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tsukuru novel

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私の創作小説です。
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#恋愛

一ツになりたがる光

一ツになりたがる光

暗闇で光る何か
それを見つめる四ツたち
テイで一ツになりたがった
だけれどテイはテイで
二ツは二ツのままでいた 

彼らが前のめりに
そうであることを望んでいた場

傾く陽を
ときには背に
ときには前に

踊りながらも時どき二ツになる
四ツたち

だけれど四ツは二ツになる度
それが正解かどうか
嘘にしてしまいたくて

二ツは一ツを拒んで
散り散りになっていった

場を変え光を変え
それぞれでいた二

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チャイ

チャイ

気がつけば 複雑怪奇

真摯でいたいわたし
愛されたいわたし
素直なわたし

どれも本当なので
複雑怪奇
仕組みを一言では言い表せない
チャイのよう

好きになってくれないから
思い切り好きになれるときもあれば
好きになってくれないなら
好きな気持ちをゴミ箱に捨ててしまうときもある

それって偽物だからだと思うんだけど

チャイは本当なのかな

小説-偶然とは。渋谷のとある月曜日

気持ちの良い夜だ。
人が想像の10倍少なかったライブハウスの真ん中で、私はまたしても一人涙ぐんでいた。
既にリリースされている曲は全曲歌える。だから歌えない曲が流れた事が嬉しかった。新曲だ。

東新宿から新宿までは、仕事の関係で歩いた事があったけど、新宿から東新宿まで歩いたのは初めてだった。たったの15分ほどしか歩いてなくてもこんなにも「ハズレ」感が出るのか。古いライブハウスがより一層その街の外れ

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