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初対面と知ったかぶりをする私

とりあえず嫌われたくないな、と思って初対面の人と接する。
でも、「ホントに同じ学生、同じ年齢?」ってぐらい初対面からいきなり知らない単語が出てきて、反応に困ってしまうことがよくある。
聞き直した時の怪訝な顔を極力見たくなくて、へえー!とかニコニコしたりとか、笑ったりとかしてなんとか凌いでいる。いっつもビクビクしているのだ。

ただ、これは一回しか会うことがない人にだけ有効なんだな、と最近思ってきた。
というのは、知らない単語って一回わかったフリをすると、相手は私がわかっていると思ってまた同じようなジャンルを話す。
知らない単語って大体知らなかったり興味がなかったりする苦手なジャンルからくる。
だから、苦手なジャンルの文脈から判断するしかないんだけど、残念ながらそこまで器用にできることなんて少ない。もっとレスポンスゲームをやるべきなのか?でもやる相手がいないし…。

こんな八方美人みたいなことをやっていると、どうしても詰めが甘いところができてしまう。そこが相手にバレると「え…」みたいなショッキングな反応をされる。めちゃくちゃ必死に会話に入っていってるから、パッと見だとバレないのだが、記憶できてなくて「やば、この単語ってなんて意味だっけ…」というようなことがある。ヒヤヒヤしてるのにニコニコしないといけないという何とも変な状態になるのだ。

相手と自分に共通点があったら一気に距離が縮まる、というのを聞いたことがある。孤立するのが怖くてこんなことをしているんだけど、偽りの関係って感じがする。法律の抜け穴を使ってるみたいな罪悪感。

初対面の人に嫌われたくない、と言いながら違うグループに対して排他的なのはなんなのだろうか?個人的に自分自身を分析したら、同じグループの人は好きなことや価値観を知ってるからじゃないかな、という結論に行き着いた。
つまり、そもそも初対面の人を同じグループに入れることを考えてない、ということ。なんのために初対面の人に好印象を残すのか。優越感か、孤独への嫌悪か。それとも、ただただ嫌われたくないからか。

まあ、同じグループの人のことでも知ってる、と思ったことが全然違うことだってあるんだけどね。

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