見出し画像

視線はまるでレイザービーム♪が、ちょっとツライの。

ラジオを聴いていて「子どもの頃からのぬいぐるみが捨てられない」話題で盛り上がっていました。

自分も思い起こしてみると、子供の頃はブームだったのか「モンチッチ」を買ってもらって大切にしていました。祖母は洋裁が得意で、何かの端切れで唐突にネグリジェを作ってくれて、それを着せて一緒に寝ていたものです。

あのモンチッチは家の片づけやら建替えの折で、どこかへ旅立ってしまったようで今は手元に残っていません。


じゃあ、今はぬいぐるみが部屋に無いのか?と言いますと、あります。

10回転職の内の一社がアミューズメント施設にぬいぐるみを卸すメーカーでした。クレーンゲームに入っているアレです。

真っ当なキャラから、オリジナル、日本国内的に微妙なグレーゾーンキャラまで、当時は幅広く作っていました。会社、まだあるのかな・・??

内勤でしたが、たまに取引先へ営業へ行くことがあり、口下手な自分は同僚よりも上手く説明できず、モゴモゴしながら早口という最悪なプレゼンを繰り広げてはゲッソリして帰って来たことを思い出しました。今は年の甲でハキハキと小話を織り交ぜて話すことも可能と思いますが、あの時の自分は色々と若かったな。


その会社に入ったことがきっかけで、あまり足を運ぶことの無かったゲームセンターに行くようになりました。

積み上がったお菓子を崩してゲットしたりクレーンで鷲づかみするゲーム、キーホルダーなどを取るコンビニキャッチャーなど、ゲームだけど実用的な景品のものをちょこちょことプレイ。

出掛けた先々で時間に余裕があればゲームセンターへ立ち寄り、他社商品をチェックしたり、自社ぬいぐるみへ熱視線を送るなど、気味が悪いなりに真面目な行動。

ぬいぐるみは会社のサンプル品を時々貰うことがあり、当時は甥っ子が小さかったのでよくあげていました。しかし、そんなに興味が無かったようで、少し遊んではすぐに飽きて、数は増し、姉からそれとなく「大きいぬいぐるみは置き場所がねぇ・・」と囁かれ、サンプル品を貰うことがちょっとした「罰ゲーム化」してしまう現象が発生。「ありがたく」頂戴した時は友人への横流しに励んだり。日本国内ではグレーゾーンなあのキャラ達は、あのファンシーネズミ系が大好きな方々には垂涎物だと思いますが、興味が無いと単なる場所取りになりますね。


そんな時に見かけたのが「パンダーゼット」。

パンダはそもそも可愛いし、マジンガーゼットと融合したキャラにフォーリンしました。パンダーゼットを操縦しているのが、パンダなのもシュールで可愛い。

それがUFOキャッチャーへ、小・中・大のぬいぐるみとして入っているのを発見。やらない訳がありません。

単に仕事の延長で行っていたゲーセンにハマった瞬間でした。

両替をして筐体に向き合い、落とせそうなぬいぐるみを選定。アームで掴んだり、頭や足、首などに引っかけたりして、コツコツとゲットしていったものです。初めて一番大きなぬいぐるみを取れた時は「ああ、これはみんなハマるわ」と思ったものです。

もし、大して欲しいもので無かったとしても「取る行為」をして、たった1回でコロリンっとゲット出来たら、高確率でテンションが上がり「やったーー!」と思わずにいられないはず。

ただメーカー勤務としては「原価」を知っていたりするので、使ったお金と原価の差額が頭を掠めます。それに気が付かないフリをすることが、楽しい気持ちと有意義な時間にするための最適な考え方ではありました。

あの時取ったパンダーゼットは今も大・中・小・キーホルダーを合わせて9個が部屋の一角を占めています。あの頃に自分の意見が反映されたけど、商品化されなかったグレーゾーンキャラのサンプルもちょこんと座っています。


凄い数があったのですが、数年前に母が参加している集いに「何個か景品提供してくれまいか?」と頼まれたことがあり、喜んで「そんなに思い入れの無い」ぬいぐるみ達を旅立させました。後日、集いに参加された方たちがとても喜んでいたと聞いたので、お嫁やお婿に出したような嬉しい気持ちになりました。やはりぬいぐるみは喜ばれてナンボかと。


しかし、部屋の片づけをしたい気持ちが最近高まってきました。

捨てる気は無いし、お輿入れさせる気も起きない。

よく見るとホコリが積もっていて忍びない。目が合うとますますどこかへ追いやるなんて出来ない・・。そんな及び腰。

上手な片付け方法が無いか検索してみると、洗濯機で洗って、干して、布団圧縮袋へ・・という身も蓋も無い「収納法」が散見されます。

そういえば前に散歩していた時、どこぞのお宅のベランダに「お風呂に入った」であろう彼ら彼女らが、日向ぼっこをしている光景を見かけました。

中森明菜さんがファンから貰った莫大な数のぬいぐるみを、ゴミ袋へ収納してクローゼットに山積みしている、なんて話も思い出されます。


玄関を開けて部屋に入ると、必ずみんなが「おかえり!」風に見て来ます。

ちょっとホラー?

けど、お風呂は・・、取り敢えず有りかな。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?