スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック

先日から読み漁っている、心に関する本のひとつ。

あまりにも素晴らしい本である。何度も繰り返し読みたい名著だと思う。
しかし、読む人、そして読むタイミングを選ぶ本だと思う。
なにか心がきついときとか、大きな喪失を抱えているとき、不安な気持ちに苛まれているとき、そんなときに読まないとあまり入ってこないかもしれない。
通常時に読んでも、何こんなスピリチュアルなことを言ってるんだこの著者は、となりかねない。

本書のキーメッセージは下記のようなものだろう。
1)マインドフルネスを実践することで、自分を知り、集中力を増し、よりよく生き、望みを達成し、心を開いて他者と触れあわせることができる

2)マインドフルネスは、究極的には思いやりを持って、他者と心を触れあわせるために使うものである。自分のために使うことでも相当な力を発揮するが、他者とつながるためにこの手段を使うとき、それはマジックになる
(著者が自分の願望のために利用していたマインドフルネスの教えを、他者のために使い始める後半は本当に感動的で美しい)

3)どの人の人生も、固有のものだけど、必ず普遍性がある。どんな人生の固有なエピソードも、心の痛みや、悲しみ、そこに心を開くことができれば、普遍的な共感を持つことができる


まとめ:
頭を使うと、分類する。頭は比較する、違いを見ようとする。
心を使えばつながれる。

科学や言葉では知れないことを、直感や身体は理解している可能性があると考えた方がいいと思った。これを言葉や脳内だけでなく、身体で理解することが大事である。「知っている」とか「知性」は頭でわかることじゃない、心でもわかって、他者と触れあえなければ、それは知と言えるものではないのだろうと感じた。

人に会うときは、必ず心を開いて触れあおうとする。
そして、いまこの瞬間に在ろうと努力し、共感をする。
これを行動指針にしようと思わせてくれた本である。

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