見出し画像

水星に乗って

三日月の先っぽにぶら下がって
ちいさなわたしは宙ぶらりん

このまま元に戻れないなら
キミの耳たぶのあたりで
キラキラ光る何かになりたい

それともキミの涙の粒になって
頬をすべり落ちるその途中で
キミの体温に溶けてしまえたら

もうどうなってもいいと思って
逆行する水星に飛び乗ったんだ


きっと明日の朝にはキミに到着する


水星に乗って / 月乃



今夜もあなたに星が降りますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?