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小説を読むことはアウトプットだと思う

読書が好きです。
読書といってもビジネス書や自己啓発本が多く、小説は皆無でした。
ところが最近、小説にハマっています。

そんな最近の趣向にあわせて、今日は朝からオンラインで小説限定の読書会に参加しました。


最初のアウトブレイクで「小説のよいところ」というテーマで話し合いました。

参加者の方々から出た意見はこちら↓

・直接的ではなく間接的に教えてくれるところ
・感情移入できるところ
・現実逃避できるところ
・疑似体験できるところ

どの意見もなるほど〜、そうだよね〜っと共感できるものばかりでした。
と同時に、なんで最近、小説にハマってきたんだろう?と自分で翻ってみると以下の理由が思い浮かびました。

「小説は、アウトプットだから」

小説は、ビジネス書や自己啓発本みたいに「AはBだ」みたいな明確な答えはくれません。
「幸せになるための10の方法」みたいに、わかりやすい方法は教えてくれません。

でも、小説には余白があるんです。
物語の狭間に、自分が入っていける余白がある。

小説の1ページ1ページにあるのは、ただの文字の羅列なのに、それに心動かされて泣いたり、笑ったり、怒ったりする。
よく考えると不思議なことじゃないですか?

それって、小説の余白の中に自分の感情や気持ちをアウトプットできてるからだと思うんです。

日常を生きていても、実は感情の起伏ってそんなに多くない。
いや自分の感情に蓋をしたり、無視してしまってたりする。その方が人間関係が楽だから。
だから、自分がどんなことに喜んだり、怒ったりするのか。どんどん分からなくなってしまう。

そこで、小説に動かしてもらう。
ふだんの日常では、波瀾万丈あるわけじゃないけれど、小説が感情の波をつくってくれる。

そういった感情の波は、
「あ、自分っていう人間は、こういうことに心が動くんだ」
と気づかせてくれる。

自分は「こんな人間だ」ということを表出させてくれる。
だから、小説を読むことはアウトプットだと思うのです。

最近、ビジネス書よりも小説にハマってきたのは、知識をインプットすることよりも、感情をアウトプットしたいからなのかもしれません。

とか言いながら、この小説ブームがいつまで続くか分かりませんが、それも“波”だと思って、また読書を楽しんでいこうと思う。

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