見出し画像

【企画うちっぱなし①】アサヒビールさんのオープンイノベーション

こんにちは!Hamaru StrategyのChief OTAKU Officerつっきーです。

このマガジン「うちっぱなし企画カイギ」では、Hamaru Strategyの「うち」でやっていた「はなし(=企画)」を大公開していきます。

CEOしみーさんと私の2人会議をほぼそのまま書き起こしていくので、雰囲気を楽しんでいただけたら嬉しいです。

今回のお題

今回私たちがお題にするのは、アサヒビールさんのオープンイノベーションプログラムです。
オープンイノベーションプラットフォームのAUBAさん(eiiconから最近名前を変えられましたね)で行われていて、見るからに楽しそうなテーマ。

本当はちゃんと出したい気持ちもあるのですが、現状(この1か月くらい)はちょっと余裕がないので、こちらで公開しちゃいます。

あと、今までの経験から、食品系の会社さんはスタートアップ側も自社プロダクト(特にデジタル系サービス)を持っていないと通過しにくい傾向にある気がします。
勝率も低そうなので、今回は見送りました。
(もしどなたかのお気に召したらその時は頑張りますので、お気軽にご連絡ください!)

こちらのプログラムのコンセプトは
「100人100様へ、お酒の価値を広げよう。」
というものです。

それでは早速、うちっぱなしていきましょう!

ビール、どう??

CEO清水(以下、し):ビールと言うか、俺、そもそもお酒あんまり飲まないんだよね。

COO道場(以下、み):私も日本酒とかワインとかは好きな方ですけど、ビールは飲まないです。
…いや、いきなり行き詰まったじゃないですか!笑
アサヒビールさんですよ???

し:テーマは何だって?

み:①ミレニアル世代に向けた新たな顧客接点の創出、②今までの飲み方に留まらないそれぞれの楽しみ方
…だそうです。

し:「ミレニアル世代のお酒離れ」っていうのは認識しているのか。特にビールからは離れてそうだな。

み:そうですね、私自身ミレニアル世代ですけど、「とりあえずビール!」って言わないですもんね。 
なんか最近、レモンチューハイのブームを感じません?

し:確かに!檸檬堂シリーズとか。お洒落で買っちゃうよね。

み:あれ確かコカ・コーラが出してるんですよね。
パッケージがお洒落だし、味がちょっとずつ違うから、誰かと一緒の時は特に飲み比べしたくなる。

し:ビールでお洒落なやつって…

み:最近よくFB広告で見るのが、キリンのHomeTapですね。

し:これね~!俺も気になるけど、こんなに飲めないなぁ…笑

み:これは私たちみたいなビール苦手勢じゃなくて、ビール大好きな人に よりファンになってもらう用のサービスですよね。

ビールのおいしさとは?

し:そもそもビールって、初めて飲む時に美味しく感じられる人はそんなに多くないんじゃない?

み:みんなが美味しい!って言うから、飲み続けてたら美味しく感じるようになる、みたいな感じですよね。
私個人にはまだその時が訪れてませんが…

し:俺も「のどごし」を初めて体験した時に、やっと美味しさを感じたかなぁ。
それでも最後まで飲み干すのは難しかった。

み:例えば、タピオカってブームが去りつつありますけど、本質的に「美味しい」と感じている人が多そうですよね。
だから、行列は無くなったとしても、利益を確保していくくらいは可能かなって。
でも、ビールってそれ自体を美味しいと感じる人が、どんどん少なくなってませんか?

し:そもそも苦味って、人間が本能的に拒否する味だもんなぁ。

お酒の場に求めるもの

し:ビールと言えば「っか~~~!うまい!」って感じで飲むじゃん。
それをやりたいのか?って言われると、そうじゃないよね。

み:ビールのその飲み方もそうですし、そもそも若い世代はアルコールをそんなに必要としてない気がします。
ノンアルコール専門バーがSNSでバズるくらいですから。

し:「酔わなきゃ話せない」とか「酔った勢い」なんかは求められてなさそうだよね。
ただ、お酒の良い効果はもちろん分かる。楽しく話せるようになるし。

み:お酒は、かっこよく飲むほうが楽しいですよね。
キレイなカクテルってパフェみたいだし、大切に楽しんで飲みたくなる。
ああいうの作ってみたいけど、リキュール類って瓶で買うと後々邪魔になるし、高いんですよね…
出汁醤油が作れるビンのセットがあるんですけど、あんなのが欲しい。

し:漬けるの楽しそう。梅酒作るのはやってみたいかも。

み:そうやって家で飲むにせよ外で飲むにせよ、飲んでるとオフ感が出ますよね。

し:「区切りとしてのアルコール」みたいなね。

み:別にお酒じゃなくてもいいんですけど、華金で「今日は やさぐれるぞ!」って気分の時に買っちゃう 笑
ピザにコーラ!みたいな感じ。

し:分かる!笑
でもさ、「○○にはビール!」ってあんまりなくない?

み:枝豆…とか?
唐揚げは…別にレモンチューハイでいいな。

し:お酒って、料理ありきで選ぶじゃん。ワインとか。

み:ビールは炭酸でおなか一杯になっちゃうから、そもそも料理を味わいたい時には選べない。
あと、「肉には赤」みたいな、ワイン的な選択肢もあんまりないですよね。

し:ビールだと、おじさんが多いBBQとかでは何種類か置いておく…くらいかな。

味わう

み:ビールって、味わって飲まなくないですか?
ワインとか日本酒は「舌の上で転がす」的な表現をしますけど。
のどごし…とは…?

し:喉では味の違いが分からないよね。

み:そもそも、ビールの「飲み方」が分からないんです。
香川県民はうどんを「飲む」って言うけど、他県民には分からない。
それと同じことのような気がします。

し:クラフトビールは楽しいし、ヨーロッパのビールは飲みやすいんだけどね。
ドイツで飲んだビールとか美味しかった。

み:そもそもビールって、日本料理に合わないのか…?

し:やっぱり「雰囲気」で美味しさを感じてるんじゃないかな。
例えば、「瓶ラムネと三ツ矢サイダーはどう違うの?」って言われたら…

み:ビー玉が入ってるじゃん!!!!!

し:そう。笑
ビー玉が入ってて、嬉しい。だから美味しいよね。

み:ビールも「情報」で飲んでるのか。
確かに、ワインも最初は「渋っ!」って感じました。
ぶどうジュースのイメージで飲んじゃったから。
でも「ワインには渋味がある」って理解してから飲んだら美味しく感じるようになりました。

好き、という気持ち

み:今は、「ビール飲みたい!」って思って飲んでる人が少ないんじゃ?

し:「好き!」のレベルが高くなったよね。
その分、「好きじゃない」も言えるようになった。
だから、ビールを「好き」とまで言う人が少ないかも。

み:頑張って好きになるべく、お気に入りを見つけるほどのモチベーションがあるわけでもないですよね。
ビールカクテルとかは、もっと流行っていいとは思いますけど。

し:確かに飲みやすいしね。
それを、ビール好きのおじさんに非難されないような価値提案ができればいいかも。

み:そもそも論ですけど、ビールって種類少なくないですか?
居酒屋だと1銘柄しか置いてないところも多いですし。

し:全体的にビールの扱いが雑だよね。

み:グラスもこだわってるところが少ないですよね。
可愛い脚つきグラスだと、途端にお洒落に見えるのに。

し:ビールと言えばジョッキだけど、ジョッキ=美味しそう、っていう反応をしなくなってるよね。
あとは、「集まる」という行為にビールが必要じゃなくなってる感じもある。

み:お花見にビールって、風流じゃないですよね。
「花見酒」って言えば日本酒ですし。

し:他のお酒は「楽しみたい」「味わいたい」が目的になってるのに対して、ビールは「消化する」感じになってるかも。

み:なんか、ビールがもったいない、かわいそうなポジションになってる気がしてきました…

酔う=かっこ悪い?

み:今回の募集ページにも「ソバーキュリアス」って言葉が出てきますけど、脱アルコールの流れは欧米でも来てるみたいですね。
そもそもこんなに酔っ払いが受け入れられるのって、日本だけ説もあるみたいです。
海外だと「酔っぱらってる=理性のない大人、かっこわるい」っていう認識が強いって聞いたことあります。

し:若い人は絆を大切にするじゃん?
だから、仲間内に迷惑をかけてまで酔っぱらわないよね。

み:1回やらかしたら、2度と飲みすぎないようにしよう!って思いますよね。

し:むしろ、酔っ払いを良しとするビール好きおじさんが、若者へのビール普及を阻害しているんじゃない?
「飲め飲め」ってすすめてくれるけど、お前と一緒に飲みたいわけじゃない!

み:確かに!笑

し:逆に、尊敬するちゃんとした年上と一緒に飲むなら、ビールもいいんだよね。本当に相手による
相手が飲むかどうかに合わせるから、飲み会とお食事会の差がなくなった気がする。

み:酔ってなくても、お酒の場みたいな砕けた雰囲気って出せますもんね。

し:「新たな酒の価値」は人それぞれにあるから、色んな人にフィットするようなものを作らなきゃ。

み:乾杯!っていう文化は良いものですもんね。

飲み比べたい

し:飲む機会を増やす or 飲む量を増やす、ならどっちが筋良さそう?

み:機会でしょうね。無理して飲ませるわけにもいきませんし。
って思うと、350ml缶は多い。

し:多いね。自分に合うビールに辿り着くまでにダウンしちゃう。
ちょっとの量で飲み比べは楽しいのに。

み:日本酒とかワインのお店だとありますよね、ミニグラスで飲み比べ。
あと、情報があると楽しいです。
「この料理にはこの銘柄が合いますよ」っていう。

し:そうだね、料理とセットの提案はアリ。

み:今は「ビールに合う料理レシピ」とかがビールのパッケージに書いてあることもありますが…

し:ビールの方から料理に合わせていくべき時代かもね!
今までずっと支持されてきた分、「ビールは素晴らしいのに!なんで飲まないんだろう??」って、作り手側は思っちゃってそう。

み:そもそも、各社が主力ビールを1種類に定めて出すのは何故なんでしょう?
選ぶ方からすれば、せめて3種類は味のバリエーションが欲しくないですか?

し:〇種類セットで売ってるといいかもね!

み:あと、辛口(当社比)じゃ分からないんですよ。
ビールのソムリエって…あ、職業としてはあるみたいですけど…一般的じゃないですし。

し:ビールも「飲み物として美味しい」という評価を得られないと難しい時代だね。
そのためのシチュエーションを考えよう。

み:「ビールに合う」は現状、ジャンキーなイメージが拭えないですよね。
そこに丁寧なアプローチを掛けていけば、可能性があるかも。

し:価格が高いのもネックだね。

み:そこは、サイズを小さくしたらいいんじゃないですかね?

し:のどごしだけ味わえる量がいいかも。ヤクルトサイズとか?

み:あと、ビールは悪酔いするイメージがありますよね。
小さいサイズなら、酔うためじゃなく、味を楽しむためのものになれる。

し:1口で飲みほせるような…

み:あ、食前酒じゃないですか?概念的には!

し:それだ!食前ビール!

み:スパークリングワインと同じような立ち位置にすれば…!

キャッチ―な名前がほしい!

し:あとは、そのコンセプトが伝わりやすい名前だな…

み:私が好きな日本酒で、TEHAJIMEっていうのがあるんですけど。
1杯目に飲むのがおすすめされてるんで、今回のに近いかも。

し:そもそも単位を変えたいね。1杯じゃなくて…
「とりあえず1杯」のとりあえず感を拭えるような…
良いスタート感がほしい。

み:1ショットとか?1かんぱい…1 cheers?
「はじめ酒」とか「はじまり麦酒」とか、どうですかね?

し:はじめ酒いいな!

み:いっぱい種類ほしいんで、「はじめ酒~ビール~」「~桃酒~」とか。

し:それがあれば、一番おいしい量をグイっと飲んで楽しめるから、ビールも美味しく感じられるかも。

み:度数で分けてもいいですし、混ぜて楽しんでもいいですね!

この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?