"嫌い"が"好き"に変わる瞬間
「そういえば、いつからコーヒー飲めるようになったっけ・・・?」
最近YouTubeでよく見ている『OKUDAIRA BASE』の動画を見つつ、そんなことを考えた。確か大学2年生ぐらいまで、苦くて飲めなかったコーヒーが、今では欠かせない朝のお供になっている。
ふとそんな考えが頭をよぎったのは、動画の一コマでこんな言葉を聞いたからだ。
「 僕 が 珈 琲 を 好 き に な っ た き っ か け の 味 。」
「 僕 は 2 年 前 ま で 珈 琲 が 苦 手 で し た 。
好 き に な っ た の は つ い 最 近 。
好 き に な っ た あ の 一 杯 は ま 今 で も 覚 え て い ま す 。
「 あ る 友 人 が 珈 琲 道 具 一 式 を 持 っ て う ち に 。
丁 寧 に 豆 を 挽 い て 珈 琲 を 作 っ て く れ ま し た 。」
「 そ の 珈 琲 は ほ ん の り 甘 く 奥 行 き の あ る 味 わ い 。
き っ か け を く れ た 思 い 出 の 一 杯 。」
そんな素敵な言葉を聞いて、「私は何がきっかけで、コーヒーを好きになったのだろう?」と。
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思い返せば、大学2年の夏だったか気がする。
大学から、地元を離れて一人暮らしをしていたため、毎年夏休みに帰省していた。その日はとても蒸し暑く、小学校からの親友と遊んでいて「どっか近くのカフェでひと休みしつつ、語ろうよ」なんて他愛もない話をしていた。
地元ではお洒落なカフェというより、チェーン店が沢山あったので、
親友チョイスで『星野珈琲』に入ったのだった。
昼過ぎだったため、ケーキとドリンクセットがお得な時間で、それを頼もうという話になった。そんな時、こんなことを言ってくれた。
『ここのアイスコーヒー酸味が少なくて美味しいだよね。飲んでもないのに、避けるなんて勿体無い。せっかくだから飲んでみたら?』
なんて言われて、勧められるがままに頼んだ。
おしゃれな銅製のコップに並々と注がれたアイスコーヒー。
「ここが勝負だ・・・」なんて、勝手に一人心の中で意気込んで飲んでみた。
「え。何これ、美味しい!!!!」
語彙力ないけど、本当に言葉そのままの感情だった。
「食わず嫌いって、人生損してる」そんな言葉をずっと投げかけられてきたけど、今理解した。そんな気持ち。
それから、私は暑い夏の日はビールと同じように、苦いブラックコーヒーをグビっと飲むのが、1つの楽しみになった。
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親友から勧められて飲んだ、星野珈琲のアイスコーヒー。
これが、私の「 思 い 出 の 一 杯 」。
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