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4科目の試験だけではない?多様化する中学入試!子どもの個性を伸ばす新タイプのユニークな入試

中学入試にはどのような問題を思い浮かべますか?複雑な図形を使った算数の問題、長文の難しい国語の問題など小学校の授業では扱われないような難問が話題になることがあります。実際にそのような難問もありますが、他にさまざまなユニークなものもありますので、多様な中学入試の一部をご紹介します。

【1】教科入試もいろいろ

試験科目は4科目が基本、しかし配点の違いがある場合も!

中学入試では、小学校で授業時間数が多い国語・算数・理科・社会の4科目が試験科目として課されるケースが多いです。4科目の試験であっても、科目ごとに配点を変えている学校が多く、その多くは国語と算数を重要視して配点を高く設定しています。
国語の試験では読解力や言語での表現力などが、算数の試験では論理的な思考力や発想力などが問われます。これらは全科目の基礎的な力として中学入試の段階で重要視されているのです。

2科入試は実施する学校が多く、ねらい目なのか?

国語と算数の2科目だけの試験も多く実施されています。受験者数が多い4科入試に加えて、同日の午後や別日程で2科入試を実施し、複数の形式で入試を行う学校も多くあります。
2科入試での受験を検討する方の中には、入試までに試験対策に取り組む時間が足りず、国語と算数を集中的に対策するという方もいます。しかし国語と算数は基礎をコツコツと積み重ねていかなければならず、短い期間での試験対策では思ったように成績を上げることができないことがあります。また4科入試に比べて2科入試の定員は少なく設定されていることが多く、結果的に2科入試の方が難度は高いということもあるので注意が必要です。
なお4科入試を受験し、そのうちの2科目だけでも合否判定を行うという入試方式の学校があります。試験を受ける負担が増えずに受験できるという利点があるため、事前に入試方法や合否判定の方法を含めて検討することをおすすめします。

1科入試も。科目パターンは他にも

国語、算数、理科、社会は4科入試と2科入試が多いですが、理科を加えた3科目という学校もあります。また算数1科目だけの入試を実施している学校もあります。もちろん科目のパターンだけではなく、出題の特徴も学校によってさまざまです。受験校選びのポイントのひとつとして、どのような入試が実施されているのかに注目してみることをおすすめします。

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【2】英語を使った入試は増加傾向

小学校での英語導入が中学入試に与える影響

小学校での英語学習について、2011年度から5・6年生を対象に始まっていましたが、2020年度から必修化され教科として導入されたことで、今後中学入試の試験科目として英語の導入が進んでいく可能性があります。

私立中は英語が得意な小学生におすすめ

もともと私立中学校は公立中学校に比べて授業時間数を多く設定し、英語の授業に充てていることが多いです。授業時間数の多さだけでなく、学習内容に力を入れて特色ある授業を展開している学校が多く、英語に興味がある子にとって大きな魅力となっています。

英語選択型や英検の取得級による加点はすでに導入されている

英語力を入試で活かせる制度をすでに導入している中学校があります。4科目入試で実施される理科や社会に代えて、英語を選択できるようにしていることや、英検の取得級によって加点するという導入事例が多いです。英検を受検していたり、英語の勉強に力を入れてきた方は、受験する学校で英語力を活かせる入試形式がないか確認してみることをおすすめします。

英語に特化した入試は実施方法が多様

まだ一部の学校ではあるものの、高い英語力を有する生徒を対象とした、英語に特化した入試を実施している学校があります。「読む」「書く」だけではなく、「聞く」と「話す」を加えた英語の4技能を評価するため、面接での口頭試問やグループディスカッション、プレゼンテーションなどと組み合わせて実施するなど、多種多様な試験形式を導入しています。
中学入試における英語は、今はまだ導入している学校も受験者数も少ないものの、今後拡大していく可能性を見据えて、中学受験を検討している方は注目しておきましょう。


【3】これも入試?グループワーク、プレゼン、プログラミング、理科実験などさまざまな入試形式

新大学入試や探究型学習を意識した入試

教科の試験に加えて、一風変わった入試を導入する学校も増えています。特に多いのが、思考力や表現力、主体性や協働性を評価する入試です。大学入試制度の変革をきっかけに、高校まで学びが、一方的に授業を聞いて知識を詰め込むような”暗記中心の学習”から、自ら課題を見つけて、仲間と協力したりさまざまなツールを駆使して解決方法を探っていくような、”探究型の学習”に変わっていくこと意識したものといえます。
その場で、受験生同士によるグループディスカッション、テーマに対してプレゼン発表、理科実験など形式はさまざまです。共通して言えることは、従来の試験のように回答という結果だけを評価するのではなく、そこに至るまでの過程を含めて評価するというものです。
一見、小学生にとってハードルが高い内容に思えますが、日ごろの勉強や何気ない会話の中で、なぜそう思ったのか?どうしたら解決できるか?と課題解決の思考につながるやりとりを大切にすることで、探究型の入試で発揮される力は鍛えられていきます。探究型の入試は全ての子どもたちにとって、今後ますます重要になる思考力や表現力、主体性などの力を伸ばすきっかけになると思います。どのような問題が出題されているのかを確認してみてください。

学校の特色が反映される多様な入試

特色のある試験としては、タブレット端末で情報を調べて活用するもの、ブロックを使うもの、プログラミングを行うもの、また芸術系の学校ではデッサンや音楽の実技、また体育実技が実施される学校もあります。これら多種多様な試験は、各学校の理念や特色が反映されています。子どもの得意や特性を活かせる学校を探すきっかけとして、特色ある入試についても調べてみてはいかがでしょうか。

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【4】中学受験では子どもの個性を大切に

偏差値だけが学校の価値ではない

中学受験において、偏差値で示される難易度で学校を判断してしまいがちですが、「良い学校」は子どもによって違っていて、偏差値の高低によって決まるものではありません。子どもが行きたいと思える学校、力を発揮できる学校という面も、学校選びにおいて大切してください。

中学受験をきっかけとした子どもの成長

中学受験を中学に入学するだけの手段ととらえずに、中学受験への取り組みを通して子どもが成長することが大切です。そのため合格することだけを目的とせず、受験勉強の過程も大事にして入試を迎えてください。一方で、子どもの成長の仕方や頑張って取り組めること、力を発揮できることは一人ひとり違います。子どもの個性を大切にし、得意なことで力を発揮できるように幅広い入試制度の検討をおすすめします。

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【入試方式や子どもの個性に合わせてトライが中学受験を強力にサポート】

「家庭教師のトライ」は一人ひとりに合わせた中学受験対策に力を入れています。志望校合格に近づけるために教師の他に教育プランナーがつき、中学受験の指導実績豊富な教師をご紹介したり、志望校選びの相談、入試情報の提供など、教育のコンシェルジュのように一人ひとりにあった受験のサポートをします。「今からでも中学入試は間に合う?」「子どもに中学受験が合うかどうかわからない」「特色入試にはどのような対策をすれば良いの?」といった中学受験対策に関する質問や疑問がある方はもちろん、中学受験について考え始めたばかりの方は現在の状況についてお話をお聞かせいただくだけでも大丈夫です。まずは無料相談のご利用をお待ちしています。


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