仲村つばき

ライトノベルやキャラクター文芸を書いております。 2013年にビーズログ文庫からデビュ…

仲村つばき

ライトノベルやキャラクター文芸を書いております。 2013年にビーズログ文庫からデビューしました。 著作に「シンデレラ伯爵家の靴箱館」(ビーズログ文庫)「ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女」(オレンジ文庫)など。noteは主にお知らせ用です。

マガジン

  • 夏日記

    ライト文芸を書いている仲村つばきによる、2024年夏の日記です。

  • お知らせ

    新刊情報などをまとめております。

  • 自己紹介・自著紹介等

最近の記事

夏日記⑦ 推しと大福

6月11日 親族に不幸があり、しばらく日記の更新ができなかった。というかなにも書く気分になれなかった。少し前まで元気で一緒にお酒を飲んだばかりだったのになぁ。五月の下旬からなんだかぼんやりしていた。 永遠に続くと思っていた「当たり前の時間」がふっと消えてしまった感じだ。永遠というのは間違いなく幻想なのだが、安定した時間を享受している間、人はそこから目を背けてしまうものである。 今、少しずつ回復してきている。幸いというかなんというか、投げたボールが各担当さんの手元にあり、私

    • 夏日記⑥ ルイボスティーと春にして君を離れ

      5月24日 先週の平日は色々と疲れた。 会社で思いもよらぬトラブルが発生し、対応に追われていたのだ。 詳しいことは書けないが、人間のずるいところや醜いところをいくつか拝むことができた。拝みたいと思ったことはないが。 こじれにこじれた結果、この件は収まるのに1週間かかり、結構な長丁場になってしまった。再燃してもおかしくはない状況であるが、とりあえずはまあ収まったと言ってもいいところまで持っていくことができた。どうかそのままお静かになさっていてほしい。 この1週間で一番辛

      • 夏日記⑤ミステリーと西武園ゆうえんち

        5月20日 西武園ゆうえんちに行ってきた。 少し前に昭和レトロ風に改装された、埼玉西部にある遊園地である。 うんと小さい頃、まだここがなんの変哲もない地方遊園地であったときに何度か来たことはあったが、リニューアルして「昭和コンセプト」になってからは初めての来園である。 連れ合いはいつもの鳥村さん。 私が「没入型ドラマティック・レストラン」の紹介記事を見つけたのがきっかけである。 遊園地内にある食堂列車がイマーシブ・シアターになるというのだ。 イマーシブってなんぞやという方

        • 夏日記④ うどんとディズニーランド

          ディズニーランドに行ってきた。 数えてみれば、ほぼ13年ぶりである。 日頃からお世話になっているF氏が、フロリダ土産のミッキーの耳をくれたことがことの始まりである。 耳をもらっておいて、箪笥の中にしまっておくだけでは、あまりにも勿体ない。一度も装着されることなく、タンスにゴンゴンと添い寝である。 耳もこんな不当な扱いをされるとは想像だにしていなかっただろう。 不憫な耳を救うため、行こう、ディズニーランド。 と決意したはいいが、これだけ年数が経つと、ディズニーに行ってしたいこ

        夏日記⑦ 推しと大福

        マガジン

        • 夏日記
          7本
        • お知らせ
          2本
        • 自己紹介・自著紹介等
          1本

        記事

          夏日記③ テントウムシとタンタン麺

          5月9日 あっという間にゴールデンウィークが終わってしまった。 今週は天気もよくないし、仕事も山積みだし、なんだかだるくて調子が出ない。 よかったことといえば、職場でテントウムシをみつけたことくらいである。 こんなところに……テントウムシがいる……! と、一瞬だけ気分が高揚した。 これが一日のテンションの最大瞬間風速(?)である。お察しいただけるであろう。 帰宅後、ミュージカル刀剣乱舞・陸奥一蓮の見逃し配信を見ることで、なんとか気持ちを保った。 たとえ「今日あったいいこ

          夏日記③ テントウムシとタンタン麺

          夏日記② 仕切り直しと限りなく透明に近いブルー

          5月4日  小説を書き終えたばかりである。 直さなくちゃいけないところはたくさんあるけど、とりあえずプロットの最後まで突っ切った。 はー、疲れた-。 肩がかちこちで、誰がどう見てもなで肩の私の肩も、実質四角形という感じである。 今書いている小説、どうしても気に入らないことがたくさんあって、めずらしく担当さんに泣きついた。 4万字くらい書いたところで、最初から書き直しさせてもらったのだ。 早く仕切り直した方がいいとは思っていた。 しかしこの違和感はもしかしたら「勘違い」か

          夏日記② 仕切り直しと限りなく透明に近いブルー

          夏日記① 挫折とディズニーランド

          5月2日 継続ができない。 書店で「十年メモ」なる辞典のように分厚いノートを見かけた。 十年というけして短くはない歳月。それがつぶさに記録されたら、自分のこととはいえ、読み応えがあるはずだ。 食べたものや見たもの、おとずれた場所を箇条書きでメモしていくだけでも、自分の歴史が形づくられてゆくようである。 単調に思える毎日でも継続すればそれは立派な人生だし、それがオンリーワンの作品になるなんて、すてきなことだと思う。 続けばの話だが。 私は今までさまざまなものに挑んできたが

          夏日記① 挫折とディズニーランド

          2021年、ありがとうございました。

          年の瀬のごあいさつでございます。 2021年、物語にお付き合いくださりましてありがとうございました。 廃墟シリーズではじまり、廃墟シリーズで終わる1年でございました。 簡単に御礼と振り返りを! 今年は廃墟シリーズの3ヵ月連続刊行からはじまりました。 1月・2月に発売されたのはWEBコバルトの連載→電子書籍発売→文庫として刊行になった『廃墟の片隅で春の詩を歌え』シリーズ。 そして、3月には緑の章『王杖よ、星すら見えない廃墟で踊れ』 9月には青の章『クローディア、お

          2021年、ありがとうございました。

          『クローディア、お前は廃墟を彷徨う暗闇の王妃』発売になりました。

          お久しぶりです。 集英社オレンジ文庫より、『クローディア、お前は廃墟を彷徨う暗闇の王妃』が9/17に発売になりました! 今回は青の陣営がメインのお話。満を持してアルバートが表紙に登場です。 (表紙が美しすぎて、この後なにを書いたらいいのか……と手が止まってしまいます) 三きょうだい、全員書けました……!感無量です。応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます! ベアトリス、サミュエルに引き続きアルバートのお話。長子のアルバートは常にほかのきょうだいよりも突

          『クローディア、お前は廃墟を彷徨う暗闇の王妃』発売になりました。

          『王杖よ、星すら見えない廃墟で踊れ』発売になりました。

          記事の更新が遅くなりました。 集英社オレンジ文庫より、『王杖よ、星すら見えない廃墟で踊れ』が3月19日に発売になりました。 3ヶ月連続刊行最終月、サミュエルのお話です。 今回はこちらの裏話をまじえて、作品のご紹介をできればと思います。 こちら『ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女』の続きにあたるお話になりますので、 未読の方は先にベアトリスのお話をお読みいただければと思います。 ベアトリスを書き終わったとき、もし続きを出せるならば、サミュエルのお話を書きたいと思っていま

          『王杖よ、星すら見えない廃墟で踊れ』発売になりました。

          『廃墟シリーズ』発売後の裏話・ベアトリス世代への引き継ぎ設定について

          『廃墟の片隅で春の詩を歌え』上下巻が発売し、しばらくが経ちました。 物語にお付き合いくださったみなさま、ありがとうございました。 ※なお、この記事は『廃墟の片隅で春の詩を歌え』『ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女』のネタバレを含みます。 これからシリーズをお読みになる方は先に本編をお読みください。 それでは、ここからはネタバレ含みます!よろしくお願いします。 まずは『廃墟の片隅で春の詩を歌え』、いかがでしたでしょうか。 ツイッターやお手紙などで読了のご報告をくださったか

          『廃墟シリーズ』発売後の裏話・ベアトリス世代への引き継ぎ設定について

          『廃墟の片隅で春の詩を歌え 女王の戴冠』発売になります。

          『廃墟の片隅で春の詩を歌え』下巻・女王の戴冠が発売になります。 集英社オレンジ文庫より2/19発売です! 表紙はアデール、エタン、グレンの三人。それぞれの戦いを見届けてください。 上巻ではおとなしく控えめだったアデールですが、お待たせいたしました。ここから本領発揮です。 また、上巻『王女の帰還』が未確保の方、今週中でおそらく書店の新刊棚からは撤収されてしまうと思いますので、書店で購入予定の方は早めの確保をお願いいたします。 私の元へも見本誌が届きました。表紙がつなが

          『廃墟の片隅で春の詩を歌え 女王の戴冠』発売になります。

          『廃墟の片隅で春の詩を歌え 王女の帰還』発売になりました。

          本日、集英社オレンジ文庫より『廃墟の片隅で春の詩を歌え』上巻、王女の帰還が発売になりました。 極寒の雪国イルバスを舞台にした宮廷陰謀劇、ぜひお楽しみいただけたらと思います。 上巻にはおまけ短編がついております。こちら表紙に合わせ『在りし日の姉妹』を書いた二編です。 すでに電子版をお読みになった方も、これから下巻を読まれる方も、お楽しみいただけます。 また、久賀理世先生の『王女の遺言』と一緒に特集サイトも作っていただけました。本当にありがたい……! こちらで、下巻に収

          『廃墟の片隅で春の詩を歌え 王女の帰還』発売になりました。

          連続刊行1冊目・見本誌が届きました。

          文庫化作業でばたばたしている間に、年末年始があっという間に終わってしまいました。 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 本日、『廃墟の片隅で春の詩を歌え 王女の帰還』の見本誌をいただきました。 本当に……文庫になっている……! ページをめくって、目次を確認して、登場人物紹介をじっくり見て、一度閉じました。 なんだか信じられないくらいすごいことが、起こったんだな……と。 今のご時世、アデールのお話を完結まで書いて商業で発表

          連続刊行1冊目・見本誌が届きました。

          『廃墟の片隅で春の詩を歌え』 文庫版について

          ツイッターでもお知らせしましたが、電子オリジナル作品としてeコバルト文庫から発売していた「廃墟の片隅で春の詩を歌え」が文庫として発売することになりました。 集英社オレンジ文庫より、上巻1月20日、下巻2月20日に発売予定です。 (表紙があまりにも美しすぎて、貼り付けるたびに見とれて作業が止まってしまう…) みなさまに感謝をお伝えしたい気持ちでいっぱいなのですが、文庫版発売に関しての御礼は、後日このnoteで改めて。 今回は、文庫版と電子オリジナル版の違いについてご説明

          『廃墟の片隅で春の詩を歌え』 文庫版について

          自己紹介など

          初めまして、仲村つばきと申します。 土日にぽちぽちと小説を書いています。 noteの更新はまめにはできないかもしれませんが、著作に関するお知らせや、ちょっとした裏話などをまとめる場所がほしいなと思い、始めてみることにしました。 どうぞよろしくお願いいたします。

          自己紹介など