淡々と語る中に情熱あり*天災と日本人の感想
こんにちは、つぐみです。
本友達のTさんより、おすすめされた
天災と日本人。
書いたのは、
天災は忘れた頃にやってくる
というフレーズを残した寺田寅彦さん。
一度は聞いたことありますよね?
Wikipediaにもそう説明があります………
が、しかーし!!!!
天災と日本人にはそんなフレーズで出来ません!!!!
そういうニュアンスは出てきますが、
寺田さんは、一言も言ってなかった(; ・`д・´)ナン…ダト!?
淡々と書いてますが
地震が起きたとき、パニックになりますよね⁈
寺田氏、びっくりするほど、冷静そのもの。
この地震波ならこの建物は倒壊の恐れがないから、地震波について観察しよう。
なーんて地震が起きてる最中、考えて本当に観察しちゃうんです。
その時の出来事を淡々とした口調で語られますが、その内容はびっくり。
事実を端的に伝え、感情的な表現もないので、
飄々とした印象を受けますが、
読み進めていくと、
なんて、情熱に溢れた人なんだ!!!!
内に秘めてある情熱が、淡々と伝えられる言葉の端々にのってくるんです。
これって今の話か⁉︎
寺田氏が地震など災害に深い関心を抱くきっかけが、1923年の関東大震災発生後。
つまり、今から100年ほど前。
100年ですよ、100年!
その内容が今、読んでも色褪せてないとは。
時代を経ても、人類の進歩がないのか、
寺田氏の先見の明か。
「想定外の〇〇」という言葉をよく耳にする。
その時点で、想定外ではないと思うが、
昭和から平成、令和と急激なIT化、いわゆる文明の進化により、災害の度合いも増すと言われると、納得がいく。
そう考えると、なんら想定外なことはなく、
むしろ、わかっていたことなのでは?とさえ、思う。
科学者である寺田氏が100年も前に言ってるのだから、その分野にいる人たちが知らないわけがないと思うんだけどなぁ。
おすすめ ★★★★⭐︎
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