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シロが教えてくれたこと

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私が小さかった頃、確か4歳くらいだっただろうか。 シロがやってきた。 とても真っ白で、可愛い子猫。 シロの仕草やいたずらまで全て可愛くて、私の唯一の友達だった。 なぜかと…
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#奇跡

シロが教えてくれたこと

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#絆 #家族#奇跡#ねこ#成長#友達

13.運動会

「お天気に恵まれてよかった!」
お母さんは早起きして運動会のお弁当作りをしている。

みさも今日はいつもより早起き。
ベットから起き上がると真っ先に、カーテンを開けて天気を確認。
それから窓を一気に全開。
新しい空気がお部屋にどんどんと流れこんでくる。
まだ眠っているシロを強引に抱き抱えて、外の空気を体中に取り入れた。

みさは4月から小学生の

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シロが教えてくれたこと

#シロとの出会い #ねこ#奇跡#子育て#親子#絆 #命 #参観日#はじめて#私の作品

9.はじめての参観日

すっかり紫陽花の似合う季節になっていた。
4月1日が誕生日のみさは、5歳の普通の年長さんとして元気に幼稚園に通っていた。

少し前まで、体も弱くて話せなかったなんて誰が想像しただろうか?
毎日が、みさにとっては新鮮で、はじめて体験することばかりだった。

そしてなんと、今日ははじめての参観日

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8.みさとシロの日常「あ〜なんで雨なの?」
みさの残念そうな声が聞こえてくる。

最近は、なんだかお母さんの話し方や声まで似てきて親子なんだなぁと感じる。

なぜ、みさが肩を落としたかと言うと、今日は楽しみにしていた遠足の日だったから。

お弁当を持って、少し離れた自然豊かな公園に行くだけかもしれないけど、みさにとってはずっと楽しみにして

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シロが教えてくれたこと

#小説連載開始 #楽しく書く #ネコ #奇跡

1.シロとの出会い

私が小さかったころ、確か4歳くらいだっただろうか。シロがやってきた。

真っ白で、まるでわたがしみたいな子ねこ。

シロのしぐさやいたずらまでも全てが可愛くて、愛おしくて、私の唯一の友達だった。

なぜかと言うと、私はうまく話せないから友達ができなかったのと、体が弱くて、同じくらいの歳の子どもたちが集まるところへは行けなかったか

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