中二と中年の夢/CAP松村
高校の入学式で。
坊主頭の背の高い男の子が女子の制服(スカート)を着て、なんと裸足で登場する。
「私サイズの女用の靴がない!」
と叫ぶ。
そこで、LGBTの新入生らが5・6人がわらわらと出てきて集まり、その子を取り囲んで相談が始まる。そこに美術部の先生や別の生徒も加わり、そのまま「靴部」が結成された。
さてさて、この靴部の作る靴はどんなのでしょう?
という朝ドラの初回スタート。
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という夢を中2の娘が見たらしい。
朝の開口一番、「あんな、めちゃくちゃ楽しい夢を見てん。」ってニコニコして教えてくれた。
めっちゃいいなぁ!
問題はトランスジェンダーではなく「靴がないこと。」
困っているのは学校の方針や、本人の気持ちや、周りの捉え方ではなく、単に「靴がないこと」
とってもシンプル。
中2の感性は天才的に素晴らしい。
これ、めちゃくちゃ朝ドラっぽくない?と娘。
ほんまほんま!
その後テレビを見てると事故や戦争の惨事が流れる
「何もないのが1番平和やなぁ」と娘がつぶやく。
「パンダの赤ちゃん生まれました!」とか、「どこどこの桜が満開です!」ってニュースが一番いいなぁ。
ほんまやなー。
問題ってなくならへんねんな。
次々に起こるもんな。
ほんまやなー。
娘のつぶやきに心から同意。
中2って、素直にいろいろ感じてるな。
誰かが言ってた。人生の中で中2が1番ピークにかしこい。1番物事をフラットに見れるし、1番感受性も高く、勘もいい。耳を傾けるべき存在だと。
そう言われるとそんな気がしてくる。
我が家の天才は、ずいぶん偉そうで、私に対して「ウザい」と連発するけど、きっと、わたし、ウザいんだろうなあ。とほほ。
朝ドラのその先を。
恋愛あり、友情あり、トラブルありの1年後に、靴部の渾身の靴ができあがる。男女がどっちも履けるデザインの革靴。
国際的な大会に出品し、おしくも大賞を逃すが特別賞をもらって、その靴を履いて部員みんなで学校内をパレードする、おめでたいストーリーを想像してみる。
うーん、芸も発想力もないな、わたし。
よくあるやつやん。
これはあかん。中2に負けてる。
春のこの陽気も手伝って、よし、思いがけない何かを始めることをしよう!と決めた。
自分の脳をいつもとは別方向から刺激したい。
長年の積み重ねや思いとは別に、自分の生活にフェイントをかけるような思いつかなかったこと。
しかし。
これがなかなか出てこない。
これではフェイントにならない。フェイントはキレと思い切りがないと。
で、思いついたのが通信制大学。
今なら安く行ける通信大学や民間の機関も山ほどある。
その他も選択肢がたくさんあるから、ちょっとの間、迷うことを楽しみにして過ごしてみよう。
すでにフェイントにはなっていないが、中年のフェイントやからこんなもんちゃう。
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