たなか つばさ@仕事旅行社

「仕事旅行社」代表取締役 視野を広げる手段として社会人に職業体験を提供しています。 ふ…

たなか つばさ@仕事旅行社

「仕事旅行社」代表取締役 視野を広げる手段として社会人に職業体験を提供しています。 ふつうの人が楽しく、自由に、ワクワクしながら働ける方法を提案します。 著書「はたらくコンパスを手に入れる(晶文社)」キャリア、働き方の講義など承ります。

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それでも、仕事は楽しいものだと思う。弊社の新たな挑戦に関して。

仕事観を変えた衝撃の経験 13年前、私は毎日、重たい足取りでオフィスに向かっていました。「この先もずっとこんな日々が続くのか」という思いに押しつぶされそうでした。 そんなある日、偶然訪れたベンチャー企業で目にした光景が、私の人生を変えました。そこにいたのは、生き生きと働く人々。仕事を楽しみ、アイデアを出し合い、時に笑い声さえ上がる。「こんな働き方があるのか」と、目を疑いました。 この経験から、私は大きな気づきを得ました。仕事って本当は楽しいものなんだ、ワクワクするものな

    • スキルの前に必要なもの〜人材育成の核心は"内なるエンジン"を育てること〜

      仕事への情熱を失った日本13年前、私は毎日重たい足取りでオフィスに向かっていました。「この先もずっとこんな日々が続くのか」という思いに押しつぶされそうでした。 実は、これは私だけの話じゃないんです。最近、ある大手企業の40代管理職の方とお話する機会がありました。その方が言うには、「早く引退できるといいんだけれど、実際は無理だよなぁ...」と。 この言葉に、私は愕然としました。きっと入社するのは大変だっただろうし、実際ものすごく優秀な方のはず。それなのに、まるで自分はもう諦

      • 越境学習のススメ:新しい自分との出会いを求めて

        越境学習って何だろう?みなさん、こんにちは。田中翼です。今日は「越境学習」というテーマについて、私の経験も交えながらお話ししたいと思います。 「越境学習」って言葉、最近よく耳にしますよね。簡単に言えば、「違うコミュニティに入っていくこと」なんです。最初は私も「越境なんて難しそう...」って思っていました。でも、ある日気づいたんです。実は、私たちの身近なところにも越境のチャンスがたくさんあるんだって。 身近にある越境学習の機会越境学習というと大げさに聞こえるかもしれませんが

        • 「自分軸」確立こそが人材育成の起点

          最近、多くの会社がキャリア開発に力を入れています。でも、なかなか社員の心に響いていないようです。なぜでしょうか?その理由の一つに、社員の「自分軸」の弱さがあるんじゃないかと思うんです。そして、その背景には企業が社員の視野を広げることの重要性を見逃している問題があります。 自分軸と視野の広さの関係 自分軸とは、自分が何をしたいのか、何が得意なのか、何を大切にしているのかをしっかりと理解していることです。しかし、この自分軸は狭い経験や限られた環境の中だけでは確立が困難です。な

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          短期越境は長期越境の簡易版じゃない!

          はじめに みなさん、こんにちは。仕事旅行社の代表をしている田中です。今日は、私たちが2011年から提供している「仕事旅行」というサービスと、最近注目を集めている越境学習の違いについて、説明させてください。 実は、私たちが仕事旅行を始めたのは、「越境学習」という言葉が一般的になる前でした。当時は、新しい学びの形を模索していた時期でした。そんな中で生まれたのが仕事旅行というサービスです。最近は越境学習という単語が認知が高まってきたおかげでその一つとして恩恵を受けているわけです

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          社外活動に怯える人事、経営層へ

          ちょっと待って、その考え方 みなさん、こんにちは。私の会社では社会人の視野を広げるために、1日の社外の職業体験をサービスとして提供しているのですが、その話をすると、必ず聞かれる質問があるんです。 いやいやいや、何を言っているんだ!? 正直に申し上げると、毎回この質問を受けるたびに、私はちょっと残念な気持ちになってしまうんです。要するに、これって恋愛で言う束縛と同じですよ。気が付いてますか? 恋愛で考えたらどうなる? 恋愛に置き換えてみると腑に落ちるので、ちょっと一緒

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          副業のこと、会社に内緒にしないで

          驚きの発見 - 隠された副業の現実 みなさん、こんな経験ありませんか? 正直、驚きましたが、考えてみれば、多くの企業がまだまだ社員の副業に対して懐疑的で、ネガティブな見方をしている現状があるのかもしれません。 皆さんの会社はどうでしょうか?副業について、オープンに話せる雰囲気はありますか? 副業は立派な「越境学習」です でも、ちょっと待ってください。副業を隠すのって、実はすごくもったいないことなんです。なぜかって? それは、副業もまた一つの「越境学習」の形だからな

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          自律型人材育成に、なぜ社外体験が必要か?

          人事担当の皆さん、こんな悩み、抱えていませんか? この悩みを解決しようと、多くの会社が様々な対策を講じています。社内研修、キャリア研修、1on1面談、さらには配置転換まで...。しかし、こういった取り組みを行っても、なかなか効果が出ないというのが現状ではないでしょうか。 自律型人材が生まれるかは環境に左右される なぜ、これらの取り組みだけでは十分な効果が得られないのでしょうか? その理由を理解するには、自律型人材がどのように育つのかを考える必要があります。自律型人材と

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          "好きを見つけろ"の呪縛から解放されよう

          プロローグ:三つの世代、共通の悩み 東京のオフィス街。夕暮れ時のビル群の中を、疲れた表情で歩く3人の男性がいた。 28歳の佐藤は、新卒で入社して3年目の若手社員だ。スマートフォンでSNSを眺めながら、ため息をつく。「みんな自分のやりたいことを見つけて、イキイキと働いているのに...」 45歳の田中は中堅管理職として会社を支える存在だ。肩の力が抜けない表情で歩きながら、心の中でつぶやく。「このまま定年まで、本当にこの仕事でいいのだろうか...」 58歳の鈴木は、会社での

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          BarでのAI談義で気づいたこと

          こんにちは、仕事旅行社の田中翼です。先日、あるバーで目にした光景が、「経験の豊かさ」と「視点の多様性」について深く考えさせられるきっかけになりました。その話、少し聞いてもらえますか? バーで見た、衝撃の光景仕事帰りに立ち寄ったバーで、偶然隣り合わせた様々な背景を持つ人々が、最新のAIツール「FLUX.1」について話し合っていました。このAIツール、人間の顔写真をリアルに生成できる革新的なものなんです。 面白かったのは、このツールに対する反応が人それぞれ全然違ったこと。同じ

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          自己分析の罠にハマってない?

          キャリアを考える際、多くが自己分析や振り返りに傾倒しがち キャリアの方向性を模索する時、多くの人が自己分析や過去の振り返りに時間を費やします。これらは自己理解を深める上で重要ですが、それだけでは不十分です。真の成長と自己理解には、未知の領域に踏み出す勇気が必要です。 自己分析の限界自己分析は確かに有益ですが、新たな可能性や方向性を見出すには限界があります。私たちの潜在能力や可能性は、既知の範囲内だけでは十分に発揮されないのです。 多くの人が「やりたいこと」が見つからない

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          越境学習、何のためにやるんですか?

          ある人事担当者との対話 とある企業の人事の方と話す機会がありました。その時、こんなことを言われたんです。 「短期の越境学習って意味あるの?ちょっと見ただけで何が得られるの?一定期間経験しない、プロジェクトにコミットしない越境なんて遊びみたいなもので、研修としては意味ないと思う」 正直、僕らのサービスが全否定された気分でした。でも、この意見を聞いて、越境学習の本質について深く考えさせられました。 越境学習の本質 越境学習って、単にプロジェクト経験を積むためのものじゃな

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          視野拡大:見逃される成長の鍵

          専門性への傾倒:視野拡大への疑問 「視野を広げる?そんなの今の仕事に役立つの?」 こんな声をよく耳にします。多くのビジネスパーソンが、自分の専門分野以外のことを学ぶ価値を見出せないでいます。人事担当者と話すと、よくこんな反応が返ってきます。 「専門スキルを磨く方が大切では?」 「今の仕事に直接関係ないことなんて...」 「視野を広げるって、要するに脱線でしょ?」 「自分の分野を極めることが先決かな」 専門性の罠:見落とされる視野拡大の重要性一見、もっともらしく聞こえる

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          仕事への情熱が鍵!2030年問題の乗り越え方

          こんにちは、仕事旅行社の田中翼です。今日は、日本の未来を左右する重要な課題、「2030年問題」と私たちの仕事観について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。 2030年問題って何だろう?まずは、2030年問題について簡単におさらいしましょう。 2030年問題とは、少子高齢化による人口減少が引き起こす様々な社会問題のことです。具体的には、労働力不足、人件費の高騰、社会保障費の増大などが挙げられます。 ちょっとショッキングな数字をお見せしましょう。パーソル総合研究所の調

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          おじさんの偏見が砕けた瞬間:大学生たちとの合宿記録

          はじめに 先日、僕は中央大学の学生たちと一風変わった合宿に参加してきました。場所は東京都西多摩郡にある、山あいの村、檜原村。新しい事業アイデアを考えることが目的で、僕はメンターとして学生たちの企画作りをサポートする役割を任されたのです。 僕が担当したのは5人の女子学生。初めて会った時、彼女たちは少し恥ずかしそうにしていました。けれど、「地域活性化につながる新事業を提案したい!」と語る言葉からは、静かな情熱が感じられました。積極的に飛び跳ねるようなタイプではないけれど、やり

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          「定年後」を、自分らしく生きるチャンスに変えよう

          こんにちは。社会人向け職業体験の仕事旅行社 代表、田中翼です。 先日、シニア向けにサービス説明を行った際、ある方から衝撃的な一言をいただきました。 「自分が若い頃に知っていたら参加したかったのになぁ」 えっ、なんで自分とは関係ないサービスだと思っているの? ハッとさせられる言葉でした。 でも、よく考えてみると、これは多くのシニアの方が抱えている思いなのかもしれません。 「職業体験って、若者がやるもの」 「自分には関係ないな」 そんな風に思っていませんか? でも、

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