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【分かりやすい資料の作り方】01_はじめに

『分かりやすい資料の作り方 ~構造化のススメ~(基本編)』全19話の記事で構成しています。
最初の記事に全体概要とこれまでに掲載した記事のインデックスを記載していますので、ご興味を持って頂けましたら、こちらからご覧ください。


1.どんな仕事でも必要になる「資料作成スキル」

皆さんは、どのように資料作成をしていますか?

ビジネスに関わっている方であれば、誰もが少なからず資料を作ったり、他人の作った資料を目にしたりしていると思います。

デジタル化が進む現在に、資料なんて重要じゃなくなるのでは?とお考えの方もいるかと思います。

確かに、ここ10年でペーパーレス化やリモートワークが浸透し、紙に印刷した資料こそ少なくなりました。

しかし、何らかの形で相手に情報を伝達する、相手の心を動かす、というのはビジネスの本質です。

今後もツール(紙、ディスプレイなどの媒体や作成ソフトウェア)こそ変われど、資料作成つまり「情報を表現すること」は普遍的に必要な能力であると私は考えています。

他にも「資料作りなんて時間かけるもんじゃない」「資料ばっか作ってないで、まずアクションしろ」なんて上司から言われた事、ないでしょうか?

仕事の本質は価値を生産して対価を得る事ですから、資料ばかり作っていて価値生産が進まない状況であればその通りです。

しかしそこには「そんなに時間かけて分かりづらい資料しか作れないのであれば、それに費やす時間が勿体ない」という意図が隠れています。

そこでビジネスマンによっては資料なんてどうでもいい、資料作成自体に価値がないもの、という誤解をされている方も結構います

そういう方に限って、相手に自分の意図をクリアに伝える事が出来ず、何度も何度も同じ打ち合わせや会議を繰り返したり、お客様を説得し切れず失注したりと非生産的な仕事になったりしています。

逆に言えば、一目で相手に伝わる分かりやすい資料をわずか30分で作れれば、それに越したことはないのです。
そして、それこそが正しい仕事のあり方です。

2.あまり教わらない資料作成のセオリー

そのように重要な資料作りですが、意外や意外、私が社会人となり会社に入って様々な研修を受けてきましたが、「資料の作り方」というのは一度もありませんでした。

10年以上の歳月をかけて修行するかのように、上司や先輩から盗み、時には厳しい叱責を受けながら今では身体に染み付いたものです。

ビジネスマンの資料作成に関する調査(プレジデント・NTTコム リサーチ共同企画調査)として、全国の20代~60代の企業に勤める正社員に「誰に資料作りを教わったか」を調査したところ、52.1%が「特に教えられていない」と回答した、という結果が出ています。(有効回答数1093名)

ところが、資料作成には多くのセオリーや守るべきルールが存在し、それさえ守れば最低限どころか、平均的なビジネスマンより遥かに分かりやすい資料が作れます。

「あの人は資料のセンスがいいなー」とか思った事はないでしょうか?

資料作りで重要なのはセンスではありません。このセオリーやルールを覚えておけば、誰でも分かりやすい資料が作れます

これから皆様には、会社が教えてくれなかった実践的な資料作成のセオリーやルールを体系的にお伝えしていきますので、是非ご自身のお仕事でためしてみて下さい

1人でも多くの皆さまが資料作成の悩みがなくなり、皆さまのビジネスの価値創造力の底上げになる事を祈ります。

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