歌詞にビビった平成の邦楽たち。

わたしは言葉大好き人間なので、邦楽は歌詞が好きじゃないと、どんなに音が好きでも途中で聞くのをやめてしまう。

というわけで(？)、歌詞に衝撃を受けた邦楽のプレイリストを作りました。
年代順に並んでいるので、一曲ずつビビったポイントを書いていきます。
（長いので、読まずに曲を聞いて頂くだけでも嬉しいです。）

1. いかれたBaby ／ フィッシュマンズ ／ 1993年

悲しい時に 浮かぶのは いつでも君の 顔だったよ
悲しい時に 笑うのは いつでも君の ことだったよ
作詞：佐藤 伸治

『いかれたBaby』っていうタイトルからの冒頭のこの歌詞やべぇ。
大切な思い出になった恋は、自分にとって、いかれた相手だったな。

2. 情熱 ／ UA ／ 1996年

そうね誰より
抱きしめてあげたいけれど
切なさにさらわれて
冗談がやけにむなしい
作詞：UA

大人！大人の恋だ！
この曲が街に流れていたときは小学生だったので、将来こんな恋をするのかしらと憧れてました。うん、したよ。こんな恋。

3. 遺書／ Cocco ／ 1997年

骨埋める 場所なんて いらないわ。
大事にしてたドレスも、
写真立ても、
ひとつ残らず焼いて。
作詞：Cocco

凄味。まさに歌姫。

4. ブギー ／ Thee michelle gun elephant ／ 1997年

フラフラ咲いて
カラカラ鳴いた
誰のせいなんだろう
作詞：チバユウスケ

誰のせいでもないことを、どうやって飲みこんでいいのか分からなかった十代の頃、よく聴いてた。

5. ダ・メモリー ／ スチャダラパー ／ 1998年

遠のくあの記憶 ひどくあげた熱
どうかしてた日々
どうにでもなりたい日々
曇りがちな日々 笑い飛ばせる日々
作詞：M.KOSHIMA/S.MATSUMOTO/Y.MATSUMOTO

記憶に残らないような毎日も繰り返して、日々はつづいていくんだな。

6. ハナレバナレ ／ キセル ／ 2000年

僕らはきっと変わらずにずっと それぞれ暮らしてくので
たまには君を忘れてしまうよ その内きっと 本当にね
作詞：辻村豪文

留学していた頃、日本に残した恋人を思いだしてよく聴いてた。忘れることなく、夫になってもらったけど(笑)

7. エイリアンズ ／ キリンジ ／ 2000年

笑っておくれ ダーリン ほら 素晴らしい夜に
僕の短所をジョークにしても眉をひそめないで
作詞：堀込泰行

言わずと知れた名曲。夜中にまどろみながら聞くのが好き。

8. 夜な夜な夜な ／ 倉橋ヨエコ ／ 2002年

夜は自己嫌悪で忙しい
夜は自己嫌悪で忙しいんだ
反省文 反省文 反省文
提出します
作詞：倉橋ヨエコ

嫌なことがあったときに大音量で聴く。

9. 瞬間と永遠 ／ 曾我部恵一 ／ 2003年

君の体 その口唇も 今夜たぶん凍りついて
瞬間と永遠のブルース
作詞：Keiichi Sokabe

エロい！！！（←最大級の誉め言葉）

10. 青 ／ Chara ／ 2004年

その彼と別れた すきだったよ
作詞：CHARA

このシンプルな一行で、恋の痛みをすべて表現してしまうCHARAやべぇ。

11. ギャンブル ／ 椎名林檎 ／ 2007年

灰になれば皆喜びましょう
愛していたよ
軽率だね
作詞：椎名林檎

わたしのなかで、椎名林檎さんは『平成』の象徴。女性が堂々と自己プロデュースする時代を作ってくれた方。

12. PINK ／ 土岐麻子 ／ 2007年

おばけが出そうで シャワーが苦手
染めたての髪を洗えば
排水溝へと
鮮やかに流れる一面のピンク！
作詞：土岐麻子

この歌詞！可愛すぎませんか！こんな女の子になりたい人生だった。

13. 地獄先生 ／ 相対性理論 ／ 2009年

先生 聞きたいことまだあるよ
年下じゃいけないの？
答えて 答えて ねえ先生
作詞：真部脩一

この歌詞！可愛すぎませんか！こんな女の子に（以下同文）。

14. 染まるよ ／ チャットモンチー ／ 2010年

あなたの好きな煙草
わたしより好きな煙草
いつだって そばにいたかった
分かりたかった 満たしたかった
作詞：福岡晃子

うおーーーーーーーー！！切ない！！！切ないぞ！！

15. つぎの夜へ ／ ゆらゆら帝国 ／ 2010年

みんな悲しみを つれていこう
そのつぎへ つれていこう
作詞：坂本慎太郎

“みんな”ってとこが好き。悲しい夜をすごしているのは自分だけじゃないって思える。

16. 恋はリズムに乗って ／口ロロ ／ 2011年

恋はリズムに乗って 青い空を探す
恋はリズムに乗って 暗い夜を照らす
いつか僕が忘れたままにしてた
ざわざわをきっと誰かがきっとまた
作詞：三浦康嗣

口ロロは、新しい言語感覚という感じがすごくする。
『ざわざわをきっと誰かがきっとまた』歌詞として斬新！

17. 鉄壁 ／ 女王蜂 ／ 2012年

目を逸らさずに鏡を見れば一番可愛い人が立っている
いつもそうでしょ？
「酷い顔じゃない！あなたのせいよ！」
ぶつける先にはあたししかいない
作詞：薔薇園アヴ様

あーかっこいいなぁ。アヴちゃん。痛みもなにもかも、肯定して生きていく姿勢が。かっこいい。

18. いきのこり●ぼくら ／ 青葉市子 ／ 2013年

ボストンバッグには3日分の服とあの子の写真
今頃どこかで 泣いてるかもね それとも 笑ってるかもね
作詞：青葉市子

ライブでも妖精みたいな青葉市子さんが好き。“あの子”はきっと、とても素敵な子なんだろうな。

19. これさえあれば ／ T字路s ／ 2013年

全て無くし果てても
身ぐるみ剥がされても
これさえあれば平気さ
望むものなど何もない

聴いてる人それぞれが、自分にとっての『これさえあれば』を思いかえすような曲。素敵。

20. 傷つける ／ クリープハイプ ／ 2014年

後悔の日々があんたにもあったんだろ
愛しのブスがあんたにも居たんだろ
作詞：尾崎世界観

愛しのブス。うぉぉ。いい。クリープハイプの曲は、ハッとする言葉が多い。

21. モナリザ ／ GREAT3 ／ 2014年

さよなら 恋しい夏の日
僕に 残されてる夏は あと何回？
作詞：片寄明人

この歌詞を聞くたびに、あと何回くらいだろうって数えて、その数のすくなさに驚く。

22. やけど ／ 入江陽 ／ 2015年

焦りはないし 君がいいなら 別にいいけど
憧れた世界 銀幕のメロディ 忘れていいの？
夢の墓場を 掘ってやらずに 埋もれていてさ いいの？

歌詞カードが手元にないので、間違ってたら申し訳ないです。
入江陽さんのエロい歌声と、ひねりの効いた言葉が最高です。

23. Fallin' ／ Suchmos ／2015年

雨が降り止んだ Like a wonder
味の無いサイダー 気まずいライター
作詞：YONCE

Suchmosの曲は、言葉遊びが耳に気持ち良い。

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ふぅ！長くなっちゃった。

わたしが過ごした平成の、バックグラウンドミュージックたち。
学校行ったり、恋したり、留学したり、仕事したり、結婚したり、いろんな人と出会って別れて。その時々の心情に寄り添ってくれていたんだな。
改めて曲を並べてみると、いろんな時期があったんだなぁとしみじみする。

みなさんの平成を彩ったのは、どんな曲なんだろう。
#平成をかざるプレイリスト で集まる音楽が楽しみです。