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#011 社会の窓のひらき方。

さて、今日は、我が家の受験対策の細かい話です。

中学受験にあたって、壁は社会と理科というお子さんは多いように思います。特に、「社会」は覚えることもたくさんあって、そもそも理解の前に、知識が追い付かない、ということが多いかもしれません。そんなお子さんを持つ方へ、我が家の一例をご参考までに。

社会という教科を細かく分類すると、歴史、地理、公民、がありますが、さてどこから、手を付けていくか。

我が家では、まず歴史から手をつけました。初動は、たしか小1だったか。まずは王道ですが、大河ドラマと漫画で読む日本史から入りました。長男が小1、2016年の大河ドラマは「真田丸」だったと記憶しています。彼をどのように誘えば、大河ドラマをみてくれるのだろうか、とあれこれと考えましたが、なんてことはなく、日曜20時に家族全員で見る、結果、自然と興味を持ってくれる、が正解でした。そして、私たちが住む東京から真田丸の舞台であった上田城は割と近かったので、お話もクライマックスに近づいた頃、上田城まで行ってみようかとなりました、ちょうどその頃、百名城という括り方があることを知ります。合わせて、百名城のスタンプラリーがあることも。長男に、スタンプラリーのことを話してみると、興味を持ったので、上田城あたりの4つの城を攻略することに決めました。さて、この百名城の旅は今も続いています、77/100くらいでしょうか、今時点で。話は戻って、たまたま、この年が、歴史の花形、戦国時代の大河ドラマだったので、息子たちの食いつきもよく、さらに興味が沸く中で、信長の野望もやりたいと言い出し、まー、順調、順調と思っていた頃、こっそり漫画で読む日本史の全巻セットを大人買いしました。そして、そっと本棚に並べたところ、息子たちは暇を持て余していると、何気なく手に取り、ササっと全巻読破、そして、何度もループを繰り返します。ここまでは作戦成功です。

ここから、次なる世界史への旅に出たいところですが、次の舞台は地理に移ります。我が家では百名城スタンプラリーで47都道府県を巡ることになります。百名城の旅の約束として、事前に、その城のこと、その城がある土地のことを調べて、お父さんとお母さんに発表する、疑問に思ったことは現地で確かめる、ということを決めたので、ここから「地理」の学びが加速します。城を調べることで、その土地の地形を知ることが出来ます、お土産はご当地の名産品であるし、そこを治めていた武将が作った堤などの土木工事なども確認することができます。そして、現地に行くことで、ビジュアルイメージとして記憶が残ることがもっとも良かったことだと思います。

日本の歴史と地理を理解し始めたあたりから、池上彰やNHKニュースが威力を発揮し始めます。世界情勢を知らせる情報番組をみながら、地球儀を回す日々が始まります。そこから彼らは、その土地への興味と、なぜそうなっているのか、という問題への興味が沸いてきました。今の時代、調べることはちょちょいのチョイです。そして、ネットで調べると歴史的な出来事の名前や人名に出会うことがとても増えていきます。そうなると、今度は世界の歴史も知りたいじゃんねー、という気持ちが自然と生まれ、はい、漫画で読む世界史の全巻セット、大人買い、という流れになり、今に至るです。

そして、最後に伝えておきたいのが、この興味&体験&復習のセットが知識の定着には、かなり効果がある、これは通常の塾や学校での勉強でも同じことをしているのですが、自分でかいた汗の量が多いほど、自分の足をつかって得た学びのほうが知識としても、理解としても、深いことが実感できました。こうなると、「社会」という教科は難しいと感じるより、むしろ好印象を持つ教科の位置付けになり、高得点を維持できる科目になっていきます。

今回、紹介した方法は、長い時間をかけて構築する必要がありますが、着実に興味⇒体験⇒復習⇒定着の流れを作れますので、ぜひ受験前のお子さんがいらっしゃるご家庭は参考にしてみてください。

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