朝 起きたら 浮いていた話 その1
暑い夏だった。
目が覚めると、目の前は天井だった。
古い時代の思い出の写真のように、色褪せた星がついている。小さかったり、大きかったり、いろんな形をして、くっついている。夜になると、光をためてぼおっと光るんだよな。朝は光ってないんだよなと当たり前のことを思っていた。
「あああ!!!」
僕は声を上げた。
僕は浮いていた。
「ふわふわ」という言葉がぴったりなくらい体が宙に浮いている。
昨日の寝る前のことを思い返してみた。
ちょっとだけ遅くまで起きていた。
夜の9時は過ぎてい