見出し画像

【思い出の曲】Offical髭男dism「Laughter」

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

人生を様々な形で彩ってくれる「音楽」
僕にも思い出の曲があります。
それがOffical 髭男dismの「Laughter」

奇しくも僕のコーヒーショップ「Laughter」と同じタイトルのこの曲。
しかも、この曲がリリースされたのが2020年7月で、僕のお店がオープンしたのは2020年10月と同じ年です。

さらに…
僕のお店のロゴデザインは「髭のおじさん」なんです!

僕のお店では、タイ北部のコーヒー農園まで直接足を運んで買い付けを行っており、そのコーヒーを看板商品として置いています。
コーヒーは輸入から焙煎、販売までとかなり分業されています。そのため、自分たちのように農園から販売までを行ってる店舗は少なく、せっかくだったら生産者の想いを届けられるようなロゴにしようと、農園主をモチーフにしたロゴに仕上げました。

店舗名やロゴを考えていた時期にこの曲がリリースされることは知らなかったんですが、偶然にも「髭男」「Laughter」というキーワードが一致しました。

そのため、オープン後髭男ファンの中で少し話題になったらしく、実際に訪れて下さった髭男ファンの方に、「髭男にちなんで名付けたんですか?」と聞かれたのがこの曲をしるきっかけになりました。

そんな偶然もあるんだなぁ…
と思いながら、せっかくなので聞いてみようと家に帰ってYoutubeで調べてみると。
これがもうめちゃくちゃ良い曲で!

大人気ドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版主題歌として作られたこの曲。
地元を出て、音楽で生活をしていく決意をした時のことを歌詞に重ねながらの制作で、「”自分たちらしく生きていくこと”、“自分にとって大切なモノと一緒に人生を歩むこと”のすばらしさについて歌った曲」と作詞を担当したボーカルの藤原さんが語るように、自分らしく大きく・真っすぐ生きていくための背中を押してくれる曲です。

翼は動きますか?本当に飛べますか?
YesもNoも言わずに真っ直ぐに空を見てた
鳥の名前はラフター ケージを壊した
YesでもNoでもなくて 飛びたいとはしゃいでる声だけで
膝を抱えた昨日までの自分を 乗り越えたラフター 今日も歌い続けた
自分自身に勝利を告げるための歌

Offical髭男dism「Laughter」

まるで、お店をオープンするまでの自分を鼓舞してくれているかのような歌詞でした。
22歳、大学4回生の時にコーヒー豆の輸入・販売を行う会社を立ち上げました。始めは一般向けではなく、焙煎する前の生豆を卸売販売し事業拡大を考えていましたが、これが中々上手くいかず…
自家焙煎店のみならず、ご紹介いただいたところはとことん周り泥臭い営業を続けましたが、大きな成果は生まれず。ある時は、開口一番「こんな高い豆はいらん」と投げ捨てられ、1時間半以上かけて足を運んだ営業が30秒で終わったことも。

これではいかん!と創業以前からコーヒーのイロハを教えていただいた自家焙煎店のマスターに焙煎を依頼。
焙煎豆の販売と、イベント出店をスタートさせました。

一般の方に直接販売できるメリットは大きく、少しずつ購入依頼やイベント出店へのお声が掛かるようになりました。

イベント出店を中心に、マスターからも焙煎を教わりいつか実店舗に繋げていければ…
そう思っていた矢先の新型コロナの大流行…
軌道に乗り始めていたイベント出店は全て中止になり、描いていた未来図は白紙になりました。

これではいかん!しかも今回は何も手を打たなければ会社が死んでしまう…
先が読めない荒波の中、それでも勝負しなければならないと決意し2020年10月に店舗をオープンしました。

何もかも順風満帆ではありませんでした。
それでも、22歳で起業という道を選んだからこそ、悔いのない道を進みたい。まさに、「自分自身に勝利を告げるため」に奔走した日々を描いたかのような歌でした。

今でも、事あるごとに聞いてがむしゃらだったあの日々を思い出します。

「Laughter」は「笑う」「笑い声」という意味があり、藤原さんは「『Laughter』って、笑い声っていう意味じゃん。みんなが心の底から笑えることを、人生の真ん中に持ってこれるように生きてってほしいなってすごく思ったわけ」とあるラジオ番組で語っていたそうです。

「生きるとは何か?」どことなく襲ってくる未来への不安に、自分らしく胸を張って生きていけば良いと背中を押してくれる一曲です。

ちなみに…
僕らのお店は、タイ北部のコーヒー農園に買い付けに行った際、朝コーヒーを飲んでいると周辺の農園主も集まってきて「俺のコーヒーも飲んでよ!」と飲み比べパーティーが始まりました。
タイ北部の少数民族は「アカ語」という言語を話す方が多く、タイ語も英語も通じない状況の中、言葉は分からなくても「美味しいコーヒーを飲む」という非言語的体験を通じて笑顔になれたことをもとに、日本でも「コーヒーを囲んで笑顔が生まれる空間を作りたい」という想いを込めて名付けました。

まだまだ手探りですが、一人でも多くの方にコーヒーをお届けできるように頑張っていますので、ぜひ京都にお越しの際は「Laughter」で癒されてください!




この記事が参加している募集

思い出の曲

仕事について話そう

もし記事を読んで面白いと感じていただけたら、サポートお願いいたします! コーヒーの勉強や書籍の購入に使わせていただきます。