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えんげき

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2023年5月の記事一覧

妖怪?いいえ、妖です。 - おど森稽古日報.6

妖怪?いいえ、妖です。 - おど森稽古日報.6

うまいこと入って最後繋げる、みたいな脳みそがなくなってきました。そもそもそれをできてたかは置いておいて。

妖ってなんだ?

今回の新作ミュージカル『おどり村と妖の森』にはタイトルにもある通り「妖」が出てきます。妖、と言われると誰しも「妖怪ね」と思うでしょうし、実は作中でも妖怪だったことにされています。

しかし、この妖というやつは小豆を洗ったり枕をひっくり返したりはしません。妖怪というのは人間の

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台本を読む、表現する。 - おど森稽古日報.5

台本を読む、表現する。 - おど森稽古日報.5

好きな作家の戯曲を集めるのが趣味の一つです。
時折古書屋をめぐっては別役実の戯曲がないか探し回り、持っていない作品があったら大喜びして買う。最近はメルカリでも目を光らせています。
他にも『悲劇喜劇』という演劇雑誌を買ったり、岸田國士戯曲賞のノミネート作品を読んだり。大好きなケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲も、買わずにはいられないものもあります。

そんなわけで、「台本を読む」ということが趣味でも

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まだ誰も知らない村、五十鈴村 - おど森稽古日報.4

まだ誰も知らない村、五十鈴村 - おど森稽古日報.4

五十鈴村、という名前の村を作りました。
いずれ おどり祭りの盛んな土地としてひっそり名が知れてゆく村です。名が知れてゆく…といっても、お祭りを調べていたりお祭りを巡っているごく一部のマニアの間だけで。

架空の町を作るのが大好きです。
ミュージカル作品は今のところ全て架空の町です。
『ひとりぼっちの夜』の舞台は 巡瑠璃町(めぐるりちょう)
『ひみつの箱には、』の舞台は 舟出町(ふないでちょう)

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今ここに在る貴方にありがとう - おど森稽古日報.3

今ここに在る貴方にありがとう - おど森稽古日報.3

国産ミュージカルを作ろう。
それは大それた話ではなく、「私が私である意味」を考えた結果でした。

私がミュージカルを作る意味。私が作品を書く意味。
私の中に流れるルーツ。
愛媛の田舎町で生まれ、夏と秋のお祭りでおどり、田舎が息苦しくて夢を追いかけ都会に出て、それからずっと走り続けている ひらたあや という名前の私が作れるもの。とんでもない経験もしていない平々凡々な私が。
「今、ここに在る意味」

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踊りが生まれる稽古場で - おど森稽古日報.2

踊りが生まれる稽古場で - おど森稽古日報.2

あまりにへんてこりんな稽古でした。

稽古日報

作品タイトルを見てもらえれば分かる通りに、この作品は「踊り」がテーマになっているのですが、別に「超うまいダンスをかっこいい構成で見せたい!」わけではなく。

先日のnoteタイトルにもしたように「誰でも踊れる」を最終目標に据えています。ご存知の方はまだまだ少ないと思いますが、我々の最終目標とは「学生や一般の方、アマチュアの方にも演じてもらえるミュー

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