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僕らが「大人向けの職業体験」で届けたいこと

改めまして。仕事旅行社代表の田中翼です。既にいくつか記事を書いたのですが、今更ながら自己紹介的な文章が無かったのに気が付いたので、仕事旅行社の運営する「仕事旅行」というサービスについて書いてみることにしました。

仕事旅行とは

株式会社仕事旅行社の運営する、短期の職業体験学習サービスです。

職業体験といっても、転職を前提としたインターンシップや、最近よく見かけるものづくりの体験等とは趣が異なります。

変化の時代、多様な価値観が存在する時代を生き抜いていくために必要な仕事の力を身に付けるための経験(越境的)学習であり、いわゆるエンターテイメント的な旅行ではありません。

そのため、基本的には「体験→内省(リフレクション)→概念化→実践」という経験学習の一連のプロセス提供を目指しています。

体験できるのは伝統工芸の職人から花屋、雑貨屋、デザイナー、ゲームプロデューサー、PRプランナー等と幅広く、常時200弱の仕事が並んでいます。

オンライン上で希望の体験に申し込み、日程が確定したら料金を支払って体験に向かうという現地集合・解散のスタイルをとっています。

参加者は未来の働き方を模索している人や、自らの可能性を広げたい人、開業、起業、副業を目指す人が多くいます。最近では働き方改革を目的に、研修や福利厚生として会社単位で応募頂くケースも増えています。

提供する「学び」とは

仕事旅行は、スキルやノウハウを提供するタイプの学びではありません。

その代わり、職業の経験学習を通じて下記の2つの独自の価値を提供しています。

①参加者の仕事に対する価値観の確認/再構築する場

折しも今、大手企業の会社員になる事が必ずしも正解ではないことに薄々気づきながらも、何が答えなのか分からない働き方迷子の溢れる時代です。

多様化する価値観の中では、僕らは自らの価値観に従い、進むべき道を自分で決めていくしかありません。

仕事旅行は越境(現在とは異なる組織での)体験を通じて、多様な働き方の選択肢を知ると同時に、相対化することで自らの価値観を明確にする機会を提供しています。

②参加者の仕事に対する思考の幅、発想の引き出しを増やす機会

仕事旅行で参加者を受け入れる会社は、それぞれが第一線で活躍するプロフェッショナルです。

そんな彼、彼女らと同じ空間で仕事を共にし、少人数制で語らいあうことで、仕事のスタンスや考え方を五感をフル活用して学ぶことが出来るのです。

中には職人、プロダクトデザイナー、サンドアーティスト、ネイリスト等とクリエイティブと言うテーマの元、業界を超えて繰り返し参加することで、普遍的な考え方を追求する人もいます。

利用者の反応

①仕事への主体性が高まる
得られる効能がスキルやノウハウのようにはっきりしたものでは無いため、効果が測りにくいという側面もありますが、事後アンケートによると90%以上が仕事に対して以前に増して主体的に取り組めるようになったと回答しています。

1つの会社や仕事を続けているとどうしても視野が狭くなりがちになります。別の仕事を体験することで視野が広がり、現在の仕事や未来の仕事に対し新たな工夫の余地や、実現の可能性を見出せたことが理由として挙げられています。

仕事への満足度が高まる
また参加時点では転職を視野に入れているケースが多いのですが、体験後のステップとしては8割以上が現職に納得した上で留まることを選んでいます。

まるで日本人が初めて海外旅行に出かけて、日本の魅力を再発見したように、親元を離れて一人暮らしを始めた学生が親のありがたみに気が付いたように、現在勤める会社の魅力を再発見するということが多く起きているのです。

仮に転職をした場合も、いわゆる同業他社への転職というよりは、会社員から伝統工芸の職人など、全くの異業種への転職や、複業として焼き芋屋を始めた、ボランティアでローカルライターの仕事を始めたなど、新たな分野への挑戦がほとんどです。

現職に留まるにせよ、新たな仕事を始めるにせよ、自らの価値観が明確化され、それに沿った仕事が実現されます。仕事に対する納得感につられ満足度も高まるのです。

こんな時代にこそ、仕事旅行を

今までと比べ物にならないくらいの長い人生。切迫する地球環境。AIによって変わる人間の仕事。いろんな場面で、今が変化の真っ最中であることを感じるようになりました。

変動の時代の中では、都会の一流企業に勤めることが充実した人生につながるのではないかもしれません。

これまで得た知識や情報が充実した人生を保証するとも限りません。誰も正しいことがわからないのです。

そんな答えのない時代だからこそ僕たちの「働き方」や「仕事」についても、これまでとは違う新しい「考え方」が必要なのではないでしょうか。

つまり、これまでの「常識」を疑うような「仕事とは?」「なぜ働くのか?」「どう働くのか?」という若者や学生の専売特許であったような青臭くも根本的な問いを真ん中に、各々が自ら頭で考えて、答えを出し、進んでいく。

このような「考え方」はこれまでの「仕事」を前提とした「ビジネススキル」や「ノウハウ」では得ることができないでしょう。

変動の時代だからこそ、「仕事旅行」のような五感で体験し、振り返り、問いを立て、実践する「新しい学び」の出番だと僕は考えています。

少しでも興味を持ってくださったら、ぜひ一度ホームページをのぞいてみて下さい。

また遠方で仕事旅行に参加しにくい方に向けて、紙面上で仕事旅行を体感いただければと考えて、書籍も発売しました。こちらもぜひ手にとってもらえれば嬉しいです。


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