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#読書感想文

最近読んだ本『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』

最近読んだ本『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』

ネガティブ・ケイパビリティとは

ネガティブ・ケイパビリティとは、答えがすぐに出ない複雑な状況に耐える力、または消極的な受容力を指します。この能力は、治療の選択肢が限られている患者や複雑な環境に置かれている人々に特に求められます。

詩人や作家にはこの力が備わっていると言われています。詩や小説、演劇では、答えが出せないまま作品を進めることがあります。これはネガティブ・ケイパビリティが作品創造に重要

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最近読んだ本『ありがとう実験動物たち』

最近読んだ本『ありがとう実験動物たち』

本の内容など

漢字にルビ(読み仮名)が振られている本なので、動物に興味がある子どもにもおすすめです。(子ども用の本なのかもしれない…)文字も大きくて少なめです。

動物実験で使用される動物の飼育を、長年担当されてる方(レジェンド…と呼びたくなるくらいすごい人だった…)を取材した本です。

実験の手術後の安楽死させるまでや(動物実験のために生まれた動物たちは必ず安楽死後に解剖させられます)、飼育し

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最近読んだ本『造形思考上下』『神経美学:美と芸術の脳科学』

最近読んだ本『造形思考上下』『神経美学:美と芸術の脳科学』


『造形思考』

芸大受験のyoutubeを観たときに表紙が出てきたので読んでみたくなり、手に取る。

読んでみたら学生のときに図書館で読んだことがあった本だと気づき、当時は「受験のとき勉強したことが書いてある本かあ…今はいいや…」と思ってささっと読んで返していたことを思い出した。

学校の先生がこの本のことを一瞬話していて読んでみようとなり、私が読んだのは大学に入ってから。受験生のとき知りたかっ

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最近読んだ本『「愛着障害」なのに「発達障害」と診断される人たち 』

最近読んだ本『「愛着障害」なのに「発達障害」と診断される人たち 』

本の内容など

本来愛着障害というのは、5歳までに診断される名前であり、それ以降は愛着障害という診断名はつかない。

本当は養育環境に問題があるのに「発達障害」と診断されてしまう人が増えている。昔、子どもが自閉スペクトラム症になるのは母親の育児に原因があると言った医師がいたが、研究の結果、遺伝的なことが原因になっていると知れ渡ると、闇雲に親の育児のせいにできなくなった。そのこともあって、本当は愛着

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