分断された世界とSDGs ~100年持続可能な美意識で「複線的」「動物的」SDGsを~
形式主義が蔓延ると極端に走りやすくなる。脱炭素を例にしよう。環境アクティビストは石炭を絶対悪とみる。石炭火力発電を続ける日本は劣等生のレッテルを貼られ、炭素が出ない新技術に取り組んでも後向きにみられる。企業には何百項目もの質問状が送られ、美しいキーワードをいかに並べるかで評価される。点数を稼ぐために添削屋や代筆屋が繁盛する始末だ。もっとも、お膝元の欧州ではエネルギー危機で止めるはずだった火力発電はフル稼働、米国でも環境が看板の民主党でさえ石炭産地の議員は温暖化対策を止めようと