僕はビーチでモヒートしながらデザインしたい。
なにを生ぬるいことを言ってるんだとお叱りを受けるかもしれない。しかし僕は至って真剣だ。先日何気なく、タイトルと同じ様な文言のTweetをした。その時は特に深く考えていたわけではなかった。ふとそう思ったのだ。
しかし、その後しばらく経ってもこの言葉が自分の中にずっと残っていた。ふざけているようで、どこか自分が目指す本質なんじゃないかと。だから今回はこのふざけたタイトルについて、僕なりに真摯に向き合い、深ぼってみたいと思う。
ただの妄想
まずは、ビーチでモヒートしているシーンを想像してみよう。
おそらくそこはアジアの南国の島だろうか。フィリピンかベトナムにある島が良い。国内だったら沖縄の離島あたりもありだと思う。家族でステイするならヴィラタイプが理想的だ。少し早起きして朝日を眺めながらビーチを散歩して、現地で取れたフルーツを朝食にしよう。午前中はテラスでコーヒーを飲みながら、メールのチェック。チームメンバーへの指示。10時過ぎには休憩がてら、海でひと泳ぎ。喉が渇いたらモヒートだ。軽めのランチを済ませたらシエスタでもしよう。その後は少し集中してデザイン作業をするのだろうか。夕方になったら仕事は終わり。ビーチで夕日を眺めながらモヒートタイム本番だ。晩御飯もゆっくり食べて、食後は綺麗な星空をながめながら、ビーチで寝そべってみる。ウトウトといつの間にか眠ってしまうだろう。少し肌寒くなり目を覚まし、部屋に戻って、早めに就寝。そんな生活。
ただの妄想だ。楽しかった。
さてここからは現実に戻って、この夢みたいな暮らし、働き方を現実のものにするにはどうすればいいのか、何が必要なのかを紐解いてみたいと思う。
4つの自由
まず大前提は、独立している必要があるだろう。さすがにビーチでモヒートしながら働くサラリーマン建築家・デザイナーは2021年現在で僕には想像できない。独立は苦労も多いが、自由の可能性が広がっている。
Step1:仕事の自由を獲得
次に、建築・デザインの仕事は当然一人では何もできない。設計もチームでやることがほとんどだ。つまりビーチいながら仕事をするためには、リモートワークの体制を構築していないと成立しない。ひとりで完結する仕事ならば、ビーチで仕事をして、あとはメールのやりとりだけで済ます。というのも可能だろう。しかし建築の場合はなかなかそうもいかない。チームメンバーとのデザイン検討、コミュニケーション、図面などの確認作業など、ほとんどをオンラインで行えるようにしないといけない。おそらく模型での検討作業やプレゼンテーションは完全にCGに置き換わるのだと思う。
Step2:働く場所の自由を獲得
次は、時間だ。せっかくビーチにいるのに、8時-17時と時間を拘束されるのは勘弁しほしい。天気がいい日はできるだけビーチにいたいし、雨が降る日は仕事に集中してもいい。昼間は暑いから、部屋で仕事する。代わりに朝と夕方はのんびりビーチで過ごす。このように自分で時間をコントロールできる立場になることも、重要だ。そして、出来るだけビーチ時間を確保するための、仕事の効率化も求められる。もちろん作品のクオリティーを高めつつ、ということを忘れてはいけない。ビーチでモヒートのために、作品のクオリティを下げてしまっては、この働き方は持続できない。
Step3 : 時間の自由を獲得
最後は、お金だ。ずっとビーチにいるのも飽きるだろうから、多拠点での活動をベースとするならば、ビーチで過ごす割合は年間で2ヶ月程度(1ヶ月×2回)くらいがいいかもしれない。移動は多くなりそうだ。家族一緒に過ごすと考えたら滞在費を含めたら、それなりのお金が必要だろう。だからこそ、きちんとお金を稼がないと、この理想的なライフスタイルは実現しない。
ただしその収入源は必ずしも、設計・デザイン費でなくてもいいのかもしれない。今は仕事をマルチで持てる時代だ。設計・デザイン以外のところで、収入源を確保して、設計・デザイン費はモヒート代に当てるくらいが、デザインと向き合う時にリラックスできるかもしれない。つまりお金のためにデザインしなくて済む環境作りも大切ということだ。
Step4 : 経済的自由を獲得
このように「ビーチでモヒートしながら、デザインする。」というのは、上記4つの自由、どれひとつ欠けても成立できない。
つまり、この阿呆みたいに理想的な働き方は、ただの妄想なのではなく、真の意味で、自由で豊かなクリエイティブライフを実現するための、大きな目標指針なのだ。
だからこそ、ぼくはいつの日か実現できるであろう、ビーチでモヒートしながら、建築のデザインをする自分の姿をイメージして、日々の生活、仕事を一歩ずつ成長させていきたいと思う。
深く考えて発信したわけではないtweetが、意外にも自分が理想とする生き方をうまく表現していて、良い気づきとモチベーションを与えてくれた。
おまけ
ちなみに、僕はビール派だ。モヒートを頼むのは3-4杯目以降だろう。
ということは、ビーチでモヒートしている時点では、すでにいい気分になっているのだろう。そのくらいリラックスした気持ちで建築やデザインと向き合うことができたら、もう少し建築やデザインが大らかで親しみやすい世界になるのではないかと思っている。
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