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あの方と♥な、ボードゲーム!

いつも愉快ななちこさんのnoteを読んでいて、パっと思いついたので参加させて頂くことにしました。

URLの貼り方やハッシュタグの付け方があやふやですが、普段通りで特に問い合わせもせず「きっと、こうなはず」で貼ったり書いておこうと思います。色々間違っている予感がするので、先に「すいません」と書いておきます。



自分の思い出のボードゲームと言いますと「デートゲーム」です。

魅惑とトキメキが溢れ返るゲームタイトル。

自分が子供の頃なので思い切って書くと、約40年位前の盤ゲームです。

微妙に内緒にしていた年齢を晒してまで書くべきか数秒悩みましたが、特段人生に問題無いので書いておきます。


そして「デートゲーム」です。

これは文字通りデートを嗜むゲームです。

2~4人で遊びます。

カードを配り、ルーレットを回してコマを進め、止まったコマの指示通りにカードを取ったり捨てたりするのです。


ステキなところ、その1:駒がオシャレ。

当時の最先端と思われるファッションを纏った、7頭身位の女性の駒。

パンタロンだったり、女優帽だったり、トンボメガネのおしゃれ女子が、ブックバンドで留めた本を小脇に抱えていたりします。

んまぁ!! なんてオシャレなんでしょう!!

人生ゲームは人が「棒」ですが、「デートゲーム」の駒は精巧なマネキンのように最先端のオシャレなのです。



ステキなところ、その2:デート内容。

カードはデート内容に沿って、数種類あります。

確か「テニス」「キャンパスライフ」「サイクリング」「パーティ」辺りがあったと思います。

どれだけオシャレかお気づきでしょうか?

デート内容が「パーティ」。

オシャレなデート最高峰ではないでしょうか?

デートで映画やドライブなんかノンノン。

「サイクリング」であり「パーティ」がデート真骨頂なのです。

「テニス」のデートをするには「テニスウェア」「テニスボール」「ラケット」辺りのグッズを揃えます。

「サンバイザー」もあったかな、だって「テニス」ですもの!

夏に溶接工になってしまいがちなアレじゃなくて、スポーティーな方です。



ステキなところ、その3:デートに挑む。

盤上の駒でクルクルとコマを回る内に、手持ちカードでデートアイテムが揃い、いつでもデートが出来る、やる気マンマン状態になっていきます。

しかし、なかなか「デート」の出来るコマに止まれないことがあります。

そんな時は心中「もうデート出来るのに!!」と思っているものですが、デートをしたくて仕方ない人はうっかり鼻息荒く「デートしたいっ!!」っとクチに出してしまったりします。

前のめり、熱気ムンムンです。

子どもながら「デート」にかける情熱が養われて行くのです。

大人しいジャパンの子供が大胆にアメリカンナイズされていく、そんな気持ちに御座いましょうか。

そしていつしか「デート」出来るコマに止まります。

そこで、すぐに「デート」が出来る何て気軽なものではありません。

そんな浮ついた気持ちで挑むなんてことがありましょうか。

人生のように貴方の希望のデートはお気軽なものでは無いのです。

お目当ての「デート」をするためには「お相手」に打診をするのです。



ステキなところ、その4:デートが出来るのか、夢、破れるか?!

「デート」をするべく、ルーレットを回します。

例えば貴方の揃ったカードは「パーティ」としましょう。

ルーレットは扉を模したところの上の方に付いています。

心を落ち着かせつつ、深呼吸をしてルーレットを回します。


クルルルルルル・・・


熱のこもった人ほど、摩擦熱とデート所望熱で溶けそうな程、ルーレットの棒を親指と人差し指で握り、渾身の力で回します。

「3」が出たとしましょう。

扉を模しているということは「ドアノブ」があります。

オシャレなゲームなので「ドアノブ」を回すのです。

ノックなんてお伺いじゃない、自ら扉を開くべく回すのです。

しかも1回まわす毎に「チリン」とベルが鳴ります。

「チリン・・・・、チリン・・・」

どうです、高まる気持ちが伝わって来ましょうか?

「チリンッ・・」

固唾を飲んで扉を開けます。

扉を開けた先に「ピンクのスーツを着込んだパーティファッション」に身を包んだ「野口五郎」がいてくれたら、デート成立です♥

そうです、デート相手は新御三家を筆頭に当時の男性アイドルだったと記憶しております。

貴方の脳内に「青いリンゴ」辺りが鳴り響くことでしょう。

せっかくなので貼っておきます。

レッツ♥デート!

何だか丁度良い表情の五郎でとてもグッドです。


ただ「デートゲーム」で油断ならないことがあります。

それは手持ちの「デートカード」と、扉の向こうの「彼のデートファッション」が違うということが、よくあることです。

しかし、そんなこと以上に忌々しい「アイツ」が潜んでいるのです。


ヤツの名は「ババア」


正確な名称は未だに分かりませんが、この「ババア」が割烹着に身を包み、片膝を軽く曲げて後ろへ蹴り上げ、両手を「いないいないばぁ」みたいにおどけて「アタシだよぉん☆」といった、小馬鹿にした表情でこちらを見て来るのです。

満を持して扉を開けた人は「ババア」を見た瞬間「くっそぉぉ、ババアめっ!!」っと、文字通り扉を叩きつけるのです。

幼稚園児が、です。

デートにかける情熱が、人を変えてしまう様を目の当たりにします。


人生ゲームは人生の喜怒哀楽を感じるゴールですが、「デートゲーム」は「喜怒」のみです。

幼稚園児や小学校低学年の子どもの頃でこんな状態なので、大人になった今、酒でも飲みながらプレイしたら、号泣する輩が出ないとも限りません。

気が付いたら「実録!!デートよもやま話」で、ワインや日本酒がバンバン空くことでしょう。

号泣する友の肩を、そっと優しく抱いてあげようじゃありませんか。


単純な盤ゲームに終わらない「デートゲーム」。

令和の今こそ、オシャレな駒に自分の思いを乗せて、扉を開けに行きましょう。

「ババア」が出た時に渾身の力で「出たよ!!ババア!!」と、雄叫びしながら豪快に扉を閉めることも、一興として。



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