見出し画像

立ち上げ時期の組織にいるメリット~ベンチャー企業で働くとスキルが上がる理由とアイドルグループとの共通点~

先日投稿した記事の中で、自分のスキルを上げ続ける必要性をまとめました。その中でベンチャー企業に行くと成長するということも述べています。

自分の実体験を基になぜベンチャー企業に行くとスキルが上がるのか?成長するのか?についてまとめようと思います。

まず、私の経歴から簡単に紹介すると、設立から既に100年以上経過している日系大手企業(いわゆるJTC)で新卒から何年間か働き、今は設立後10年も経過していないベンチャー企業で働いています。

ベンチャー企業とJTCの大きな違いとして考えられるのは、ベンチャーはこれからの世の中を変えようとする商材で収益を上げようとしている集団であるということです。
逆にJTCは扱っている商材が場合によっては時代遅れになることもあります。
ちなみに、私は前職でとあるオンプレミスのシステムを担当していましたが、その業界にもクラウド、SaaSの波が訪れていた時期でした。
当時、社内では「クラウドは危険だ」とか「5年使ったら結局オンプレの方が安い」というクラウド否定派ばかりでした。
結局時代の波には逆らえず、SaaS型のサービスもリリースしましたが、設計しているのはオンプレ当時のメンバーだったこともあり、全く売り物にならないサービスになってしまいました。
一例を挙げればSaaSのサービスにもかかわらず、利用料金が決まってなく、見積は常にSEの作業費を算出してもらってからでないと顧客に提示できないというスピード感皆無のサービスでした。
少し脱線しましたが、JTCにいると既得権益のために時代の流れを止めようとする勢力の一部になってしまう恐れがあります。

ベンチャーは前述したとおりこれから世の中を変えようとする勢力になります。
その一方で今現在安定した収益が上がっているわけではないので、惰性で仕事をしていたら収益減どころか会社の倒産の恐れもあります。
そもそも考えたビジネスモデルが間違っているということだってあり得ます。
そのため、本質的な仕事がメインになります。(本質的な仕事がメインという言い方にとても違和感がありますが・・・)
JTCに所属していた数年間で顧客に対してサービスや商品を1から提案した経験がほとんどなかったので、今となっては本当に危険なキャリアを歩んでいたなとゾッとします。

そしてベンチャーは基本的に人が足りません。
そのため、よほど信頼されない仕事の仕方をしていなければ自動的に責任のある役割を担うケースがあります。
一般的にはスキルがついてから役割を与えられる方が多いと思いますが、スキルの前に役割が与えられます。
ちなみに私は最近パートナーセールスの担当者になりましたが、現職の中でこの役割を担った人は過去におらず、他に担当者もいないため、戦略の立案から実行、効果検証、改善まで自分でやる必要があります。
そのためまず戦略を立てるにも前例がなく、正解が誰もわからないため自分で本などから情報を仕入れて実行していく必要があります。
現在の私の上司も話を聞いてみると、やはり自分で本などで情報を仕入れてそれを組織設計に落とし込んだようです。
余談ですが、JTCの社員とベンチャーの社員の大きな行動習慣の違いの一つとして読書があると思います。
JTC時代に真面目に働く課長がいましたが、読書は一切しないと言っていたので驚いたことがあります。
一方、ベンチャーだと社内にビジネス本が並んでいたり、結構読書習慣が全体的にあるんだなぁと感じますね。

さて、私以外にも前例のない役割を任される人は社内に何人もいます。
そこで試行錯誤しながらスキルを上げていくのだろうと感じていますが、これに似た現象についてサラリーマンとは異なる業界でも同じようなことがあると思いました。

それはアイドル業界です。
アイドルは女と男に分かれますが、最大の違いはメンバーの入替の有無にあると思います。
女のグループはモーニング娘。以降、AKBや乃木坂なども同様にメンバーが入れ替わる傾向があります。
対して男のグループはメンバーの脱退はあっても新規加入は基本的に無いと思います。(例外としてはEXILEくらいでしょうか?)

入替のあるグループは大抵創設から早い段階で全盛期を迎えます。
当然、設立時にいるメンバーが中心となってその全盛期を作り出します。
ただ、設立時にいるメンバーは誰も正解がわからない中での活動になります。
その中で個人としての存在感も出していかないといけません。
失礼な言い方になりますが、アイドルはモデルのような容姿、スタイルがあるわけではなく、歌やダンスだけで飯を食っていく技術もない、芸能界の中では突出したものが何もない人たちです。
その人たちが自分の存在感を出そうと思えば、自分の個性を出すしかないと思います。
そして、個性を出すことに対してグループ内の暗黙の了解などは創設当初はほとんどないと考えられるため、ハードルは低いと思います。
例を挙げれば、うたばんでのジョンソンや保田などがその例と言えます。

逆に成功した後に入ってくるメンバーは歌やダンスは学ぶもののキャラを全面に出すことはできないし、そこに憧れて入っているからグループの秩序を乱すようなこともできないでしょう。
2,3年前だったかと思いますが、モーニング娘。の現役メンバーが石橋貴明にウィーラーとあだ名をつけられているのをジョンソンが応援しているシーンがありました。
あれはOGになったからこそできることで現役の時期が被っていたらなかなかできないことだと思うし、後輩メンバーも気まずくなっていたかもしれません。
それは見ている側からするとパッとしません。
出来上がったルールの中で活動するのはまさにJTCの社員と一緒だなと感じます。
まぁいくら出来上がった後とはいえ、アイドルグループの一員として活動する大変さはサラリーマンとは比べ物にならないとは思いますが。。

JTCの場合は、アイドルのように激しい競争の世界にいるわけではないので、基本的に緩やかな下り坂を歩んでおり、今すぐ会社が消えるものでもないので高い基準で安定していると思います。
それはJTCの中でも特に不真面目にだらだら働いていた私が言うので間違っていません。
人生は人それぞれなのでそれを選んで趣味や他の事に力や時間を使うのも良いと思います。

ただ、仕事のスキルを身に着けたい、もっと成長したいと感じるのであればベンチャー企業への転職をおすすめします。
また、JTCで自動的に引き上げてもらえるところまで年収が上がってしまうと動きにくくなると思うので新卒3年目が終わったら転職を考え、準備しても良いと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?