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「部下が上司に意見をすること」について経営者の私が考えること

起業家のつのだアントレです。経営者の心境を書いてみたいと思います。しばらくお付き合いください。シリーズタイトルは「語感内省」です。

「語感内省」~ 諌言(かんげん)こそ、尊い力なり~

組織における関係性を表す言葉に「リーダーシップ」、「メンバーシップ」、「フォロアーシップ」というものがあります。若干、私なりの解釈で定義しますと・・・・。

・リーダーシップは、部下を同じ方向に導き、時に指導性を発揮する際に行使する力を指す
・メンバーシップは、主に同士の関係において相互作用を行使する際に発揮する力を指す
 *広義にはリーダーシップもフォロアーシップもメンバーシップに入る
・フォロアーシップは、部下が上司に対して具申する際に行使する力を指す

一般の解釈と若干違うかもしれませんが、概ね、このような捉え方をしています。特に重要なのは“フォロアーシップ”です。なぜなら具申する力が
組織を正しく方向付ける
からです。

具申とは「部下が上司に意見をすること」です。簡単に言えばそういう意味ですが、もっと本質を言えば、“部下が上司の考えを改めさせるために自分
の考えをぶつけること”を意味します。

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究極的には「上司の襟を正させようとする行為」になりますし、その結果、怒りを買って自分が傷を負う結果にもなりかねません。

つまり、リスクの伴う、勇気のいる行為なわけです。

ただ、私が考えるに、上司に対してこのようにしっかり意見を言えるような部下は将来その組織のリーダーになっていくでしょう。

経験談から:諌言ができる人はリーダーに

この具申は、もう少しかしこまって言えば、諌言(かんげん)ということになります。簡単に言えば諫(いさ)めることです。ちなみに、辞書にはこうあります。「目上の人の過失などを指摘して忠告すること」と。なかなか、できることではありませんね。

*諫める(いさめる):主に目上の人に対して、その過ちや悪い点を指摘し、改めるように忠告する。諫言(かんげん)する。「主君の愚行を諫める」いましめる。禁止する(出典:デジタル大辞泉)

私の経営経験を話します。

これまで社長である私に、正面切って諌言した部下はその後、大半が役員になっています。私は会社を3社を立ち上げて経営してきましたが、諌言してくれた1人は社長に、2人は専務になっており、3人とも私の大事な後継者となっています。そして、3人とも会社を思い、自己の利益から離れた諌言を要所要所でしてくれました。

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そのたびに、私は大いに反省することができました。
そのたびに、私は進むべき道を誤らずにすみました。
そのたびに、私は経営者として成長することができました。

とてもありがたい存在です。とても尊い存在です。恐らく、私に対して勇気をもって諌言することで自らの人格を高めることができ、同時に、責任と自覚が大きく育ったのだと思います。

この諌言こそが“フォロア―シップ”の核心にあるものだと思っています。

ここまで読んでいただき心より感謝申し上げます。

さらにお役に立てるよう、私の体験談とそこからの教訓をまとめた「語感内省」シリーズを引き続き発信していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。


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