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今年読み返すべき本3冊 -心理的安全性/叱る依存そして村上春樹-
ビジネス本を中心に気になったワードを備忘録としてnoteに書き綴ってきました。
2022年は月2本ペースくらいで読書記録を残せたので、印象的だった本「読み返すべき本」をまとめてみます。
1.心理的安全性のつくりかた 石井遼介著
私の読書ブログで最後に必ず紹介している本です。
働き方が激変した中でいかに心理的安全性が保たれているか自問した日々でした。組織に属する人間として成果を出していくにはまずは心理的安全性がという観点で見極めるようにしています。
チームの心理的安全性とは、チームの中で対人関係におけるリスクを取っても大丈夫だ、というチームメンバーに共有されている信念のこと
同じ職場やチームで「相手に問題がある。それに私が困っている」と思うとき、実はあなたが問題の一部になっているのです。
正解のない時代にあって、「意義ある意見の対立」はむしろ推奨すべきものなのです。
2.<叱る依存>がとまらない 村中直人著
心理的安全性と関係しますが、親としてそしてビジネスパーソンとしても読み返すべき本です。
脳の仕組みや心理学的な観点から「人間という生き物の特性」を解説しています。
40歳を超えてそれなりに経験を積んでくると、指導の難しさを痛感します。教える難しさを叱るや怒りで伝えてはいけません。叱るメカニズムを理解しておけば相手に伝わる、それを信じて実践したい。
「叱る」には処罰感情の充足というごほうびが常について回るのです。このことは「叱る」とうまくつきあっているために、絶対に知っておかなくてはいけない知識です。
主体的に学んで欲しいなら、これは自分で決めたことだ、とその人が感じられることが大切です。難しく考える必要はありません。その人が「考えて、決める」ことを待って尊重するだけです。
3.両利きの経営
ベンチャーで葛藤と矛盾と戦ってきた1年。
マネージャーとリーダーのあるべき姿はこの本で学ばせてもらいました。
1.心に訴えかける戦略的抱負を示して、幹部チームを巻き込む。
2.どこに探索と深化との緊張関係を持たせるかを明確に選定する。
3.幹部チーム間との対立に向き合い、葛藤をから学び、事業間のバランスを 図る。
4.「一貫して矛盾する」リーダーシップ行動を実践する。
5.探索事業や深化事業についての議論や意思決定の実践に時間を割く。
アマゾンのリーダーシップには「葛藤を許容する能力」と破壊的変化を追求する勇気がある。
本書の中ではAmazonのジョフ・ベゾスの言葉をたくさん引用してメモ書きしています。
優れたリーダーであり、マネージャーは矛盾と戦いながら葛藤し続ける者なんだと改めて腹を括った一冊でした。
【番外編】村上春樹語録
「今年読むべき本」ではないかもしれませんが、今年は苦しいとき村上春樹の言葉に助れられた1年でした。おそらくこれからも村上春樹の言葉に助けられるのでしょう。
いつもよりも長い距離を走ったぶん、結果的には自分の肉体を、ほんのわずかではあるけれど強化したことになる。腹が立ったらそのぶん自分にあたればいい。悔しい思いをしたらその分自分を磨けばいい。そう考えて生きてきた。
私にとっての長い距離は10km以上です。自分を強化しなくてはいけないと思ったからこそ、走り切れた1年でした。
ポーランドの詩人ズグニュフ・ヘルベルトは言っています。「源泉にたどり着くには流れに逆らって泳がなければならない。流れに乗って下っていくのはゴミだけだ」と。なかなか勇気づけられる言葉ですね。
ちなみに僕の場合の「悪魔祓い」は走ることです。かれこれ三十年ほど走り続けているのですが、毎日外に出て走ることで、僕は小説を書くことで絡みついてくる「負の気配」をふるい落しているような気がします。
村上春樹が走っているから私も真似て走っています。別に村上春樹になりたいわけではないのですが、走ることが性に合っているのは間違いないです。
読書とともに仕事終わりに走る習慣ができたのが2022年。
私が今年をこうして振り返られるのも習慣のおかげだったりします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。「いいね!」やフォローをしてもらえるとうれしいです。Twitterで紹介されたらもっとうれしいし、また次もがんばって書こうと思えます。
年末年始も少々難しめのビジネス本に挑戦しています。年明けにはその読書録が書けたらいいなと。
是非気になった本があったら手に取ってみてください。決して私の読書録で読んだ気にはならないでくださいね
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