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阿寒湖の植物たち

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2021年5月の記事一覧

縁起の良い名を持つ「フッキソウ」

縁起の良い名を持つ「フッキソウ」

雪溶けが始まった途端に青々とした葉が起きてくるのが「フッキソウ」です。

(2021.3.31撮影)

ムクムクっと起き上がるさまは冬眠からの目覚めを思わせ、他の植物たちの目覚めを促しているようにも見えます。

フッキソウの花が咲くのはいくつかの野花が咲き終わったあと。
控えめな白い花を咲かせます。

フッキソウはその繁殖力の高さから「富貴草」と呼ばれ、別名「吉事草」とも呼ばれます。

富・吉とか

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ハート型の葉がかわいい「コミヤマカタバミ」

ハート型の葉がかわいい「コミヤマカタバミ」

阿寒湖畔の遊歩道は陽当たりが良いので、雪が溶けると週替わりで草花が咲き出します。

最初はフキノトウが幅をきかしていましたが、段々と他の草花も芽吹いてきました。

その中で早々に花を咲かせるのは「コミヤマカタバミ」です。

高さが10センチ前後の小さな白い花です。
花びらにはほんのりとした紅色の筋が入っています。

この花は固まって咲くのですが、特徴的なのはその葉の形。
ハート型の葉がとってもかわ

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見つけると思わず嬉しくなる「エゾエンゴサク」

見つけると思わず嬉しくなる「エゾエンゴサク」



エゾエンゴサク青紫に房状に咲く姿がかわいい花です。
高さが15センチ前後と小さいので注意深くみないと見落としてしまいがちです。

群生して咲くことが多いので、最盛期には細かい青紫の絨毯になります。

上記の写真は4月20日にサロマ湖近郊で撮ったものです。

阿寒湖近隣は10日ぐらい遅れて咲き出します。
こちらで咲くものの方が紫が強いような気がします。

上は阿寒湖のボッケ遊歩道で撮ったもの。

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