「地球温暖化防災計画」が必要。日本の建造物の設計ミス(日本で、「熱中症で死亡」という件数の内訳は、「室内で9割死んでいる」)
NHKで、また自分の知らない最近の防災対策の番組をやっていた。
(NHKで言っていた内容)
・最近、日本で、「熱中症で死亡」という件数の内訳は、「室内で9割死んでいる」
・近年の地球温暖化や異常気象で、インドは「50度」、ヨーロッパは「40度」位の気温になってきているが、「インド50度」という高温環境は、徐々に人間が暮らすのには適さない気温になってきていると、アメリカの地球温暖化などを研究している機関が評価している。
・このような、「地球温暖化や異常気象が標準になってしまった場合には、現在の建築物の設計構造を根本から設計を見直さないといけない」時期に入ってきている。
・日本の建築物の設計ミス。
(「地球温暖化防災計画」が必要)
「地球温暖化防災計画」が必要という感じの内容だったので、その事について書いていきます。
まず、「防災計画」については、
・多くの人達が遭遇しやすい状況
・「死亡する」、「重症になる」などの重症度の度合いが高いものから対処する必要があるという優先順位。
現在、何らかの天災などが起きた時に、ほとんどの多くの人々が遭遇する状況は、
・直下型大地震直撃エリア
ではなくて、
・大地震エリア近隣地域で、「食器棚が倒れて床に割れた食器が大量にある」が、「建物自体は無事」、「場合によっては、長期間停電、断水が続く」
という辺りのラインになります。
(「防災計画」2次被害による「死亡者」、「重症者」の人数を減らす防災計画が必要)
東日本大震災の時も、能登半島大地震の時もそうでしたが、
・直下型大地震直撃エリアで死亡するのは避けられない。
のですが、実際の天災後の「死亡者」、「重症者」の多くは、「防災計画」2次被害によって「死んでいる」
多くは、「避難所生活の長期化による、エコノミークラス症候群、低体温症、熱中症による死亡や、重症の後遺症が残る」というケースが、2次被害による「死亡者」、「重症者」です。
(「防災計画」2次被害による「死亡者」、「重症者」の他の原因)
・物資不足を独自に考慮して、避難所で、熱中症や脱水を懸念して、「トイレ」に行く事を極限まで我慢する事で、「尿毒症」といって、本来は、「腎不全」、「透析」の人がなる「体内の毒素の排出ができなかった事で死亡する」という状況になりやすい。
「トイレを我慢しても、脱水や熱中症回避対策には、ほとんどならないので、避難所で、意味も無く、トイレを我慢する事はとても危険なので絶対にやめて下さい」と医者が言っている。
・避難所で、2次被害で死亡している人達の多くは、「避難所のプライバシーの無い生活が嫌で、自分の自家用車の中のみで寝泊まりする避難者で、車の椅子の上で長期間座ったままの生活をしている人達」で、エコノミークラス症候群といって、「血栓が肺に詰まって死亡するか、重症の後遺症にずっと悩まされ続ける」状態に非常になりやすい。
・夏場の場合には、避難所、自宅避難者の「熱中症」による死亡も多い。(「停電」と「断水」が重なりやすいので)
・冬場の場合には、「低体温症」になりやすい。
・自宅の半壊、全壊などで、「タンスなどに足を長時間挟まれ続けたのちに、救急隊や自衛隊に救助された人」の多くは、助かった後に、数日後にいきなり死亡する事が多いです。
原因は、「圧挫症候群(挫滅症候群、クラッシュ症候群)」というものです。
現在は、救急隊が、「タンスなどに足などを挟まれ続けた人」は、即座に助けずに、「点滴などをしながら、徐々に、体液のバランス調整をしながら、ゆっくり救出する」ようになってきている。
この手続きをしないで、すぐに助けた場合には、「助けたのに、ほぼ数日後に死亡する」ケースが過去の大地震救急隊のケースで多かった教訓があった。
(圧挫症候群(あつざしょうこうぐん)(挫滅症候群(ざめつしょうこうぐん)、クラッシュ症候群))
https://medley.life/diseases/55961b66abe97c6d01f25636/
という上のようなケースが、「避難所で死亡する」原因のほとんどの例になる。
(夏場の場合には、避難所、自宅避難者の「熱中症」による死亡も多い。(「停電」と「断水」が重なりやすいので))
問題なのは、上に書いたように、今回のNHKで言っていた内容は、
・最近、日本で、「熱中症で死亡している」ケースのほとんどは、「室内で9割死亡している」のだが、「日本の建造物の設計ミス」によるもので、「そもそも、地球温暖化で日本の気温も、37度~40度になっているが、そういう計算で作っていない」ので、このような、「地球温暖化や異常気象が標準になってしまった場合には、現在の建築物の設計構造を根本から設計を見直さないといけない」時期に入ってきている。
という内容だった事です。
問題なのは、「震災でも何でもない、普通の夏場の日本の建築物の室内で、熱中症の死亡者の9割が死亡している」という欠陥で、「建造物の設計構想自体を完全に新規に設計見直しする必要がある」
という内容だった。
(何で、古来からの日本の建築物の設計構想だと、「熱中症で死亡する家」になってしまう欠陥があるのか)
NHKに出ていた建築家が言うには、
・日本家屋の設計の中心は、「高温多湿の夏」に対処できる作りを最大に考えて設計しているから。
このために、「断熱」を犠牲にして、「風通しのいい構造にして、木材を湿気で腐らせてしまわないように設計している」
この結果、番組スタッフが、日本の一戸建ての木造家屋を、サーモグラフィーで検査した所、「天井部分に、ホットカーペットをずっと置いている」のに、そっくりな状態に陥っていた。
「屋根からの熱」は、そのまま天井部分に溜まり続けていて、夜中に、エアコンを切ると、「外気は、27度」で、「室内は、昼間、天井に溜まった熱が抜けないので、30度」という逆転現象が起きていた。
この状況で、場合によっては、熱中症で死亡してしまう。
(「地球温暖化防災計画」は、どうしたらいいのか)
上に書いたように、「防災計画」では、「多くの人が遭遇しやすい状況」、「死亡、重症を避けるなどの優先順位」が大事です。
現在、ほとんどの人々が天災時に遭遇しやすい状況が、
・天災時に、「停電」、「断水」になる事で、「熱中症で死亡」
というケースが、かなりのほとんどの人が遭遇し、回避しなければ「死亡しやすい」ケースとなってしまっている。
特に、自分はこれまで、
・夏場に起きた天災
・冬場に起きた天災
というケースが、頭からかなり抜けていたので、重要度の高い情報を見逃していた。
<「地球温暖化防災計画」の手法>
NHKで言っていたのは、
(1) 「遮光カーテン」
これは、自分の家で昔、引っ越しをした時に、マンション高層階だったので、「カーテンは防火仕様以外認めない」という約款があったので、カーテンを買い替えた時に、「エアコンの効率を考えて、「遮光カーテン」に変更した」ので、自分の家で採用している手法ですが、「熱中症予防」には、非常に効果が高く、エアコンの電気代も、かなり節約できます。
自分の家の「遮光カーテン」は、「レースの遮光カーテン」と、「普通の遮光カーテン」という2重で買った。
「遮光カーテン」というのは、「光の反射率が高い」という説明で買ったのですが、夏場に、この「遮光カーテン」をしていると、室内が、もの凄く涼しいです。
ただ、テレビでは、「遮光カーテン」のように、「室内」側の対策だと、「遮光カーテン」と「窓」の間に場合によっては、熱が溜まる場合もあるのでできれば、「窓の外側に、よしず」など、室内に熱を入れる手前で対策をした方がいいとやっていた。
(2) 「2重ガラス窓」
自分が引っ越した前の家では、道路の騒音エリアだったので、「2重ガラス窓」というのがはまっていた。
「2重ガラス窓」は、騒音の遮断だけでなく、熱の遮断性能も、かなり高いです。
(3) 屋根の「熱」=「カロリー」を、そのまま、ソーラーパネルでエネルギーに変えてしまう方法。
(4) 家屋に「断熱材」を入れる。
(日本の建造物の設計の見直し。家屋に「断熱材」を入れる難しさ)
この、
・日本の建造物の設計の見直し。家屋に「断熱材」を入れる難しさ。
というのが、建築士にとっては、かなり難しいそうです。
上に、NHKに出ていた建築士が言っていたように、
・日本家屋の設計の中心は、「高温多湿の夏」に対処できる作りを最大に考えて設計しているから。
このために、「断熱」を犠牲にして、「風通しのいい構造にして、木材を湿気で腐らせてしまわないように設計している」
この大前提と、建築設計が、完全にぶつかってしまうので、「日本家屋に断熱材を単に入れただけだと、結露を必ずしてしまうので、むしろ、内部の建材の木材が腐ってしまい、家が倒壊しかねない。また、結露によって、内部の木材や、壁紙の裏などに、カビが大量に発生してしまうので、むしろ、ハウスダスト的な、喘息被害などが、必ず出てしまう」
夏場の日本の「高温多湿」に対処しながら、「断熱材」を入れるには、「建材内部に発生する結露」を何とかしなければ、「断熱材」を入れる事は不可能で、強引にそれをやると、内部の木材が結露で腐って家が倒壊しやすい。
そうならないように対処するには、「かなりの密閉構造」にしなければいけないが、そうすると、「ストーブの使用で、一酸化炭素中毒でほぼ必ず死ぬ」。
また、「かなりの密閉構造の中で、生活をし続けると、どんどん室内の酸素が減っていくので、気分が悪くなりやすい」
など、問題が山積みです。
(対処方法例)
これは、今現在、自分が住んでいるマンションが、「かなりの密閉構造」なのですが、
・「24時間換気システム」というのが、常時、動き続けている。(お風呂場の換気扇の機能が、自分で、OFFにできない構造)
この「24時間換気システム」の効能が、恐ろしい能力で、自分が、この家に引っ越してきて、びっくりした事が、
(「24時間換気システム」の利点)
・完璧に、「カビゼロ」
自分は、このマンションに引っ越してから、10年ほど経っているが、「お風呂場」だけでなく、「全ての部屋の壁紙の隅に到るまで、完全に、カビゼロ」の状態です。
「カビが生える事が不可能な湿度」に常時なっているそうです。
引っ越す前までの全ての家の経験では、「部屋の壁紙の隅には、少なからず、カビは出るのは日本家屋では避けられない問題」と思っていたので、年末大掃除の、カビキラーなんかは恒例だったのに、この家では、一度も、カビ掃除をした事も、「カビを見た事すらない」
恐ろしい能力でした。
(「24時間換気システム」の欠点)
「24時間換気システム」の欠点の1番困る箇所は、
・部屋が乾燥ぎみに常時なっているので、カビは生える事が不可能だが、「家電などの、プラスチック、ゴム素材部分は、アッという間に、乾燥し続けたあげく、ボロボロに壊れます」
部屋の湿度は、常時、「40%~50%」位の間の数値になっている。
加湿器をすればいいのだろうが、「カビの方が嫌」なので、我慢している。
家電の寿命が、今までに住んでいた全ての家の中で、極端に短いです。
パソコンのキーボードを打っているだけで、キーボードのボタンのプラスチックが割れて取れてしまったが、引っ越す前の全ての家で、そんな事は有り得なかった。
昔あった「輪ゴム」のストックがそのままだと不可能で、運が悪いと、「1ヶ月でボロボロと切れてしまう」
そのぐらい、「乾燥し過ぎ」は、家電の寿命を短くする。
といっても、同じような、「ゴムバンド」素材が入っているはずの、「ゲーム機、ブルーレイレコーダー」なんかは、5年間位は普通に動いているが、通常よりも、3年間位寿命が短い気がする。
ただ、「カビゼロ」生活の方が快適なので、しょうがないです。
という感じで、
・地球温暖化、異常気象傾向が、このまま定着してしまうのであれば、「世界中の建造物の構造設計を見直さないと、そこに住むだけで、熱中症で死亡する家」というのに、現在なりつつあるという話題をやっていた。
上に書いたように、
・日本家屋は、「高温多湿の日本の夏」を大前提に建築設計が成されているので、「単純に、断熱材だけを入れただけのリフォーム」などを安易に行ってしまうと、「むしろ結露をしてしまい、内部木材が腐りやすくなり、最終的に、家屋倒壊を非常にしやすくなる」ので、安易に、リフォームできない。
という状況なので、
・地球温暖化、異常気象に対処できる、新しい、「熱中症で死亡しない建築設計」という建築業界の実験を繰り返さないと、実装は、なかなか難しいようです。
自分の住んでいるマンションと同じ構造にするのであれば、
・かなりの密閉構造
・「24時間換気システム」
にすれば、「断熱材」を入れても、結露は回避できるようです。
その代わりに、「常時乾燥で、カビゼロになるが、家電の寿命が桁違いに短くなる家」になります。
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