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「かにみそ」読んでみた〜つくねは文学をあきらめない

⚠ネタバレあり⚠
⚠本の内容的に、明るさはないので……
記事にグロみがあるかと思います⚠


本当に読みますか?


▶はい
 いいえ


つくねは文学を知りたい気持ちを忘れてなかった。

今回は、えぴさんからご紹介頂いた本です。
ありがとうございます!!


ああああ……
怖いよ……

や、怖いと言うより……
エグい。

お休みの日のさわやかな昼下がりに読むもんじゃねぇ。

紛う事なきホラーだったわ。



それは聡明で無垢で愛おしい、蟹。
日本ホラー小説大賞優秀賞受賞の話題作!

全てに無気力な20代無職の「私」は、ある日海岸で小さな蟹を拾う。
それはなんと人の言葉を話し、小さな体で何でも食べる。
奇妙に楽しい暮らしの中、私は彼の食事代のため働き始めることに。
しかし私は、職場で出来た彼女を衝動的に殺してしまう。そしてふと思いついた。

「蟹……食べるかな、これ」

すると蟹は言った。
「じゃ、遠慮なく……」

捕食者と「餌」が逆転する時、生まれた恐怖と奇妙な友情とは。
話題をさらった「泣けるホラー」。

何気なく拾った蟹。
いつしか人間の言葉を話しだして、主人公との間に友情が芽生えるんだ。

そこまではフツーに飼い主とペットみたいな、心あったまる関係だったんじゃけど。

蟹、良いヤツなんよ。
頭良いし、面白いし。
甲殻類にあんま、なさそうな
可愛さもあるんだよ。
(私が知らんかっただけ?)

あらすじに書いてる様に、主人公が衝動的にね……
彼女をアレしてしまいまして。



どんどん食欲の旺盛になる蟹に食べさせてしまうと。
あばばば……

元々、この主人公、少し……
幽遊白書で言う所の左京さん味があるヤツで。


ちなみに主人公は蟹の食事シーンにエロスを感じて
興奮したりしてるので……
やっぱちょっとアレだな。
(友達にはしたくないね!)

蟹がその美味しさを丁寧に教えてくれるんじゃけど……

その表現が
【うしおととら】
みたいなグロさを感じる……

(見なくて大丈夫。アニメ版は優しめだね)

蟹もヒトを喰らう事の罪悪感はなく……
モリモリとお召し上がりになっちまう。
ちなみに食事の際、蟹は体がでっかくなる。
変幻自在。
主人公サイドも必要悪と言いますか……

「あー……まあ、仕方ないか」

みたいな……

トゥーライト。
スーパードライ。


そして、ふとつくねの脳裏にある思いがよぎる。
 

(オオオオマエ、食われるぜ?)

しかし。
蟹は主人公を捕食しないんだ。

何で?

「友だちは食わないよ」

エエエエ。

そこの線引はあったんか。

ああああ……
ますますアレやん。

正しいとか正しくないとかじゃないやん。

蟹は……
生きてるだけやん。

そういや
冨樫義博のレベルEでも。
清水玲子の22xxでも。

そんな話あったな……

「かわいそうだな、田淵さんも、お母さんも」

という同僚の言葉をきっかけに
我に返る主人公。

で、何も食べる事が出来なくなるんだ……

しばらくして。
蟹をどうにかせねばという気持ちと
食欲が一緒になって出てくる。

そんで、最後。
蟹をお召し上がりになっちまうんだなー、これが。

「オマエが食う側なんかい!」

ってツッコんでしまいました。

蟹サイドも今際の際になって

「ぜんぶ食べて。おまえに食べられるなら悪くない。だってこのままじゃいられないからさ。……生きることは食べることだよ。そうでしょ?」

蟹ィィーっ!
この蟹は全く……
何たる立派な蟹である事か!


すっごいな、文学!
蟹を起用してこんな事も出来ますか……
やるな、文学!!


チャララララッラッラ〜ン♪

つくねはけいけんちを70てにいれた!
レベル8になった!

レアアイテム
恐怖とユーモアは紙一重カニよさらばをてにいれた!






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