見出し画像

歩き出すきっかけは些細なことでもいい

例えば、自宅から少し離れた行きつけのショッピング街まで歩く時、

もしくは、横浜駅の東口からランドマークまでの周辺を散策する時、

あるいは昼休みに、職場近くを流れる河川の堤防をひとりで歩く時、

他に…空から降りてくる飛行機を間近で見渡せる公園を散歩する時、

私は決まって、彼らの楽曲を不思議と聴き込んでしまう。

どんな場所にいても、空模様や心模様がスッキリとしていたり、

逆にそうでなかったりしても。

何も無くても、何一つ満たされることがなくても。

歩き出すことができれば、それでいいと。


何も無くても 笑えていればいい
何も無くても 歩けさえすればいい

Suchmos「MINT」


昨日は特に、外出する予定は設けていなかった。

朝早くに届いたオープンラックを組み立てて、配置する場所を考えた上で、それに当初の目的としていたPCやゲーム機なるものを置く。

そうした作業をこなしていくうち、あっという間に半日過ぎてしまった。この時間の使い方を、果たして良いのか悪いのか。それを誰かに問われた際、思わず「う〜ん」と首を傾げながら、曖昧な回答しか出てこないものだ。


因みに、今回手元に届いたオープンラックは、わりかし控えめのサイズで、サイドテーブルとほぼ相違ないくらいのコンパクトなものであった。

とはいえ、これがドンピシャなものであったかと云われると、正直なところそうではない。自分が欲している物に限りなく近づいているが、内寸といった細かい寸法を見れば、やはり思った通りにはなかなか巡り会えないものだ。


…と、ここまで若干、話が逸れてしまったが、無事に完成して一通り設置を終えた。前述のように微かに不安はあったが、予想以上にしっくりくるものがあり、おおむね満足している。

ただ、しまう予定を設けていなかった場所にスペースができてしまい、そこから何を入れるべきか迷っていた。

数時間かけてようやくしまう物を見つけると、それを収納のするのに必要な引き出しなるものを買いに出かけるのだった。

この日、家から一歩も出ないと決めておきながら、あと少しで日が沈もうとしている頃にも関わらず、時間も何もかも無視して。



それぞれ向かう目的が、大それたことや些細なことでもあれ、自分以外の誰かたちと横一列で歩く未来が見えずとも、人を大切に、幸せに暮らしていればそれで構わない。

だから今はただひとり、目を瞑ってもつまずいたりしても、また立ち上がって、自分のペースで歩いていければいい。

ほんの少しのきっかけが、己自身をこれより先へと動かせるのなら。



この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

最後までお読みいただきありがとうございました。 またお会いできる日を楽しみにしています!