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BlueNoteRecordsで学ぶアート思考とビジネス感性を結びつけるワークショップ

友人のフォトグラファー&デザイナーとタッグを組んだ新しい視座からのワークショップを開催しましたので概要をご紹介します


ブルーノート・レコードを題材にして
当時の時代背景も振り返りながら
『アート視点』『音楽視点』『ビジネス視点』
と様々なディスカッションを中心にして
「観る」「聴く」「感じる」
ワークショップを開催しています


ブルーノート・レコードとは?


ブルーノート・レコードは 
アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)とフランシス・ウルフ(Francis Wolff)というドイツ人 2人によって
米国ニューヨークで1939年に設立されました

もちろん設立当時は小さなレコードレーベルで
録音しては発売 そして録音しては発売という繰り返しで
ぎりぎりの経営状況でした

1939年にブルー・ノートを立ち上げた際のプレス・リリース

「ブルー・ノート・レコードはひとえに、妥協のないホット・ジャズやスウィングを世に届けるべく生まれたといえます。正真正銘の音楽的な情感を伝える演奏だけが、本物の表現なのです。時と場合に応じたその重要性が、音楽に伝統や形式、そしてそれを生かし続けるリスナーをもたらすのです。つまりホット・ジャズは表現であり、コミュニケーションであり、社会を映し出す音楽なのです。ブルーノート・レコードは売上や話題ばかりを求める”まやかし”のそれとは異なり、ジャズの衝動性を見出すことを目指すレーベルです」

アルフレッド・ライオン

ブルーノート・レコードはあらゆる面で最高のレコードを作ろうとしていました

ブルーノート・レコードの3つの魅力


① ジャケットデザインが抜群!
② 『音』に妥協しない
③ 無名に近かった腕のある新人を数多くスカウト・発掘

今でこそジャズの歴史において輝かしい功績を称えられるブルーノート・レコードですが 60年代半ばに米大手リバティー社(Liberty)に買収されるまで様々な困難との闘いでした


ビジネス・シーンにおいて『ブルーノート・スタイル』という表現が使われることがあります

『ブルーノート・スタイル』は組織の創造性を向上させるには
『創造性を管理する』のではなく『創造性を発揮させる』ためのマネジメントが重要であるということを教えてくれます


ブルーノート・レコードのアルバム・ジャケットはアートワークを革新した傑作だらけ


✅ フランシス・ウルフによるアイコニックな写真

✅ リード・マイルズによる画期的なタイポグラフィ

ブルーノート・レコードのアルバム・ジャケットはグラフィック・デザインの主流に影響を与えました

何よりも面白いのは
リード・マイルスがジャズ・ファンではなくクラシック音楽愛好者
だったことです

フランシス・ウルフはリード・マイルスの大胆なトリミングに対して『苛立ち』を感じることもあったという逸話も残っています

リード・マイルスは写真撮影に興味を持っていて
フランシス・ウルフの写真にピンとこない場合には自分で撮影を行なうようになっていきます


このパートはフォトグラファー&デザイナーの友人との討論形式で行います




「インスパイア」「オマージュ」「パロディ」「パクリ」の違い


0から1を創造するというのは極めて難しいことです

元ネタを自ら発表できる・・・「インスパイア」「オマージュ」
ここからイノベーションが創造される場合が多いと思います

元ネタがわからないと意味がない・・・「パロディ」
好みは分かれるでしょうが 芸術の新しい可能性をもたらします

「パクリ」は クリエーターの努力を踏みにじる行為

元ネタに対して 

尊敬・賞賛の念が込められているか?
自ら「元ネタはこれです」と言えるか?

ここが大きな境目のような気がします


参加者とディスカッションしながら「イノベーション発想」についてのヒントを探します





ワークショップの盛り上がり


想像してた以上に参加者が積極的に参加してくれて

「私のデザインを観てもらってコラボの可能性を教えて欲しい」

「俺が作った音楽と写真のコラボ作品を創造したい」

「異ジャンルが融合した展示会やイベントができないだろうか?」

といったポジティブな意見が多数だされました



まとめ


若い人は粗削りながらも それぞれ素晴らしい個性を持っています

しかし社会や世間では「前例踏襲主義」にドップリと漬かってしまった大人たちに可能性を阻止されている感は否めませんでした

「フレームワーク」に当てはめる
「枠」や「型」に無理やり押し込む

こんな大人の思考がイノベーションの阻害要因そのものだと確信しました

オッサン思考になっている自分が一番勉強させられた感じでした(苦笑)





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