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転職とMBA: パネルディスカッションの内容と解説

記事にアクセスいただきありがとうございます。サトウタケヒロ(@InTheBeatsome)です。2022/8/20に私が卒業したMBAプログラムであるマサチューセッツ州立大学MBAプログラムの説明会にて、MBAと転職をテーマとしたパネルディスカッションに登壇してきました。当日のセミナーはアーカイブがないのですが、もしこれからMBAを検討される方、転職について悩まれる方、キャリアをどうやって組み立てていこうか考えている方の参考になればと思いますのでnoteにまとめようかと思います。ご不明点や聞いてみたいことがありましたらいつでもコンタクトしてください!

参考までに以前書いたMBA関連もリンクさせていただきます。

パネルディスカッションで頂いた質問とそれに対する回答、回答の解説という構成で書かせていただきます。気になる見出しだけ追っていただいても構いません。

質問1:MBAを目指された動機は?

回答:もともとアカデミアで研究をしていて、ビジネス経験が足りていないと感じていた。将来マネジャーを目指すためにもビジネス基礎力を高めたいと思いMBAを検討し始めたところで、突如の組織変更によりマネジャーとなってしまった。レポートラインが海外にあったため、ビジネス基礎力と共に英語の必要性が生じた。

解説:ここでお伝えしたいポイントは2点あります。一つは、いつからでも遅くないという事です。私は28歳(うろおぼえ)でちゃんと社会に出ました。正確には修士卒で就活して研究の特定派遣会社に就職したのですが、当時も教師になるかどうするか悩みながらだったのであまりちゃんとした就活をしていません。派遣先も大学の研究室で、その後直接雇用になり準公務員としてアカデミア生活を過ごしています。いざ会社勤めが始まると、圧倒的に社会人としてビジネスパーソンとしての基礎力が足りないことに気付かされます。この時点では一応化学の研究をバリバリやっていた経験(と変に高いプライド)とファミレス仕込みの顧客対応以外にとがるものはありませんでした。でも、冗談ではなく後者の経験は結構活きたと思います。2011年9月に入社して2016年の10月にマネジャーになるので、この期間はただとにかくOJT/Off-JTで自己研鑽したことと、いままであまり触れなかったビジネス実務的な内容(会計、サプライチェーン、思考術など)を勉強したことが効果を出したと思います(ここが気になる方は反応いただければ別途まとめます)。この期間に、日経BPセミナー某MBAのショートコースなど積極的に参加しました。その後になってのMBA通学です。

もう一つのポイントですが、それは必要になれば必死になるという事です。幸いにしてマネジャーになったのですが、自分の構想よりは5年ほど早かったし、なにより上司が海外にいるコーチング系アメリカンなナイスガイに突如変わったので環境の変化が半端なかったです。これは完全に抜擢人事だったので、一応多少ダメそうでも面倒見ながら育ててやるかくらいの雰囲気はありましたが、逆に責任あるポジションについたことでいつ居場所がなくなるかもわからない状態です。こうなると悠長に英語とビジネスを順番にやればいいとは考えられなくなり、日々の社内やり取りと同様に英語でハイプレッシャーの中ビジネスを学ぶことを選択しました。これは結果的に大正解だったと思います。日々の業務(対上司やエグゼクティブ)と授業でのアウトプットのレベル感が近かったためです。


質問2:他校と比較検討しましたか?MBA選びのポイントは?

回答:いくつか判断基準がある。働きながら/休職してフルタイム、クラスルームかオンライン、自分にとって合うものが何かを考えるのが良い。私は出張族だったためオンラインだとやりやすいと感じた。また、学んだ事をすぐにでも仕事に使い、日々のキャリア向上に活かしたかったので働きながら通学する事を選んだ。英語で学ぶ事に必然性があったが、できる限り早くスタートしたかった事もあり、入学しやすさとカリキュラムの組みやすさも重要だった(UMassプログラムはTOEICのみが要件で、かる受講プログラムもフレキシブル)。

解説:過去の個別相談会でも一番多いかもしれないポイントです。私は当時グロービスとKIT虎ノ門のMBAプログラムも検討したことがあります。グロービスは過去に20代向けショートMBAクラスに参加した経緯から知り合いも多かったですし、プログラムの良さもある程度目星がついていました。KIT虎ノ門は自身のバックグラウンドと製造業をキャリアのメインにすること、知財分野を強化して2つの修士を狙いたかったからです。いずれも働きながら学ぶことで実務にタイムリーに結びつけることが狙いでした。この方向性はUMass MBAを選んだ時も変わっていません。MBAを検討している方の多くが疑問を持つのは、オンラインで学びが本当に充実するのか?です。クラスルームで議論し合ってお互いの学びを深めていくスタイルは私も大好きです。一方で自分の実際の業務ではどのように議論を深めているかを考えてみたとき、多くの場合は(残念ながら)会議の場ではなく、事前のやり取り含めた口頭+テキストで何度かのラリーを経て意思決定は行われることが多かったです(ほとんどの方も同様かと)。外資企業場合は物理的に距離が離れた相手とのやり取りなので、常に会話で物事を進めるわけにはいかず、テキストベースのやり取りで意見を積み重ねていく重要性があります。この観点で、私にとってはオンライン講義の方が実務に近い議論の組み立て方でした。現在でも在宅勤務など自由な働き方が増えておりオンライン講義でのディスカッション、コミュニケーション経験はめちゃめちゃ役に立っています。


質問3:「米国」のMBAを学ぶことのメリットは?

回答:米国であることよりも、国際的な認証を受けたプログラムであり、知名度もそこそこにあるスクールだということはインパクトがあると思う。UMassのことを知っている海外Executiveは結構いて、外資系の転職ではラベルとしても価値を感じる場面が何度かあった。

解説:この回答は日本とそれ以外を意識して回答しました。よく言われる米国と欧州の違いなど気にする部分かと思いますが、留学の場合はこだわって調査することをお勧めします。クラスメートや衣食住の文化に繋がるためです。また、この質問はいわゆるMBAというラベルの価値として考えると有名どころのプログラムの方がそりゃいいよねという回答になりがちです。しかし、残念ながら国内のビジネス環境ではMBAホルダーも多くないし、MBAの価値を評価できるマネジャー層もまだまだ少ないでしょうから、米国MBAのメリットを感じる場面はなかなか無いというのが現状だと思います。

一方で、自分に返ってくるもので考えると米国MBAのメリットはあります。一つはプログラムの充実度と信頼性です。多くの一般的に知られるビジネストピックは米国発信のものですので、それらを本国の教材、文化に即して学べることは大きくメリットになると感じます。ただし、これは逆に多くのトラディショナルなMBAプログラムで学ぶ内容と現在の(かつ、自分がビジネスを行う)環境にギャップが生じることもあります。その意味で基礎的なビジネス能力を高める目的には米国MBAをお勧めしたいし、専門的な能力を高めるうえで経営知識もカバーしたいという事であれば海外にこだわる必要はないかと思います。


質問4:現在のお仕事で活かされている科目はありますか?

回答:営業職でアカウントプランを作り、目標達成のためにクロスボーダーにリーダーシップを発揮する機会が多いため、そこに活きる内容の科目はとても勉強になった。基礎課程の組織行動論とその応用編である組織変革論はマネジャーとして重要な組織での振る舞いを学べた。顧客と市場はチームで一貫して戦略プランを組み立てるため、グループでのやり取りや成果物が日々の職務に直結する内容だった。

解説:細かい科目名は割愛して、役に立った授業がどんなものだったかを解説します。大きなくくりで分けるとMBAの授業は1)財務、会計系、2)マーケティング計、3)組織マネジメント系、3)経営戦略系、4)オペレーション実務系、5)ITストラテジー、テクノロジー系に分かれます。選択科目としてイノベーション科目なども加わります。それぞれのキャリア志向や実務レベルによって変わりますが、組織マネジメント系はMBAの花形といえるかもしれません。具体的には組織行動、チェンジマネジメント、リーダーシップ、人材管理などです。MBAを目指す方でも一見勘違いしてしまうのが、これらの授業内容が活きるのは管理職以上の人だけではないという事です。例えば企業のプレイヤー層でも、自身の成果のためにどのようにサポートを得るか、ヒトを巻き込めるか、今までにないやり方を取り込めるかは成果を上げるために必要な素養となってきました。与えられた業務にただ対応する人と、自ら仕事を生み出せる人ではキャリア成長機会は大きく異なります。後者を目指すうえで、組織マネジメント系科目で学べる内容は効果的だし、働きながら学ぶ意義を一番感じる瞬間になります。

営業組織に属する方は純粋なマーケティング論もさることながら、実際の顧客レベルでのアクションを想定したマーケティング科目がとても役に立ちます。例えば、マーケティング手法を使ったSTP/4Pを前提として特定のターゲットにどのようにサービスと展開するか、見込まれる売上はどう試算できるか、セールスフォースの配置、実働を意識して課題に取り組める科目は貴重です。参考までに、私のグループではストーンペーパーで知られる日本のベンチャー企業であるTBMを取り上げて戦略を組み立てました。営業を学ぶことについては過去のnoteをいくつか参照していただけますと幸いです。


質問5:転職した時期やきっかけは何でしたか?

回答:自分のキャリアゴールに向けたマイルストーンは社内外色々な所にあると理解する事。最初の転職は研究職の諦めの部分が大きい。アカデミアから企業に移ったときは、エージェントの方に特性を見抜いて頂き技術営業的なポジションでキャリアチェンジが達成できた(今でもそのエージェントの方とは付き合いがあります)。10年ほど働いてMBAをちょうど卒業するタイミングで、より幅広い業界に向けてサイエンスを通じて貢献したいと考える様になり、また営業職としての成功体験の再現性を取るために外の機会を求めた。2年働いてきて、10月からは新しい職場に移ることになったが、これは完全にありがたいお誘いによるもの。日々SNSなどを通じて自分の経験や見解を発信して、そこから直接議論させていただく機会の中からお互い目指すものが合致することがわかり、スタートアップに参加させていただくことになった。

解説:転職とライスステージは大きく関係すると思います。ポジティブな意味でもネガティブな意味でも、環境を変えることが自分自身の毎日に意味があるならば選択肢として転職を意識していいと思います。ここにプラスしてキャリア志向が重要になります。特に転職をポジティブに活用してキャリアアップしたい場合は自分のキャリアゴールと現在地、どのような経験やスキルが必要なのかをおおざっぱにでもまとめることがスタート地点です。今の職場今のポジションでほしいものが手に入るか、あるいはもっと早く達成できる環境は他にあるのか考えたときに、外の機会がより自分を高めてくれると感じたらそれが転職すべき時期になると考えます。このために2つ意識したいことは1)自分のキャリア志向を理解して、それをいつでもアウトプットできるように準備しておくこと、2)社外の方と情報交換する機会を面倒と思わないことです。後者は1)があってこそですが、例えばSNSで発信したり、LinkedInのプロフィールを整理したり、(時には煩わしく感じる)エージェントの方からのお誘いに15minくらい電話で話して自分のキャリア志向を言葉にして伝えてみる事です。そうすると、自分では気付けなかった自分のキャリアステップを発見したり、評価をいただく事で思いがけないキャリア機会に巡り合えるかもしれません。外資転職を狙いたい場合はLinkedInのプロフィールを充実させてプロフィール検索で見つかりやすくし、外資向けエージェントの英語ディスカッションを練習代わりとしてでもバンバン話をしていみるのがおすすめです。発信もせず自社内だけを見ているとキャリアの世界は限定的です、たとえ大手や手堅い業種だとしてもです。


質問6:転職「活動」において、MBAホルダーであるメリットはありましたか?

回答:2つのポイントがある。1つめはラベルとしてのMBAで、現職はPh.Dホルダーも多い職場の中で、理学修士+MBAは入り口に立つ管理になったようにも感じている。実際にはもう1つのポイントが大事で、MBAを取得するまでにかけた努力の時間が自分を変えたことが重要。しっかりとMBA課程に取り組んでいると、自然と知識もマインドも成長するし、ビジネスコミュニケーション能力が高まる。いい意味で余裕が生まれるので、転職の面談時にもこちらも選択するんだという平等なスタンスで臨めるようになり、結果的に良い面接パフォーマンスを発揮しやすくなった。

解説:MBAのラベルとしての側面は国内企業ではあまり評価されないかもしれません。外資向けではエントリーなどスタートラインに立てる機会を増やす効果はありそうです。ただし、選考が進む上でMBAホルダーだから有利になるかというとそんなことはありません。一方で、MBA取得に向けてご自身が成長されたことは大きく転職活動をサポートします。まず面談の準備段階でMBA取得以前よりも情報収集、分析、対策の立案がうまくできるようになっているでしょう。面談の場面でも自身の考えを発信・発言し、面接官の言葉に対する理解度も高めて有意義な質疑応答ができるようになっているかと思います。MBAの厳しい時間を乗り越えたことは少なからず自分に対する自信になり、それが心の余裕を生む多くのことにも繋がり、ご自身の魅力を存分に発揮することで面談のパフォーマンスが今まで以上に歩留まり高くなることが予想できます。本当に優秀な人はMBAに通わなくてもできている事だと思いますが、そのような方々と採用コンペを戦って生き抜くために自分に足りない部分があると感じるならば、いい転職を実現するためにMBAを経験するという決断は意味があるようにも思います。


質問7:転職「後」において、MBAホルダーであるメリットはありましたか?

回答:普遍的で広範囲なビジネス基礎力を身につける事で、従事するビジネスモデルが変わってもある程度自分の成果を予測できるようになる。これは転職に限らず社内異動や海外赴任へのチャレンジの場面でも活きると考えられる。私の場合は有形商材から無形商材に変わり、業界も半導体から幅広いサイエンス領域に変わったが、業務を進める上での知識や技術やキャッチアップはMBAをやる前よりも効果的にできる様になったと感じる。職種も変わる様なダイナミックなキャリアチェンジを狙いたい時にはフルタイムのMBA通学もアリかもしれないなと感じたのはこの点で、例えば米国の有名どころではインターンも経験できるため、キャリアチェンジとMBA通学はとても親和性が高いと考えられる。

解説:転職直後の半年間はとても重要です。第一印象として「このニューカマーはやれるのかやれないのか、どっちなんだい?」と問われているからです。ここで大切なことは成果を出すことではなく、結果を出すための正しい行動をとれているかです。ビジネスの種類的に短期間で成果が上がらないものもありますので、結果=成果ではありません。ニューカマーはまず1)新しい職場の文化への理解と参加、2)新しいビジネスモデルの理解、3)人間関係構築に注力することが望ましいと思います。この中で、特に1)、2)についてはMBAで普遍的なビジネス基礎力を高める事がインパクトします。MBAの授業では、自分の業務とは異なる業界やビジネスモデルについてケーススタディ課題をこなすことが多いです。また、クラスには他業種他業界の戦友がたくさんいます。自分がいざ新しい世界に飛び込むにしても、その世界をより効果的にキャッチアップできる材料が手元にあるかもしれないと気付くのです。同じように新しい職場でもいろいろな方にコンタクトする際に、誰に何を聞くべきか?どのように事前確認しておくと相手にとっても時間を取りやすいか?など建設的で効果的なビジネスコミュニケーションが取れることは受け入れ先組織のメンバーにとってもとても好印象です。これにより、ニューカマーたる自分が組織にでれくらい貢献できるメンバーなのか見通しが立ちやすくなります


質問8:在学中から転職を狙いたい場合、MBAの学習経験をどのように活かせるでしょうか?

回答:転職の時に初めて自分のキャリアの事や経験を話す様では、なかなかうまく相手に伝えることは出来ないし、質問されても求められる回答が出せない。MBAはある意味でリスクフリーに自己主張できる場なので、自分をアウトプットして他者からの意見をもらい、そこに更に意見を付け足していく姿勢が身につく様に心がける方が大事。外資転職ではとくに面接官の質問は鋭いポイントであり、自分がどんなmethodologyで仕事に臨んでいるかなどを聞かれたり、多くの時間を逆質問に使われる面接官もいるので、このようなやり取りを日頃から経験すること。

解説:仕事を続けながらMBA通学する一番のメリットは、自分の変化を日々の仕事の中で感じ取れる事です。これを転職に向けて活かそうとするならば、ビジネスに関する議論ができる能力の向上が一番効果を発揮します。自分自身のキャリアにおけるAs-Is/To-Beを理解して発信することが最初の一歩になり、これについて他者とやり取りすることです。MBAの課題に取り組む中ではまず自分の意見を発する(アサーティブネス)、他者の意見を取り込む(傾聴)、それに議論を積み重ねて成果物の質を上げる(建設的フィードバック、結果志向)が求められます。これを経験することで自身のキャリアについても発信、傾聴、フィードバックを積極的に続けることで自分自身のキャリアサマリーの質も高まり、市場からの客観的な評価とのギャップも小さくなり、結果として望むキャリア機会への遭遇と成功確率は高くなります


質問9:将来的に転職を考えている場合、MBAを始める時期など気を付けるべきポイントはありますか?

回答:MBAを取ろうと考える人はこれからどんどん忙しくなる様な人だと思うので、本気で変化を望むならさっさと入学した方がLTV: Life Time Valueが高くなる。学びながらの方が仕事のアウトプットは上がるので、キャリアにも好影響がでる。ただし、必然的に勉強時間のやり繰りに苦労する事になるのでライフイベント的に余裕がない人はよく考えた方がよい。

解説:まず、MBAに限らない事かもしれませんが自分の能力を高めるためのアクションは早い方が良いです。これはアクション後の効果が複利的にインパクトするだろうと考えるためです。これまでの記載の通りMBA取得は自分の能力、価値観、行動力を変える可能性が非常に高いものです。私個人の感覚としては、MBA前後での自分の仕事レベルは大きく変化していると実感しています。持つものと持たざるものでは見える景色も与えられる環境も異なる場合はありますので、今のままの継続的成長ではスピードも達成度も不安を感じるのであれば、断続的な成長機会を作るためのきっかけは早ければ早い方が良いです。

わかりやすい例にはならないかもしれませんが、私はMBA取得とほぼ同時に転職して想定年収は前年の16%アップしました(達成年収で見るともう少しあがります)。その後1年で昇進してさらにアップしたので、併せてMBA取得前から45%アップ(年平均成長20%)だったので、MBAの学費分はそういう意味ではあっという間にpayしました。


質問10:転職を含め、キャリア構築について何を重要視していますか?

回答:ゴール設定と、そこに到達するためのキャリアパスを日々考えながら更新すること。いつチャンスが訪れるかわからないので、機会があればすぐに手を上げて、自分のキャリア志向を言葉に出来るように準備し、いつでもCVが出せるようにキャリアサマリーを作る事。面談がうまくいかない原因は圧倒的な準備不足と練習不足で、何もやってない人がいきなり自分のキャリア志向をサラサラ言えることもないし、手厳しい面接官の質疑を乗り越えることはできない

解説:自分の気持ちも外部環境も常に変化するものだと考えておくのが良いです。今いる環境がBetterだとしてもBestではないかもしれない。自分にとっては今の仕事にたどり着けたことがゴールの一つだからもう少し続けたい。いろいろな感情があることを今の自分と対話し続けることです。

そのうえで、キャリア機会は社内外で平等にあると考えるのが良いかと思います。私はキャリアゴールとして外資企業が日本に進出する際にカンマネを任される人材になりたいと考えています。その手段として、外資の大きな組織でポジションを積むことを目標にしてこれまでチャレンジしてきました。前職でマネジャーポジションを経験させていただき、転職後も短期間でプロモーション機会を頂けたことは一定の自信になりました。一方で、大きな組織の日本法人で働くだけでは新しいビジネスを立ち上げていく経験を積む機会は多くないし、何より高みを目指すのにちょっと時間が掛かりすぎるかもしれないと感じた側面もあります。そこで新しく見えてきたキャリアパスがあり、10月からはその可能性の中で自分を試していこうと決断しました。


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