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信頼があなたのもとに。【読書感想】マインドフル・リスニング


■聞くのは得意?

突然ですが、あなたは話を聞くのは得意ですか?

・この人と話していると、なんか色々話しちゃう
・話が整理できて、なにをすべきか見えて来た
・話したら、やる気が出てきた

そんな人、あなたの身近にもいると思います。

”聞く”ということは、仕事でも、プライベートでも必ずやること

だからこそ、聞く力を身につけるって大事だと思ってます。

でも、、

なかなか学ぶ機会ないですよね。

人の話をよく聞きなさい!って言われても
単に話しを真面目に聞いてれば、聞き上手かというと、
実はそうでもない・・・。

一生懸命、話しての言葉を聞いてても、

いつのまにか

この人の言ってること、合ってるのかな?

この人、次に何なにを話すかな?

これ言いたいけど、話が切れるのいつかな?

みたいに、自分の頭の中と会話していて、

話し手が何を話していたか、聞いていない。
そんなことありますよね。

聞くことに集中するにはどうするか?
聞き方について、分かりやすくまとめてある本があったのでご紹介!

おススメです。

■本からの学び

1.聞き上手の特性

聞き上手って言われる人はどんな人をイメージしますか?

・ちゃんと黙って話を聞いてくれる人

・相槌がうまい

・話した内容をちゃんと正確に覚えてくれている

このあたりでしょうか?

もちろんこれらの要素も大事です。

でも、この本では、
本当の聞き上手は、もっと能動的だと言っています。

①話し手に発見と気づきを促す質問が上手い

聞き上手は話を聞くといっても、
実はただ黙ってきいてるわけではないんです。

相手の話を言い換えたり、違う角度で質問することで、話し手自身で答えを導きだす手助けしているんですよね。

そして、適切な質問が返ってくることで、話し手は

この人ちゃんと私の話きいてくれてるな〜って思って

聞き手が自分の話の内容を深く知ろうとしてくれていると実感できるわけです。

②会話そのものをポジティブな体験にできる

相手に言葉を選びながら話すのって疲れますよね。

これ言っていいかな?って常に考えながら話したら、話し手は楽しくないし、余計なこと言う前に話を切り上げたくなるわけです。

リズム良く、思ったことを話しても許される。賛同も反対も自由にできる。そんな状況を作れる人。

③協力的な会話
建設的な指摘は良い会話、議論を生み出すスパイスになる
ただ、打ち負かすことや、揚げ足をとる、否定することを目的とした会話をしていては良い聞き手にはなれない

サポートをする、建設的に意見を交換する、これができる人が聞き上手なのです。

④適切な提案をし、提案の仕方がうまい
聞き上手は提案(フィードバック)も上手
話し手が受け入れやすい形で、提案を渡す。

聞き上手とは会話を吸収するスポンジではなく、トランポリンのように、会話のキャッチボールを促し、モチベーションも、話しての思考の質も高めて、信頼感を得ていく。

会話の中で、お互いの認識の擦り合わせにより関係性を築き
話し手が聞き手の意見に耳を傾ける土壌を作り上げていけるわけです。


2.聞く力を向上させるには


聞き上手な人の特徴は分かった!
じゃあどうすれば、聞く力が向上するか?
この本では、以下6つのポイントを伝えくれています。

①心理的に安全な環境を作る
オープンに思ったことを話せる場所を作る
風通しの良さってやつですね。

②注意を削ぐものを遮断
スマホやパソコンの着信がくると、そっちが気になっちゃいますもんね。  

「聞くときは聞く、他に気になる事があるなら、話をするのを後にする。」

これ、この記事のハイライトですね

③本質を理解、自分の言葉で言い換え
聞いてること、伝わってることを話し手に伝えるために、たまに言い換えや、話の要約をしながら聞く。

④ボディランゲージを観察する
言葉だけではなくて、話し手の言葉に出ない、仕草、表情もしっかりみて、トータルで会話する。

⑤共感、承認をする
話し手の気持ちに寄り添って、
批判や、決めつけをせずにサポート

寄り添うって言葉がイメージしにくい方には、
自分が相手と同じ立ち位置にいたら、どう思うか
を想像する。

厳密には違うのでしょうが、
共感とか寄り添うって、個人的にはとても難しいので。
私なりの解釈です。

⑥新しい角度の視点の追加
話し手に問いかけて、前提を明確にしたり、話を深掘る。

話し手に役立つ話であれば、自分の経験や意見を添える。

でも、あくまで主役は、話し手。

聞き手が話を自分の方に持っていかず、
ちゃんと主導権を話し手に返してあげてください。


3.聞く時の心構え


そうはいっても、話を聞くときに感情的になってうまく話を聞けないことってあると思います。

感情は、聴覚のフィルターとして機能していると言えるかもしれない。
ある時は、耳が聞こえなくなる原因となり、
ある時は、耳を完全に開放してしまう。

ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] マインドフル・リスニング (Japanese Edition)

とあるように、感情によって
どんな良い情報も聞こえなくなったり

大したことない話にも、過敏に反応してしまったりするわけです。

この本では、そんな時の対応方法についても説明してくれています。

①評価せずに聞く

 聞くに限らず、インプットする時にとても重要になるスタンスです。

 何か情報が入ってきた時に、すぐに判断をしない。

 とにかくインプットした内容の理解に努める。

 話が終わって、そこからようやく、振り返って評価する。

②自分の考えを否定する証拠を探しながらきく

 話を聞く時、
 ついつい自分にとって都合の良い情報ばかりに
 耳を傾けてしまう。

 でも予想外に、求めていた情報でなくてイライラ。。

 そんな経験あると思います。

 そんな時こそ、

 「自分の考えを否定する情報を探し出そう!」

 そういう心持ちで話を聞いていれば、
 
 仮に求めていた情報ばかりでなくても、
 嫌な感情に支配されるのを未然に防げるかもしれませんね。


■感想

聞くというのは、「話す」のより簡単なことと思っていました。

だって勝手に情報が入ってくるから。。

でも、聞くというのは

いったん自らの関心事から離れて、より多くを知ろうと思うこと、
そして、他人の関心事がどんなものかに思いをいたす

ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] マインドフル・リスニング (Japanese Edition)

ってことです。

なので、

ただ耳を傾けるではなく。

自分がやろうと思ってる事や、気になることを一旦、脇において、

相手と向き合う。

相手の話に耳を傾けつつ、言葉以外の情報にも注意を払う。

話を聞く中で、内なる自分が語りかけてくるけど、
内なる自分の声をとりあえず無視する。

話し手の役に立ちそうな情報を見つけてきて、
相手に建設的な形で提案する。

・・・

聞くって思った以上に、ハードだな・・・って思いました。

心が常に落ち着いていることが必要。

話し手に、自分の話が相手に届いているということを、
聞き手が話し手に、行動や返答で伝える必要がある。

なかなか、難しいですよね。

だからこそ、できる人と出来ない人では、差がつくんだなと思います。

聞き上手になるための意識、
心がけるもかけないも、あなた次第。

ただ、する価値はきっとあると思います!

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

この記事が、読んでくださった方の人生を
より良くするきっかけになったら幸いです。

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