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岡山の百閒と漱石

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2020年3月の突発日帰りツアーのまとめ。
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岡山でさらに内田百閒展を見てきました(2ヶ月ぶり2度目)

岡山でさらに内田百閒展を見てきました(2ヶ月ぶり2度目)

 岡山・吉備路文学館で内田百閒展が開かれているんですよ!!と、声を大にして言いたい。

 JR岡山駅から徒歩圏内、バスで行けばもっと早い吉備路文学館で大好きな作家の没後50年展が開かれている…というわけで、オープニング講演会もあることだしと初日にすっ飛んで堪能してきたのが7月のこと。→その時のレポはこちら。

 展示替えが頻繁なことはあらかじめ告知で知っていましたが、さすがに5期(の予定でした、当

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岡山で内田百閒展を見てきましたレポ(7/18)

岡山で内田百閒展を見てきましたレポ(7/18)

 祝!吉備路文学館&内田百閒展再開!!

 展示予定を小耳に挟んで以来、わくわくと待ちかねていた岡山・吉備路文学館さんでの内田百閒展。私は初日に行って展示とオープニング講演会を堪能していたのですが、その後新型コロナウィルス感染症の拡大により、緊急事態宣言発令、それに伴って文学館もお休みになってしまっていました。

 しかしなんとか期間内に再開!(岡山はまん延防止等重点措置に移行)まだ間に合う!!と

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【前編】岡山の百閒と漱石を訪ねる。

【前編】岡山の百閒と漱石を訪ねる。

 内田百閒が好きだ。もっと言うと、「直弟子なのに、師弟関係というよりどこまでも漱石ファンな百閒」が好きだ。

 というわけで、私の中で百閒と漱石は切っても切れない関係である。つい先日出たばかりの、百閒が書いた追悼文集『追懐の筆』(中公文庫)でも冒頭から漱石との思い出や葬儀の話が読めます、オススメです。

吉備路文学館 パネル展示「漱石の岡山洪水体験」 さて百閒のふるさと岡山市には、ゆかりの文学者に

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【後編】岡山の百閒と漱石を訪ねる。

【後編】岡山の百閒と漱石を訪ねる。

 〜これまでのあらすじ〜岡山・吉備路文学館で夏目漱石金之助のKAWAIIを浴びたオタクは、百閒生家跡地の何もなさと句碑を味わいながら、疲労に痛む足を抱えて内田百閒記念碑園に向かうのだった。(前編の記事はこちら)

内田百閒記念碑園

 さて続きである。生家跡地から川沿いに戻って、少し下流に向けて歩くと内田百閒記念碑園がある。車道沿いに作られた、細長いスペースだ。ここに名前の通り、百閒の記念碑(句碑

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