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いきなり何者かにはなれない。

こんにちは。

最近Twitterを見る時間を意図的に減らしている(つっても十分見てる方だろが苦笑)。そして、Twitterを見る時間と比例して投稿の回数も減っている。理由としてはTwitterをしても「何者」にもなれないと気付いたから。

最近インフルエンサーやブランド人といった言葉が出てきたためか、皆「何者か」になろうと必死でTwitterで意識の高いことや凄そうなことをつぶやいている。

フォローしている人が界隈で著名な方ばかりのためか、彼/彼女ら発言は凄い。正論も正論で素晴らしく勉強になる発言ばかりである。

だが、冷静に考えてみれば、彼/彼女らの大半は既に凄い人だ。いわば既に「何者か」であった人たちである。そして、「凄い人だからつぶやきもすごく見える」わけで、決してtwitterで凄くなったわけではない。(そういう人も中にはいるだろうが)

twitterはレバレッジが効くツールだ。凄い人はより凄い人になれる。実績という元本が大きいから、得られるリターンも大きいわけだ。逆に実績の無い人がいくら凄いことをつぶやいても「あぁそう。良いこと言うね」で終わる。

しかし、僕たちはSNSを通じて気軽に凄い「何者か」に触れられる故に、自分達もすぐに「何者か」になれると勘違いしてしまう。

そして、本当に今やるべきことを見失ってしまっているのではないだろうか。

話は変わるが3/21にイチロー選手が引退した。

本当に素晴らしい選手だった。僕はサッカー部だったが、最も好きなスポーツ選手がイチロー選手だった(あとは茂野吾郎)。どのくらい好きかというと、会社員時代にモチベが上がらないときは2009年のWBC決勝10回表の8球勝負を見て自分を盛り上げたり、休日は毎日プロフェッショナルの流儀のイチロー選手の回を見るくらい好きだった。

そのイチロー選手が引退会見で僕にメッセージを送っているんじゃないかな?っていうくらい今の自分に当てはまる発言をしてくれた。(いや。だぶん僕にメッセージを送ってくれてるのだと思う)

あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。

だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。

twitterなどのSNSやネットを見ていると、自分では無い「誰か」や「何者か」にばかりに目がいく。

・TVCMを打った
・VCから1億資金調達した
・IPOした
・メディアの取材を受けた

こんな華やかな言葉ばかりが飛び交っている。

僕自身、同世代や同業の華やかなつぶやきを目にするたびに、焦っていたのは事実である。はやく自分も「何者か」にならないと!と。

でもイチロー選手の会見を見て落ち着きを取り戻した。

本当に見つめなければいけないのは、SNSの中にいる「何者か」ではなく、自分自身なのだ。

ビジョンや課題は常に自分や会社の中にある。他社や他人やSNSの中にあるわけじゃない。そして、それを達成するため課せられる行動課題も全て自分の中にある。それを日々コツコツと積み重ねていくことが大切なのである。

そして、コツコツと積み重ねた結果が自分を「何者か」にしてくれるのだ。SNSの中にいる「何者か」のつぶやきを眺めることで自分が「何者か」になれるわけではない。

イチロー選手の引退会見は浮足立った僕に自社のビジョンやマーケ、経営戦略、行動計画を見失ってはならないと教えてくれているような記者会見だった。

イチロー選手。本当にありがとう。

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