プラ製ストローを変える前に割り箸を国産材割り箸にその9

 その8を書いたのが、2019年2月。東京オリンピックで国産割り箸が使われることが仕様書に書いてあるという話で終わっていました。
あれから、3年。コロナになる前でした。この3年間の変化や状況を綴ることから、国産材割り箸の今について、お伝えしようと思います。
 コロナ前、割り箸の年間消費量は170億膳前後でした。2005年ごろのピーク時は250億膳。それから3割消費量が減りました。
 そして、コロナの中、現在150億膳ほどになっています。割り箸を使ているお店、単純に20億食分がコロナで消えたわけです。
 コロナ渦、中国からいろんなモノが入ってこなくなり、市民生活において、以下にグローバル化が進んでいるのかを知ることになりました。
 マスクがいい例だったわけですが、割り箸も約90%は中国からの輸入です(8%ぐらいはベトナムから)。コロナ渦で割り箸が手に入らないということを感じた日本国民はいなかったでしょうが、中国から割り箸の輸入も一時止まっていたようです。国内の工場には、大手の割り箸問屋から国産材の割り箸の量の確保の問い合わせが来ていると伺いました。
 結果、飲食業界が止まっているため、電化製品のように在庫不足で一切手に入らない(給湯器がそうでしたよね)というような状況にまで至らずでした。つまり、中国製が買えないから国産材にシフトするまでにはいかなかった。
 国産材の割り箸を使っているお店もコロナ渦で、消費量がおちるわけで、今でも割り箸工場によっては、消費量が戻らず工場を半日稼働にしていたりします。
 さらに、国産の割り箸工場に影響を与えたのが、コロナ渦で起きたウッドショックです。
 ウッドショックとは何だったのかを書き出すとそれだけでかなりのボリュームになるので、また別途書きたいと思いますが、国内も原木も価格が1.5倍ほどに上がりました。消費量が減った状態で、原材料が国内産なのに値上がりしました。
 
 国産材の割り箸もコロナとグローバル資本主義に影響を受けている商品なのです。

 
 

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