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西村拓真について

「挑戦の場づくり」を志向しながら、東京学芸大学大学院で「学校と地域の連携・協働」の研究と、教育系団体「いっすんテラス」「いっすんアカデミー」を立ち上げ実践をしています。

ラーメンとフリスビーが好きです。最近の個人的な問いは「人はなぜ物語に心惹かれるのか」です。


略歴

2000年4月19日生まれ。東洋大学文学部教育学科卒業。東京学芸大学院教育学研究科修士課程では、「学校と地域の連携・協働」を研究。200人規模の集団塾で講師としてアルバイトを経験した後、N中等部、N/S高等学校インターン、Teach For Japan Campus Ambassadorなど。現在はいっすんテラス共同代表、東京学芸大Explayground推進機構「ミライ探究部」代表を務める。

教育が大嫌いだった私がなぜ教育に足を踏み入れたのか

現在活動中のいっすんテラスメンバー。ものすごく森感強めの場所。

私にとっての中学、高校の頃は息苦しかった時間でした。

幼少期はサッカーと絵を描くことが好きな少年で、小学校に行くことは好きじゃなかったものの、友達と楽しく過ごしていました。学生の中では一番活き活きしていかも。笑

中学校に入ると、出来ていくクラスのコミュニティについていくのに必死でした。このころから「周りに気に入られる」ことを考えるようになりました。学校は居心地が悪く、いろいろなグループを浮遊していました。

中学校のときに通っていた集団塾は、毎授業心から笑っていて、あるがままでいられた唯一の空間でした。

塾は好きだったのですが、勉強は全然できず、高校受験で第一志望校は不合格でした。滑り止めの私立の高校に入りました。

そこでは全く馴染めず、心臓が痛くなる日々を過ごすことになりました。

中学のときから生まれていた「思い込み」などがさらに激しくなり、常に友達の顔色を伺うようになりました。

気が付けば悪口(今思い返すと気の強いコミュニケーションの一種なだけだったのかもしれないが)を言われる空間だったので、悪口を言われないように、気に入ってもらえるように過ごしていました。

周りの目を気にするあまり、「自分のにおい」に敏感になり、人が近くにいるだけで緊張から汗だくになり途中下車する日々を送っていました。(今思っても病的ですね)

この環境から何とか脱したい一心で、机とお友達になり、1日12時間以上勉強しました。

「自分のにおい」を気にするがあまり予備校にも行けず、当時リリースしたてのスタディサプリにお世話になっていました。(本当に救われた…)

がむしゃらに勉強するも、大学受験の結果は、すべて不合格でした。

文字通り心に穴があいた経験をするも、「家族は悲しませたくないな」という気持ちがあったので、浪人お祝いと称して髪を染めたりと、無理に明るく振舞っていました。

受験を終えた3月の末日、浪人生として予備校に行こうと家をでようとした時、ちょうど電話がなり、繰り上げ合格で東洋大学教育学科への進学が決まりました。

あまりの出来事に喜びが爆発しました。

しかし、家族以外で伝えたい人が思い浮かびませんでした。「やっと次に進める」その思いでした。

いっすんテラスメンバーは集団塾の仲間たちで構成されています。

そうはいっても喜びは収まらないので、散歩に行きました。すると、中学校の時にお世話になった集団塾が目に入ったのです。

「ここの先生たちなら話を聞いてくれるかも」

ふと思いつき、アポもなく扉を開けました。
中学生のときに通っていたときと似たような風景に感動していると、当時の先生方と会うことができました。

変わりすぎた風貌に先生は驚いていましたが、昔話も含めてあれやこれや話していました。

すると、当時の塾長(「いっすんテラス」共同代表のもうひとり)から「塾講師、やってみない?」と陽気に言われました。

驚きを隠せなかったのですが、「せっかく誘ってくれるならまぁいいか」となぜか少し上から目線で了承をしました。

この出来事が、私が教育に足を踏み入れるきっかけになり、そこからの私の人生を大きく変えていきました。

踏み込んだ教育の世界では「少しでも子どもの未来のために」と日々奮闘する


集団塾の写真がほとんどなく、いっすんテラスの活動風景です。

集団塾は、これまでの人生を180度変えました。本気で挑戦できる場だったのです。

「とにかく力になりたい」「生徒たちの人生を少しでもよりゆたかなものにできるようサポートしたい」

そんな思いで四苦八苦していました。
同期や先輩方に支えられながら、必死になって四六時中、昼夜問わず生徒のことだけを考えました。

集団塾では、主に英語と社会を担当し、保護者面談やクラス運営を行い、優秀講師として上位約10%の枠に選出されていたりすることができました。

しかしそこでは、私にとって2つ目の原体験に出会うこととなります。

偏差値が10、20と上がっても目が死んでいく生徒がいるのです。

他方、高い偏差値の高校に入るも、上手くやっていけず潰れていく生徒がいるのです。

想いとは裏腹に、やりたいことが全くなく、本人の意思を介さず勉強させられ苦しむ中高生を見て、自分の無力さを痛感しました。

「中高生がこれからを生きたくなる場が必要だ」

じつは、この写真けっこう好き

そう思い、集団塾を辞め、コーチングの資格を取得しながら、N/S高等学校などのインターンや、NPO法人Teach For Japan CAなどの教育系NPO団体の活動で実践を重ねました。

現在は教育系「いっすんテラス」、総合型選抜対策塾「いっすんアカデミー」を立ち上げて走らせています。
※いっすんテラスについては、こちらからご覧ください。

「いっすんテラス」教育系イベント「スピマッチ」の様子。
延べ100人以上が参加してくださいました。

2024年追記: 少しずつカタチにしていく

2023年末、NPO法人みたかネットワーク大学推進機構主催「ミタカミライ研究アワード2023」にて、優秀賞および最優秀賞(市長賞)を受賞させていただきました。

そこから、現在三鷹市公立中学校と連携した、好きではじまる放課後探究活動「ミライ探究部」を代表として走らせていただいております。

また、当団体は「民学産公」協働研究に採択され、現在実証中です。

ミライ探究部の活動の様子。


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