HSPの私が選んだ派遣社員という働き方を振り返る
ポチッとしてくださり、ありがとうございます。
いくつか前の記事で、ちょうどいい働き方について話しているのでよければそちらも併せてご覧ください。
その記事で『派遣社員という働き方で働いてみることにしました』と話していたのですが、そこから気付いたら半年経っていました。ですので、実際にどう感じたのかを振り返ってみようと思います。
初めての業界に初めての業種、完全未経験に加えて社会復帰は半年ぶり、軽い精神疾患ありという肩書は会社が後ろ向きになりそうな条件を抱えている私ですが、内定をいただき、派遣社員として働くことになりました。
前職での私には合わなかった点を洗い出し、次の場所では
・基本はルーティンワーク
・スピード感を求められない
・静かな落ち着ている雰囲気の職場
・週4勤務で中休みがある
という条件をベースに探しました。
そして、この条件に当てはまっていそうだなと感じだ職場に決めました。懸念点としては通勤時間が1時間と少し長いことくらいでした。
半年そこで働いてみての今の正直な感想はというと
「ちゃんと社会復帰できた。よかった」
そんな感じです。
ちなみに派遣社員に対して私が不安に思っていたことは
「正社員との間に溝がありやりずらいのでは?」
というようなことでした。
で、その答えを書く前に少しだけ寄り道させてください。
私がこの転職で1番学んだことは派遣社員かどうかに関わらずとも
「自分の感覚を無視してはいけない」
ということです。
この会社で顔合わせをした際にまじめで穏やかで落ち着いている方々だという印象を受けました。デスク全体の雰囲気も1人1人が集中して仕事を行っており、何の圧も感じられませんでした。すごく良いとはならなかったけれど、反対に嫌に思ったことや引っかかる部分もありませんでした。
前職はというと…
内定をもらってから何度か会社に行く機会があったのですが、デスクに入る度に妙な緊張感があり慌ただしい職場の雰囲気を感じていました。社員の方も笑顔で挨拶してくださるのですが、バタバタと早歩きで移動していることが多かったです。今思うと、張り詰めた気持ちになっていたように感じます。そこに若干の違和感を感じつつも、
「やりたい仕事ができるのはここだし、この違和感も最初だけなんじゃないかな。もうこの業界で気になる会社には全部足を運んだし…」
と違和感をかき消すように自分に言い聞かせ、そのままにしてしまったのです。いつもはマイナス思考なのに、謎にこういう時はプラス思考なのがすごく不思議です、、。笑
結局、最初に感じた違和感はその通りだったのです。
ですから、繊細さんやHSPさんはなるべく職場見学で実際のデスクを見せてもらうことをおすすめします。具体的にどんなところを見ればよいのかはあくまで私の場合ですが、
・1人1人の席の距離
・仕事をしている人の表情や空気感
・動きのスピード
・電話の鳴り具合
・社員同士のコミュニケーション
・デスク全体の音量
・書類の量や整理整頓具合
そして実際に働くことになった場合にはどのあたりのデスクなのか、環境や人を見る点でも質問しておくと安心かと思います◎
寄り道はこの辺で、本題ですね。
「派遣社員」の立ち位置や雇用形態に対して感じたことは
「働きやすいしリハビリに適している」
ということです。
「困ったら社員さんがいるし…」
「長くて3年だし」
「もし合わなかったら変えよう」
と思えることで気持ちの逃げ場をつくることができます。責任感が強く、自責の癖がついている私にとっては正社員と比べて負担がかなり減りました。
また、任せられる仕事も決まっているものが多いので慌ててしまう場面に出くわすことも少ないですし、スキルアップを求められることもないので焦る必要もありません。正直、期待されていないくらいの方がパフォーマンスが発揮できる私にとっては過ごしやすい環境です。プレッシャーを感じず、生活するには充分な収入になるという点でリハビリにちょうどよいと感じました。
そして働く前に不安に思っていた正社員との溝はあまり感じません。むしろスイッチのON/OFFが苦手な私にとっては会社と距離を保つ為の盾のように感じています。
また、これは会社によるとは思いますがサービス残業など契約したことと異なる場合、正社員だとそれを社風のように受け入れるしかありませんが、派遣社員の場合は担当の営業さんに相談すれば営業さんから勤務先に相談してくれるので味方が常にいてくれるような感覚です。
体を壊した経験があり、社会復帰を不安に思う中でのこの選択は、私に小さくも確かな自信をくれました。
入社しなければ見えてこないことも沢山あるとは思いますが、繊細さんは見たり聞いたりと五感が拒否していないかどうかも頭の片隅にあるといいんじゃないかなぁと思っています。
転職を考える人、復職をする人、もう一度働こうと考えている人、皆さんが取り繕わない自分で違和感なく健やかに働ける場所が見つかることを願っています。
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