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コロナに立ち向かう参考書籍リスト

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『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』に掲載の参考書籍を読んだ感想記事をまとめています。
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【読書記録】新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実

【読書記録】新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実

2021年5冊目。

ツイッターで知念実希人さんが勧めていたので読んでみました。「知らないと不都合な真実」はちょっと過激ですが、内容としては非常に穏健というか真っ当。とりあえず密を避け、手洗いマスクを徹底しましょう。

さて、この本で注目なのは情報リテラシーに言及しているところです。テレビやSNSで発信される情報をどのように受け取ればいいのか。
結論としては自分で考えなさい、ということです。日々更

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【読書記録】基礎から学ぶ楽しい疫学

【読書記録】基礎から学ぶ楽しい疫学

2021年13冊目。

学部生レベルの疫学入門書。疫学とは切っても切り離せない統計の話を深入りを避けつつしっかり語っているあたり好印象です。

本文で理論的な話をし、脚注で筆者の実体験を交えた実践の話を追記していく構成なのは正直読みにくいと感じました。余談ですがアメリカの教科書はここら辺の作りが非常にうまく、読み物としてレベルが高いと思います。ページ数も価格も数倍に跳ね上がるのが難点ですが。

【読書記録】エピデミック

【読書記録】エピデミック

2021年32冊目。

医療ミステリ。ミステリ小説としての面白さもさることながら、この1冊を読むと疫学の初歩の概念がわかるという優れもの(疫学の読み方から始まって最終的にオッズ比までいきます)。

もともと今回のコロナの関係で疫学に興味を持ち、ネットで書籍を探していたときに以下のサイトで見つけた本です。

コロナと向き合うツールを手に入れる最初の1冊としておすすめです。

【読書記録】はじめて学ぶやさしい疫学

【読書記録】はじめて学ぶやさしい疫学

2021年52冊目。

教科書というより授業資料という印象。単語の説明が不十分(統計用語のように後述されるものもありますが、後述されることが書いてない)なので、口頭で補完することが前提なのかなと思いました。全体の構成も用語集のようにトピックでまとまっていて、つながりが分かりにくかったです。

独学するには以前読んだ『基礎から学ぶ楽しい疫学』の方がオススメです。

あと思うのは小説『エピデミック』の

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【読書記録】新型コロナ 収束への道

【読書記録】新型コロナ 収束への道

2021年228冊目。しばらくウィルス関連本が続きます。

2020年11月発売の書籍なのでワクチンが実用化されておらず、情報として古くなってしまっているので今読む必要は薄れているのかなと思います。必ず一次ソースを確認してください。

内容としてはコンサルティング会社が今後のwith コロナ、ポストコロナ時代がどのようなものになっていくのかを分析したものとなっています。パターンとしてはワクチンが重

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【読書記録】ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史

【読書記録】ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史

2021年229冊目。

天然痘やコレラ、ペスト、エイズ、エボラ出血熱などのこれまで何回も人類を襲ってきた伝染病がどのように広まっていったのかをマップで紹介した本。一つ一つの伝染病の解説は多くないのでさくっと読めます。

紹介されているだけでも20種類もあり、人類が有史以前から伝染病にさらされ続けてきたことがよくわかります。現在のコロナ禍の状況において、グローバル化で感染拡大のスピードは早まってい

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【読書記録】ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義

【読書記録】ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義

2021年230冊目。

コロナ前に出版された本。著者はエボラ出血熱や新型インフルエンザなどの研究を専門にされている方のようです。

ウイルス学講義のタイトルの通り、けっこう難しいところまで解説しているのですが、著者のフィールド調査や幼少期の思い出などのエピソードが随時挿入されているので単調にならず読みやすいです。雑談の面白い先生の授業を受けているような感じでした。

【読書記録】人類と感染症の歴史

【読書記録】人類と感染症の歴史

2021年235冊目。

タイトルの通り人類と感染症の歴史を振り返る本。前書きによると「感染症を40%、歴史を40%、残り20%をその間を繋ぐ社会心理的なものにあてる」とのこと。最近読んだ『ビジュアルパンデミック』という本と取り上げる感染症(天然痘やポリオなど)や歴史の説明は被っていますが、こちらは文章中心であることと、日本の著者なので歴史の描写で日本との関係性が多いことが違いとなっています。

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【読書記録】感染症の世界史

【読書記録】感染症の世界史

2021年239冊目。

感染症関連の本を引き続き読んでいきます。

他の本と比べると天然痘やペストなどのメジャー感染症は取り上げず、ピロリ菌やヘルペスウイルス、トキソプラズマ原虫といった地味だけど身近な感染症を取り上げているのが特徴です。

世界史というタイトルなので歴史的な話がメインですが、とりあげる対象が現在を猛威をふるっている感染症なので、それに対する制圧の難しさなども語られていて興味深か

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【読書記録】続・人類と感染症の歴史 新たなる恐怖に備える

【読書記録】続・人類と感染症の歴史 新たなる恐怖に備える

2021年240冊目。タイトル通り『人類と感染症の歴史』の続編です。

前巻で天然痘やペストといった過去に大量の感染者を出した感染症を取り上げ済みなこともあり、本巻ではAIDS やエボラ、SARS といった比較的新しいものも対象になっています。

最終章は「常に備えを」と今後の感染症対策について述べています。

日頃の情報発信でパニックを減らすことの重要性について触れられていますが、今回のコロナ禍

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【読書記録】丁寧に考える新型コロナ

【読書記録】丁寧に考える新型コロナ

2021年241冊目。

岩田健太郎さんと「8割おじさん」西浦博さんの対談が面白かったです。

本書の内容は結局のところ、これだけやればいいといった施策はなく、その時の状況に応じて各人が臨機応変に対応することが必要だということにまとめていいかと思います。

その判断材料の提供は厚生労働省などの仕事ですが、判断する際の考え方のポイントを押さえておきましょうということですね。

ただ、欧米で行われたロ

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