マガジンのカバー画像

プラ製ストローを変える前に割り箸を国産材割り箸に

10
2002年、日本の森林を守る仕事がしたいと岐阜県郡上市に移住。色んな形、立場で、日本の森林の価値と活用を考えることを仕事にしています。日本の食文化である、割り箸。このほとんどが中… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

プラ製ストローを変える前に割り箸を国産材割り箸にその9

 その8を書いたのが、2019年2月。東京オリンピックで国産割り箸が使われることが仕様書に書いてあるという話で終わっていました。
あれから、3年。コロナになる前でした。この3年間の変化や状況を綴ることから、国産材割り箸の今について、お伝えしようと思います。
 コロナ前、割り箸の年間消費量は170億膳前後でした。2005年ごろのピーク時は250億膳。それから3割消費量が減りました。
 そして、コロナ

もっとみる

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸に。

初noteです。
より多くの方に知ってもらうために。
世界の国々がプラ製ストローを廃止していく動きの中、日本の企業も動きました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34222810W8A810C1MM8000/
私は日本の森林を守る仕事がしたく、林業に従事していています。その仕事のひとつとして、郡上割り箸という会社で、国産材の割り箸の普及活動をしています。

もっとみる
プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸にその2。

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸にその2。

一回目の投稿をフード系まとめに載せていただいたのでその2を。
割り箸を作るのに、1㎥の丸太からおよそ2万5千膳作れると聞きました。
写真にも写っている、皆さんが良く使う”元禄”という割り箸(ラーメン屋さんでよく使うやつ)、厚さ5mm×幅10mm×長さ210mmはおよそ10c㎥。それが2万5千膳なので、25万c㎥となります。丸太1㎥は100cmの3乗なので100万c㎥。よって、100万c㎥から25万

もっとみる
プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸にその3

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸にその3

 今朝のニュースで外資系ホテルがプラ製ストローを紙製に切り替えるとコストが5倍になるが企業のスタンスとして判断したと言っていました。
 海外製の割り箸から国産材の割り箸に置き換えた場合、同じぐらいのコストアップになります。海外製の一番安い割り箸で、一膳1円以下ぐらい。

 現在、年間180億膳ほど割り箸を消費しているので、お店の売価、5円出してもらえれば、180億×5円=900億円という国産材割り

もっとみる
プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸に その4         (食材は国産にこだわるのに、口に運ぶ割り箸にはこだわらない日本人)

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸に その4         (食材は国産にこだわるのに、口に運ぶ割り箸にはこだわらない日本人)

  日常の食材、とくに野菜類に関しては、コストが高くても国産を選ぶというのは多くの日本人がとる行動ではないだろうか。生野菜に関しては、どこのスーパーでも基本、国産のものが並ぶ。
 冷凍食品について、世間一般の認識は、中国でどんなふうに作られた野菜かわからないとか、コーンは遺伝子組み換えではないかなど、何が正しくて正しくないのかという情報があふれているのが今の時代かと思います。
(安心安全のニュース

もっとみる
プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸に その5

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸に その5

 先日、NHKでは”じっこ革命”という番組がありたまたま見た(別番組の録画予定がこれが録画されていたので)。寄付について考えてみるという内容で面白かった。https://www.nhk.or.jp/heart-net/hajikko/project.html
 日本の寄付文化、かなり低いということ皆さんご存知でしょうか。私自身も寄付に積極的かというと・・・。クラウドファンディングも寄付の一つと考え

もっとみる

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸に 番外編

その6を書く前に、9月27日の虎ノ門ニュースで竹田恒泰さんが、”地球環境にやさしい箸とは?”というお題でお話しています。
竹田さんのこと好き嫌いあると思いますが、発言力ある方が一応間違っていない割り箸のお話してくれているので、よろしければご覧ください。
51分ぐらいからです。
漂白剤、消毒剤の話は一昔前の話なので、過剰すぎますけど。

https://www.youtube.com/watch?v

もっとみる

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸にその6。

 前回の投稿が9月だったのでだいぶ間が空いてしまった。
正月中ということで、その6 まだ完結しません。色々知ってほしいことがまだあるので。
 前回からの3か月ちょっとの間で、プラ製ストローを辞める飲食店がだいぶ増えてきた。紙製、木製、金属製等のストローを開発して販売するメーカーも色々出てきた。
 この間、割り箸を国産に変更するというニュースは全く出てこない(私の情報収集能力の限り)。

 12月、

もっとみる

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸にその7

 その6を書いた後にも色んな企業が脱プラを表明しだしています。もう日本にありがちなブームではなく、脱石油に向かって世界は動いていくのだと思います。
 私、日本の人工林を使っていくことが日本の山を守っていくことになるという考えの元、活動していることはお伝えし、その中で消耗品として国産材割り箸を消費していくことが今後当たり前になって行くだろうと確信しています。
 日本における消耗品としても木製品は世界

もっとみる

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸にその8

 先日、金沢にて、NPO市民環境プロジェクト主催の勉強会の講師として呼んでいただきました。勉強会は夜からだったので、お昼に久しぶりに中本製箸会長にご連絡して、お会いしてきました(内容は郡上割り箸のFBページに記載済みです)。
 その前日は富山にて、一般社団法人moribio森の暮らし研究所 さんに富山県の森林政策課と事業体向けの勉強会の講師として呼んでいただきました。
 ともに、割り箸の話をするた

もっとみる