マガジンのカバー画像

読み返したいnoteたち

75
運営しているクリエイター

#言葉

自分を救う文章は、誰かを救う

自分を救う文章は、誰かを救う

美しい言葉はいらない。強い言葉もいらない。

ただ、自分のための文章を書けばいい。自分の悩みを整理する文章は、似た悩みを持つ誰かの助けになるから。

何かの役に立たなくていい。世界を救わなくていい。自分が知りたいこと、やりたいことに必要な文章を書けばいい。自分のための文章は、誰かのための文章になるから。

自分を救う文章は、誰かを救う。自分のために書くことは、誰かのために書くことにつながっている。

もっとみる
誰にも見せない文章を書く人を、わたしは信頼してしまう。

誰にも見せない文章を書く人を、わたしは信頼してしまう。

すべてが開かれた人間なんていない。どれだけ曖昧でも、自他の境界はどこかに引かれている。そして、閉ざされた側のさらに奥に、その人の人格があると思っている。

「日記をつけよう」と思いたったのは5年前だった。絶対誰にも見せず、時が来たら燃えるゴミの日に出そうと決めた。

情けない心の内、ぐちゃぐちゃな感情、家族への嫌悪、浮かれた恋心、親友への妬み、理由も分からない激情…抱え込んでいたら爆発してしまいそ

もっとみる
「ごめんなさい」と、恋人に精一杯の置き手紙を書いた

「ごめんなさい」と、恋人に精一杯の置き手紙を書いた

目がふたつあるくらいでは、出てくる涙に耐えられない。

「少しだけ、時間をください」

いいことと、わるいことがあるとしたら、どちらかというと後者をわたしは覚えている。楽園と瘡蓋。濡れた前髪を整えながら一歩、また一歩と前進する。染み付いた生き方や考え方は、そんな簡単には変えられない。

なぜだろうか。

洗いたてのような太陽の光と、歌声のような雨音。どちらかというと後者を覚えている。靴の底からしみ

もっとみる
「言えるけど、言わない」を支えるおまじない。

「言えるけど、言わない」を支えるおまじない。

見えるものや聞こえるもの、表現されたものの裏には、「あえて表現しなかったもの」があるんじゃないかと思います。

昔「どうしてそういうことを言うの?」と友人に泣かれたことがあります。当時は「えっ、なんで泣くの…?」と驚いたけれど、その経験はわたしに大切な気づきを与えてくれました。

思ったことを全部口に出すのが誠実だと思っていた時期がありました。しかし、どうやら正直さと誠実さは違うと気がついたのは高

もっとみる
挑戦の技術

挑戦の技術

どうすれば行動できますか。どうすれば挑戦できますかという質問がよくあります。私はこのように考える人は、前提に挑戦や行動を仰々しいものだと捉えている可能性があると思います。資格を取るとか、留学するとか、起業するとか、そのような物をイメージしてるのではないでしょうか。

私は一歩目にそのような対象を選ぶのは賢くないと思います。うまくいかなくて挫折する可能性が高い。行動や挑戦も技術ですから、それを自分に

もっとみる