【読書】 あなたは誰かと話したくなる! ~ ていだん 小林聡美 ~
階段落ちで尾身としのりさんと入れ替わる転校生。
いんや、小林聡美さんと言えば、やっぱり猫が好きの「きみちゃん」。
忘れちゃいけない、メニューの全部を食べたくなる食堂「かもめ食堂」。
どの作品でもほっとするような、それでいてクスっと、あっはっはと笑わせて下さる女優さんです。
シリアスな作品は見たことが無いので、ご了承下さい(見ましょうよ)。
小林さんのエッセイも好きで、殆んどの作品は持っています。
女優さんというよりも、気の良いお茶目なおねーちゃんな文章が好きで、会うことが出来たとしたら絶対にUMAの話で盛り上がりたいと思っています。(そこ?)
だいぶ前の新聞の新刊本の広告でこちらの本が掲載されていたのですが、「鼎談=3人で語らい」はエッセイと違うため買っていませんでした。
ネットで作品詳細を見て見ると鼎談の相手の方々も知らない方が多く、ますます手が伸びませんでした。
ある日、ふらっと時間つぶしに立ち寄った本屋さんで、中公文庫の特設コーナーがありまして、こちらの表紙と目が合って「あら!こんなところで!」ってことで買って帰り、積読していました。
重めな内容の本を立て続けに読んでいたので、ここらでちょっと力の入らない本を読みまひょかっと読み始めました。
記念すべき第一回ていだんの方々は、井上陽水さんと川上未映子さん。
ていだん毎にお題が設定されていて、この回は「10年後、私たちは・・」というお題でした。
井上さんの10年後の自分の年齢に対するお茶目なお話、川上さんの小説家としての油の乗り方や未来の進化に対する希望的観測、小林さんの進行しているようで、茶々を入れるような楽しい司会っぷり。
どの「ていだん」の回でも、グリグリご自身の見解を押し付けたりもせず、初見の方とは微妙な距離感から始まりつつ、興味のある方との「ていだん」だけにジリジリっとヒザを近づけて「それで?それで?」っと聞いたり答えたりする雰囲気。
同業の俳優さんや作家さん、ミュージシャンや料理家、漁師さんなどなど。
小林さんの「好物」であろうジャンルや人選で、恐らく実際の「ていだん」タイムはあっという間だったんだろうな~、相手の方々もとっても楽しそう!、そんな感じが伝わって来る楽しい「ていだん」集でした。
自分は「片桐はいりさん、もたいまさこさん回」だけで、本を買った甲斐が存分にありました(笑)
誰かとユルユルっと話したくなって来ますよ♪
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