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行間を訓む vol.24 ~ 角巻わため「Fins」 編 ~

プロローグ


 こんばんドドド~!いや~、先日行われた【3DLIVE】THE DAY / 角巻わため生誕祭2023はスーパーウルトラグレートデリシャスワンダフル良かったですねぇ。わための夢は終わらねぇ!!どんどん夢を現実にしていく我が推し。本当に素晴らしいです。👏👏👏 心から応援させてくれください。


生誕祭のセトリに関する記事も書かせて頂きました
よろしければこちらもどうぞ▼


 …というわけで今回は2023.06.06.に行われた角巻わため生誕祭で公開されたばかりの新曲「Fins」の行間みを早速行わせて頂くべく筆を取らせて頂きました。思えば私はわためのオリ曲「My song」に惹かれてこの企画を始めた身でございました。しかしながら公開された当初は直ぐに曲の良さが伝わらなかったということは記事内でお話していたかと思います。
 しかしながら今回の「Fins」はびっくりするほどズドンと刺さりました。それもダイレクトに。なぜかというのは、歌詞の意味について深く考えるというこの「行間をむ」という企画で多くの良曲に触れてきたからということも要因としてあるのかもしれません。

 何より驚くべきはわためが大好きなアーティスト、ポルノグラフィティさんが楽曲提供をしてくださっているということ。「またひとつ夢が叶った」と語っておられましたね。本当にすごい事です。努力と継続は力ということを体現し、実現に漕ぎ着けた素晴らしい例です。
 なんでも、岡野昭仁さん・新藤春一さんが2人揃って楽曲提供というのは史上初とのこと。初提供がVtuber角巻わため。そ、マ!?(語彙力)さらになんとお二人からもお祝いメッセージが。



これにはわためもこの表情!(だったかもしれない)▼

※この表情は振返り配信のアーカイブで見られます

 運営さんから聴いたわためは思わず「ドッキリ…!?」と疑ってしまうレベルの超絶サプライズ!頑張ってきたわためへの嬉しい誕生日プレゼントとなったわけでごぜーますよ。

 前置きが長くなりましたがそんなわためぇとポルノグラフィティさんの夢のコラボレーション!良曲な気しかしない!辛抱たまらん、聴こうぜ!

初見の方、もう一度という方は下記から是非一度ご試聴下さい!▼

 ――― この曲を聴いて思うのは、「あっもう好き」な曲だと体のありとあらゆる細胞が言っているような気がするんですよねぇ。はい。

 曲のタイトル「Fins」は直訳で魚などにある「ヒレ」あるいは人が泳ぐときの「足ヒレ=フィン」を指す名刺の複数形であることは容易に見て取れます。魚にとってのヒレは人間であれば手足に相当しますし、大海原を自由に泳ぐ為には欠かせない部分ですよね。
 早速ですが次の章から歌詞の内容についてみつつ、この楽曲のエモさのルーツを探るべく、行間の海に漕ぎ出してみましょう。


 注)セクション分けや歌詞の内容の考察ついてはあくまで筆者の個人的主観です。私自身は専門家でも何でもありません。もしかすると表現や言葉使い等に間違いもあるかもしれませんし、解釈違いが起こることは否めませんので万一の場合はご容赦ください。



歌詞訓み(§1)


冒頭、空を見つめるわため。
目からつうっとこぼれ落ち頬を伝う涙。
浮かべる表情は笑顔。


Every emotions has a fin
It takes me to beautiful places

 全ての感情には漕ぎ出すためのフィンが付いている。それらに無駄なものは無く、いつか見たこともない素晴らしく美しい場所へ私を誘ってくれる。


雨粒か涙か。段々と輪郭がはっきり見え、瞳の形に。


心 泳ぐ感情たちは まるで銀の渦の鰯
未だ形 定まらずに 水に跳ねる光の粒を追って

 自分の心を泳いでいる感情は無数に存在し、大海原に銀色の渦を作る鰯の群れの様に大きなうねりを形作っている。
 大きな一匹の生き物の様に見える感情の渦は、未だに形を定めずに常に動き続け、水面に揺れる光の粒を追い続けている。

 ※鰯=大海原においてはちっぽけな魚の代表的な存在。それらが大挙して渦を成し、海の中を行進し大きな形を作っているけれども、ひとつの形に定まることなく絶えず動き続けている様子にスポットを当て、自分を動かす感情は無数に存在していることを表現している。



それじゃ気まま過ぎると僕を責めるかい?
まるで予測不能 I don’t know where to go?

 気ままに動くその渦の行方はまるで予測不能。そんなんじゃ気まま過ぎるだろう、自分が何処へ向かったら良いか分からなくなるだろうと自分を責めるかい?



いつかは大きなソウルになるかな
僕という輪郭を 強く強く描くの
水面を飛び出し 翻ってみせる
豪快な水飛沫 今日の涙と共に空高くへ

 でも、気ままに動き続ける感情はいつか自分を大きく形成する「魂」となって自分を突き動かすルーツになると信じている。「自分の輪郭」を強く思い描いて、何度も何度も失敗や成功を重ね、精度を上げて「自分」を創り上げていく。
 そしていつかは鯨の様に水面を飛び出して、豪快な水飛沫を飛ばして体を翻して舞ってみせる。今日流した涙をフィン原動力にして高みをを目指して飛び続ける。




歌詞訓み(§2)


いつも迷う感情たちが
隠している意思をただ聞き取って
それが導く先が理想と違っても
遠く彼方であるならいい

 無数の感情達が隠し持っている意思をただただ聞き取っていると、迷ってしまうことが常だけれど。
 結果として導かれる場所が、自分が思い描いていた理想とかけ離れたところであったとしても、自分の出発点よりも遠く彼方であればそれで良い。自分の力で紆余曲折を経て進んできた証なのだから。



個人的ベストショット(小声)

巨大なハリケーン 不穏な未来は
ギラついた目で睨む 怯えながらそれでも
そいつとダンスを踊るということさ
簡単じゃないけれど 手を差し出し優雅に誘うマナー

 不穏な未来は予期せぬ巨大なハリケーンとなって顕現し、わたしをギラついた目で睨んでくる。恐れてたじろぐだけでは前に進めない。だから不穏な未来に自ら手を差し出して優雅に自分の領域テリトリーへ誘って、一緒にダンスを踊ってやるくらいの気持ちで臨むのさ。もちろん簡単ではないけど。



生きてく理由に思いを巡らせ
生まれたからだと断言してみる
それは深い海流のようなフィロソフィ
僕は漂流してるばかりじゃないんだ

 困難や壁が立ちはだかる人生。それでも一所懸命生き抜いていく理由は何なのだろうといつも思いを巡らせ考えさせられる。でもそれは逆に「生まれたからなのだ」と今なら断言できる。それは深い海流のような哲学であり、その答えを今も探求し続けている。わたしは広大な海で漂流しているばかりではないから。

 ※フィロソフィー(=philosophy):「哲学」のこと。「生」や「存在」などの根本的な問いに対する答えを探求する学問分野を指す言葉。人間の存在や自然、宇宙や倫理、政治などの広範な問題について論理的かつ批判的に考え、探求することを目的としている。
weblio辞書・実用日本語表現辞典より引用)



Every emotions has a fin
It takes me to beautiful places

 自分を構成する全ての感情にはフィンがあり、いつか見たこともない素晴らしく美しい場所へ自分を押し進めるための原動力として存在している。前に進むために動いた証であり、無駄なものは決して存在しない。



いつかは大きなソウルになるかな
僕という輪郭を 強く強く描くの
水面を飛び出し 翻ってみせる
豪快な水飛沫 今日の涙と共に空高くへ

 多くの感情はいつか自分を形成するうねりとなって、大きな「魂」となって活動の火を燃やし続けると信じている。自分を形成する輪郭を強く思い描いて、何度も何度も失敗や成功を重ねて精度を上げて「自分自身」に磨きをかけていく。
 そしていつかは鯨の様に水面を飛び出して、豪快な水飛沫を飛ばして体を翻して美しく舞ってみせる。今日流した涙をまた自分のフィン原動力にして、高みを目指してこれからも挑み続ける。


冒頭のわためぇは空を悠々と泳ぐ鯨を見上げていたのだ。


エピローグ

鯨と共にタイトル掲出。フィナーレの「Fin」にも成り得そう。

 透明感と伝わりやすい歌詞、わためぇの訴えかけるような歌唱が相まって文字通りエモな楽曲となっておりました。わためぇの歌声は感情が乗るとエモさが倍増するんですよねぇ…。「いつか一緒にこの曲を武道館で歌いましょう!」とライブを締めくくりました。わためぇなら必ずや実現させてくれることでしょう。

 ところで、冒頭「Fins」のタイトルに触れ、複数形を表す「s」が付いている話をしましたが、改めて歌詞を見ると歌詞内では「Fins」ではなく「Fin」と単数形で記されています。

 …話は逸れますが最近「サカバンバスピス」なる太古の昔に存在したとされる既に絶滅した魚類の姿が話題になってSNSを賑わせていますね。その姿は胸びれが無く、尾びれのみで泳ぎ、泳ぎは下手だったのではないかという仮説があります。(気になる方はネットで検索してみよう!)
 ではサカバンバスピスの体のどこか一箇所に「Fin」があれば上手く泳げたかというと決してそうではないでしょう。今日存在する海の生き物の多くは左右対称に生まれ、胸びれも一対=「Fins」であると言えます。進化の過程で生き抜く為、大海原を泳ぐ為に必要であったからそうなっている訳です。

 「Every emotions has a fin」…つまり、自分の中に生まれた多彩な感情が持っているフィンは単体であり、それひとつでは小さいし単体で泳ぐには厳しいものかもしれないけれど、自分を形成し得る糧となっていき、それらが集合し自分を前に進めようとするときに役立つかもしれない…
 「It takes me to beautiful places」…そしてその無数のFinは自分をより良い場所,美しい場所に連れて行ってくれる――― 。

 自分はまだまだ未熟かもしれないし、時には失敗や間違いもする。感情に任せた結果として理想と違う場所に導かれるとしても、自分が成長・進化をする為には必要なことなのであり、進んでいることには違いないのだからひどく落胆する必要は無い ――― Finsの歌詞からはそんなメッセージがみ取れるような気がします。今日も「また一緒に頑張ろう」と思える、そんな楽曲です。

わためと行こう、武道館。


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角巻わため Twitter:https://twitter.com/tsunomakiwatame


それではまた次回の「行間をむ」でお会い致しましょう!
一旦おつのまき~👋
2023.06.13. つなな


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