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お母さんは本気と書いてマジです。


自分の会社は決算が8月です。

この時期が近づくと「TSNさん、決算の打ち合わせをしましょう♪」と、会計士の先生がご連絡下さいます。

こちらからお願いしないといけないことですが、いつも先生がやる気満々とアホ話を楽しみにして下さっている雰囲気です。

親の仕事のオマケで自分の会社も見て下さっているのですが、本来だったら会うことも無いような凄い先生です。

ありがたや~っと、先生の事務所へ手土産を持って伺いました。

ちゃんと仕事の外出は久しぶりです(オイッ)。


バスで伺うのがラクですが時間が読めませんので、電車でGO。

火事が起きたら自分では脱出出来ないような建物に先生の事務所があり、1階のフロントでいつも待ち合わせします。

短パンにTシャツ、アロハシャツのカタギ度5%の装いで本を読んでいると、先生の事務所でバイトをされている日本最高学府在籍の方が迎えに来て下さいました。


「こんにちは~、お世話になっております。」

「こんにちは! 覚えて下さってます?」と聞かれ、確か・・

「他に○○のバイトもされていらっしゃいましたよね?」っと記憶を絞り出します。

「そうです!嬉しいなぁ!」と、ドキドキの第一関門クリア。


事務所にご案内頂いて、先生と打ち合わせ。

決算はまあまあ良い感じに着地出来そうな雰囲気とわかりました。

「何か質問はあります?」と聞かれたので、ひとつだけお伺いしようと思っていた「掃除機を買い換えたいのです。買っても大丈夫そうですか?」と発します。

一瞬、シーンとなり「あっはっは! 何が欲しいんですか?」と。

「ダイソンに憧れています。」

そこからダイソンは重い、うるさいと何故か悪口タイムへ。

そこで先生が「他のとこの、何だったっけな、いいやつが・・」と言いかけられたので、「実はマキタも狙っています。」と打ち明けます。

「それ!! 何で知っているの?」と驚かれましたが、「新幹線の掃除でお馴染みですし、電動工具と言えばガテンの方の信頼の厚さはマキタ」とペラペラ話したところ先生は満足気でした。

超メジャーにアンチな先生です(笑)

30分程で打ち合わせが終わり(早っ、しかも掃除機買い替えは決算確定後へと生殺しな半笑いの先生)、「お昼ご飯を食べに行きましょう!」ということになりました。



先生とバイトさんお二人と自分の4人でヒルトンのイタリアンランチをご馳走になりました。

お世話になっているのに、いつもご馳走になってしまい恐縮の限りです。。

9月に数字を固めたらまたご連絡をするということで、「また宜しくお願い致します~」っと、お別れしました。

もちろん、日本最高学府在籍くんと日本淑女集大成在籍(自分の妄想)さんに身振り手振りでアホ話をニヤニヤしながらしていたことは告白しておきます。

賢い人たちに無駄な知識を増やすことにかけて、命懸けです。



帰りのバスに乗っていると、並走してホストのラッピングトラックが爆音で走っていました。

すると斜め後ろの男の子とお母さんの親子の会話が聞こえて来ました。

「ねぇ、あの車は何? あれ、何??」と男の子がトラックに興味津々。

「ねぇ、あれ、あれだよ、あれ~」っと、答えないお母さんに食い下がる男の子。


これは気になります。

周囲に座っていた他の方たちも聞き耳を立てていることがわかります。

するとお母さんが重い口を開き始めました。


「あれは『この中で一番カッコイイ人を選んでいる』の。女の人が思う一番カッコイイ人を一番にするために・・・(良いところが聞きとれず)。それで女の人からお金を取るのよ!!(語気、急に強め)」

「ええ~?、何それ~、何それ~?」

「逆にね、男の人は知らない女の人がいるところへいって、お金を使ったりもするの。お母さんからしたら『頑張って働いたお金で、そんな下らないことに使って欲しくない(口調に毒気まで)』と思うの。タロウちゃん(仮称)にはそうなって欲しくないなぁ。」


女性同士で二人の前に座っている方たちが、激しく頷くところを目撃しました。

勝手に身体が動いた模様。



「お友達と会う方が良い~」

・・・・

「アトピーが出ちゃった~」

「あら、、ホントね。」


タロウちゃん(仮称)のアトピーが可能な限り早く完治して欲しいと願いつつ、久しぶりにスリリングな会話を聞いて、ハラハラドキドキしました。

お母さん、今晩、何か一歩踏み出すのかしら?、と。



そして、夕飯は砂肝と大根とジャガイモと油揚げのお味噌汁を作って食べました(これだけ)。

メリハリの利いた一日に御座いました。



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