感が強いということなのかなと自問自答しています。

外資系企業ではない分結果が出ていなくてもクビにはなりません。
思い悩んで鬱になるほどのプレッシャーを上の人間からかけられることがお互いにないのも事実です。
総合職ということで、専門的な業界知識と経験がない集団が仕事を回している弊害のようなものも感じます。

こうやって言葉にすると、自分が変えないと、、という傲慢さも影響しているのかもしれません。諦めたくないところではありますが。。

自分のマインドセットを変えてみる

このような重い思い悩みを年明けから早くも2ヶ月ほぼ毎日感じているので、そろそろ疲れてきました。。疲れてる?と言われることも増えてきているので、周りの影響を考えると良くない方向に進んできてるように思います。

改善するために少し自己暗示に近いですが、マインドをセットし直します。

ポイントとしては2点
・まず話を聞く
・感情▶️事実ベースの会話 感情はうっすら・・持っていないと思われない程度に詰め込む

相手の話を聞く量をはるかに増やします。
若手時代に上の人が言うことは無条件に一度受け入れてみると言うことができていたので、それを再現してみようと思います。

そして、その上で相手の不合理な部分だったり、経験不足により仮説にすぎない部分で自分が補えるところがあれば、そこに対してファクトを持って接して促すと言う所に集中していこうと思います。

感情を前面には出さない。
今までは相手に対して危機意識からか熱量を出して接してきました。
それが自分の持ち味だっと持っていましたし、伝えれば伝わると期待していました。ですが相手がそれに応えてくれないと感じると、言うだけ徒労に終わると言うのも経験しました。疲弊する一番の原因になっていたと思います。

熱は人の心を動かすのには必要なことだと思いますが、熱だけでは人は動かせないし、そう言う立場でもあります。
なので、相手がわかってくれるだろう。はもうやめて、事実を軸として伝える方向にしていきます。

信頼関係を築く3つのポイント

自分の経験上相手と信頼関係を築くには3つのポイントがありました。

1.相手のことを100%信頼する
2.相手の評価につながる行動を先回りしてする
3.相手が苦手なことを補う

この3つです。

まず人は鏡とはよく言ったものです。
自分が相手を信頼していないと、それがどう言うわけかやっぱり伝わってしまいます。自分が信頼していないのに、相手に自分を信頼してくれ。これは無理な話ですよね。。100%というのもまた難しいです。少しでも、おやおや。。と思ったら負け。相手のせいではない。まさに以前書いた中村俊輔のあの言葉に尽きますね。

昔セルティックで活躍していた中村俊輔選手が、味方選手に対して触るだけで点が入るような完璧なパスを出したにも関わらず、結果的に味方選手が外してしまった時のインタビューで、"自分のパスの精度が悪くて味方が外した、もっと練習しないと、、"と言っているのを見てますます好きになりました。
https://note.com/tsuyonew/n/n6250258a5333

相手の評価につながる行動を先回りして実際にやる。
これはかなり難しいことです。
まず相手のKGI,KPIを把握する必要があります。
そしてそれを達成するためにはどんな行動が相手のKPIを引き上げるかも知らないといけません。それも相手を信頼してやるんですから、ほとんど夫婦見たいな関係ですね。。今の難易度でできるかな笑

相手が苦手なことを補う
これはまさに今実践していることですね。得意不得意あって、経験未経験があって、自分の得意なことで相手が不得意なこと、自分が経験があって、相手が経験がないことを率先してすることでリズムはつかめるような気がします。
自分も相手も不得意かつ未経験でただそれがKPIにつながっていて、だとなかなか大変。ですがこれが相手から信頼を得られる重要ポイントだとおもいます。

何れにしても信頼関係を築くには、その相手とのコミュニケーションの質量と忍耐、期待ではなく自責、TakerではなくGiverの精神で向き合うことで、しばらく向き合ってみようと思います。

皆さまも、信頼関係を築くために行なっていることがあれば、教えてください。

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